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#エッセイ集

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趣味や興味のあることと、自分との間に発生する大切なもの。それを言葉にしたエッセイ集。
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2020年3月の記事一覧

ぼくは、怖くて仕方ない方の道を選びました。

ぼくは、怖くて仕方ない方の道を選びました。

・「平均点の高い」「均質な」人材育成を狙った高等教育を受ける。
・出来るだけ大きな会社に入って将来を安泰に過ごす。

もう20年以上前の話だ。

こんなギチギチの狭い価値観の上に築かれたレールの上を行くこと、それが日本社会での成功体験とされていた。改めて言葉に起こしてみて、時代は大きく変わったと実感する。

かく言うぼくも、そのレールの上をひた走っていた。人よりも「早く」「効率的に」「上手

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書くことは自分を大切にすること。言葉を探すことに意味がある。

昨日、久々にまとまった量の文章を書いて思いました。

やはり、文章というものは自分に向けて書いてるんだってこと。

小学生の時、何気なく書いた作文やその題名を先生に幾度か褒められて以来、書くことが好き。

ぴったりの言葉を探すという作業がまず好きだし、その後の推敲作業もリアルな手触り感が好き。

言葉を探すことそれ自体に意味がある書くという行為は、その時の「自分」をある枠組みで切り取って記

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大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

ぼくには小学生の娘がいます。

子供って「今」「目の前」を一生懸命生きていて、それをほんとに分かりやすい形で表現してくれるんですね。

その純粋な姿に教えられることが、ほんとに多くて。

子供は生きるお手本自分の興味のむくこと、目の前で自分の感じていることが全て。

あれがしたい、これがしたい。ヤなことは絶対にしない。今すぐアイスが食べたい、今日は寝る前に絶対テレビが見たい、片付けなんてしない、謝

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誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの役に立ちたい、喜ぶ顔が見たい。

そう感じる時、思いは溢れる。
言葉が溢れてくる。

誰かの役に立つには、実感のこもった思いが必要だ。

プラス思考とかマイナス思考とかそういう薄っぺらい表層的なことではなく、言葉自体のプラスマイナスを言ってるのでもなく、自分の「ほんと」が込められた実感が必要だ。

「ほんと」が込められた実感を得るには自分が満たされている必要がある。

自分が

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違いを前提として。英語から見た日本社会。

違いを前提として。英語から見た日本社会。

「あの先週言ってたあれ、進捗どうなってる?」

日本で仕事をしていて、上司からこんなフォローを受けることないですか?

日本語、日本の文化というのはとても不思議なもので、こんな曖昧さたっぷりな内容でコミュニケーションが成立する、

ということになっている。

少なくともこういう言葉を発している人は、詳しく説明しなくても分かるでしょ?って思ってるはず。

そして仕事であれば、部下の立場からす

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純粋さは、経験という名の試練に耐えられるか。

純粋さは、経験という名の試練に耐えられるか。

前回記事で親は子供の純粋さに育てられるということを書いた。大人になる過程で失うものの多さを子供は教えてくれる、大切なことはいつも子供が教えてくれる。

大人になる過程で失うもの。

今回はもう少しその点を考えてみた。

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歳を重ね、経験を重ねていくと視野の広がりを感じる。

色んな人に出会って物事の解釈の多様性を学ぶ。世界の色んな人に出会って価値観の違いの大きさに愕然とする

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