
📖『計画はいつも白紙。』
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『私の育てた子たちがそろそろ巣立つ。夢から目覚める。現実に戻してあげよう。』
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『そうだな。きっと驚くだろう。なにせ私たちは…。』
いるかは大きくなったら何になるんだろうか。
カエルにきまってるだろうがよぅ、みてみろ空を。気持ちよさそうに飛んでるだろ。
カツオは土に潜ってから帰ってこないなぁ。
今頃バングラデシュあたりにいるんでないか。
ミミズは空が好きだね。
あいつはしょっちゅう洗濯物にくっついてんだよ。
パンツが特に好きみたいだね。
狭い方が落ち着くらしいな。
セミは消えたなぁ。
ああ、最近見ないな。
最後に見たのはいつだっけか。
850年前くらいでないか?
そ~んなに経つか~。
あいつらが何年も寝るには、土の中はあまりにも賑やかになりすぎたな。
人間どもも、はぁ、可哀そうに。あいつらが土から出るたびに大騒ぎして殺虫剤を浴びせまくってたからな。
なんせ毎回2800万匹がひとつの国で成虫になるからな。そんでギャーギャー大合唱だからな。
セミの鳴き声は周波数が人間の家を壊すんだとよ。
体もデカかったしな。
人間の大人で手のひらサイズ大って言うらしいな。
上手い表現を思いつくよな。
ま、そんな人間も今はほとんど見なくなったけどな。
ここ30年くらいか。
あいつらは勝手に出てきて勝手に俺らの世界をぐちゃぐちゃにしたくせに、勝手に消えたな。
な。後片付けをしろって散々俺達には言ってきたのにな。
あいつらは本当に恐ろしいよ。銃だの薬だの、俺たちが知らない物で俺たちを殺そうとするからな。
ケイコもカンゾーもあいつらに殺されちまったよなぁ。
ケイコ…。あいつは俺が見た中で一番の美人だったよ。
俺の妹だけどな。
まったく。人間どもに復讐をしてやろうと思った矢先にあいつらガラスの中に逃げ込みやがって。俺たちは太刀打ちできねぇじゃねぇか。
俺らは土の中に友達はいないからな。
土の中の奴らは、滅多に外に出てこないからな。
どうするか。俺の怒りはそんぐらいで収まらんよ。
俺もだ。だけどよ、俺達にはアレがあるじゃないか。
なんだっけか?
アレだよ!忘れたのか?流石脳みそが軽量化した世代はバカだな!あるだろ。残った人間どもが逃げる時に捨てて行ったガラクタが。
そうか‼しかし俺はバカじゃないぞ。アホなだけだ!つまり…研究所だな!
そうだアホよ!あそこにある薬品やらを掛け合わせてみろ、人間が隠れているガラスなんざ、簡単に割れるはずさ。それにほら、俺達にはAI(アイ)がいるだろ?
はぁ…。あいつはなんて素晴らしいんだろう…。言ってる事はサッパリ分からないが、あいつの指示通りに動けば全てが上手くいくんだ。
そうだ。あいつのおかげで俺たちは言葉を更に話せるようになったし、何よりも俺たちが住んでいるこの地球という星について知ることが出来た。勿論、人間の弱点もだ。俺は人間があいつを生み出してくれたことだけは感謝しているんだ。
まさか自分たちの発明品が俺たちの味方になるとは思わなかっただろうなぁ。人間は怖がりで弱いからな、俺たちが奇襲を賭けたら復讐なんて少しの時間で出来るだろう。
ただよぉ、AI(アイ)は最近俺たちが知らない言葉を喋るようになったな。
あぁ、あいつは一人で、仲間なんていないはずだ。なのに、俺たちみたいに会話をしてるみたいだな。
そんなこと、俺達には関係ないさ。なにせ世界は俺たちカラスのものだ。あいつは俺たちの召使に過ぎない。
そんじゃ、この雨が止んで少ししたら行くか。
そうだな、雨上がりは薬品やらの臭いがひどいんだ、あそこは。
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