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#エッセイ集

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趣味や興味のあることと、自分との間に発生する大切なもの。それを言葉にしたエッセイ集。
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#感性

素直と従順のはざまで。

素直と従順のはざまで。

数年前に、数万人規模の大きな会社から数百人規模の小さな会社に転職しました。

他人から見たら「一つの転職」に過ぎないのですが、自分にとっては人生を少し平らな場所に戻してくれた、大きな出来事だったと感じてます。

今回は、この転職を機会に「素直」と「従順」、そして「違和感」をテーマに考えた思考の記録です。

1.大企業時代数年前まで勤めていた従業員 数万人規模の大企業。同期入社組だけでも数百人という

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幸せとは子供のようになること。

幸せとは子供のようになること。

幸せとは何か。なんて、答えのよく分からないこと、つい考えてしまいますよね。今ではそんなこと考える機会はあまりないんですが、10代、20代の頃はよく考えてました。

「生きる意味」と並んで、知性という厄介モノを背負いこんでしまった人間特有のテーマなんですよね、こういうの。

ピカピカのキレイな答えなんて多分どこにもないのに、少しでもスッとしたい。腑に落ちる言葉が欲しい!ってそんなこと思ってま

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子供の喜ぶ姿が全てだと思ってます。

子供の喜ぶ姿が全てだと思ってます。

まだ世界がこんな事態になる前、普通に学校があった時期、仕事を休ませてもらって娘の小学校の授業参観に行った時の話です。

保育園時代のお迎えの際にも何度か体験したのですが、多数の子供を前にすると時々不思議なことが起こります。

授業が終わって休み時間に入った時、顔も名前も知らない初対面の子供たちが、ぼくに駆け寄ってきて猛烈な勢いで話しかけてくる。

近所に住む親戚を含めた自分の家族構成を一生懸命説明

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大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

ぼくには小学生の娘がいます。

子供って「今」「目の前」を一生懸命生きていて、それをほんとに分かりやすい形で表現してくれるんですね。

その純粋な姿に教えられることが、ほんとに多くて。

子供は生きるお手本自分の興味のむくこと、目の前で自分の感じていることが全て。

あれがしたい、これがしたい。ヤなことは絶対にしない。今すぐアイスが食べたい、今日は寝る前に絶対テレビが見たい、片付けなんてしない、謝

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誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの役に立ちたい、喜ぶ顔が見たい。

そう感じる時、思いは溢れる。
言葉が溢れてくる。

誰かの役に立つには、実感のこもった思いが必要だ。

プラス思考とかマイナス思考とかそういう薄っぺらい表層的なことではなく、言葉自体のプラスマイナスを言ってるのでもなく、自分の「ほんと」が込められた実感が必要だ。

「ほんと」が込められた実感を得るには自分が満たされている必要がある。

自分が

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純粋さは、経験という名の試練に耐えられるか。

純粋さは、経験という名の試練に耐えられるか。

前回記事で親は子供の純粋さに育てられるということを書いた。大人になる過程で失うものの多さを子供は教えてくれる、大切なことはいつも子供が教えてくれる。

大人になる過程で失うもの。

今回はもう少しその点を考えてみた。

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歳を重ね、経験を重ねていくと視野の広がりを感じる。

色んな人に出会って物事の解釈の多様性を学ぶ。世界の色んな人に出会って価値観の違いの大きさに愕然とする

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