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血液検査で把握したほうがいいもの(長距離選手向け)

お疲れ様です。

今回は長距離選手向けに血液検査で把握したほうがいいものを紹介していきたいと思います。
休んでいるのに疲労が取れないとか、走っても力が入らないとか原因不明の状態が発生することがあると思います。
それらの原因は身体のゆがみなどが原因で発生することもありますが、そうでなければ身体の中身に問題があるかもしれません。
身体の中身の状態を把握するのは血液検査が手っ取り早いので何を検査すればいいのかをまとめたいと思います。
※血液検査は貧血などの予防にもなりますので、何も違和感が無くても月に1回は血液検査をすることを推奨します貧血になると治すのに時間がかかります
※3つ目のその他の項目は身体の損傷具合を確認出来ますので特に見た方がいいと思います

貧血

貧血にも様々な種類がありますが、長距離選手が特に多いのは、鉄欠乏性貧血です。走ることによっておきる衝撃によって、赤血球を破壊されてしまう為、長距離選手は鉄分が一般の人より、不足しがちになります。鉄分は汗でも損失するので、汗をかきやすい季節や、運動量の多くなるときは特に気をつけましょう。
もし貧血になってしまった場合には、食生活の改善や、しっかりとした休息をとる事によって改善されます。

貧血かどうかを調べる項目
血液検査をする際、これを出してもらえば、貧血かそうではないかがわかります。
赤血球数(RBC) 男性:450~570女性:400~490(万個/mm3)
肺から体の隅々の細胞に酸素を送り、炭酸ガスを運び出す働きをします。
ヘモグロビン(血色(けっしき)素量(そりょう)) 男性:13~18 女性:12~16 (g/dl)
赤血球の中の鉄と蛋白が結合した色素で酸素を運ぶ働きをします。
ヘマトクリット 男性:40~50女性:35~45 (%)
血液中の赤血球が占める割合です。
平均赤血球容積(MCV)男性:84.9~99.6 女性:80.6~98.7 (fl)
ヘマトクリット値、を赤血球数で割ったもので、赤血球の1個あたりの容積の平均値です。赤血球の大きさの判断に役立つ指数です。
平均赤血球色素量(MCH)男性:27.5~32.3 女性:25.0~31.9 (pg)
一定量の中の血色素量を、赤血球数で割ったもので、赤血球の1個あたりのヘモグロビン量の平均値です。
平均赤血球血色素濃度(MCHC)男性:31.2~33.8女性:30.3~33.4 (g/dl)  
個々の赤血球の容積に対する血色素量の比を%で表したもので、血色素濃度の高低、すなわち低色素性、高色素性の程度を示します。
血小板数 男性: 15.5~36.5 女性: 15.5~36.5 (万/μl)
血管が破れて出血した時に血液を固めてその破損部をふさぎ、出血を止める働きをします。
血清鉄(Fe)男性:54~200 女性:48~154 (μg/dl)
血液中の鉄成分の量
フェリチン 男性:20~220 女性:10~85(ng/ml)
体内貯蔵鉄の状態を推測することができます。
※項目の隣に書いてある数字は基準値で、()の中は単位です。
※基準値はあくまで目安です。病院の判断に任せてください。


肝機能


肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、神経が通っていないため、 多少の痛みや機能低下ではほとんど自覚症状はありません。それ故、ほとんどの人は知らず知らずに肝臓を酷使し、機能を低下させている恐れがあります。お酒等を飲まなくても、激しい運動により肝臓などの臓器が疲労し、機能しなくなることもあります。
食事から摂った栄養分は、そのままの形で利用することはできません。胃や腸といった消化器官で消化された後、肝臓に送られて代謝することで、体内で使えるようになるのです。
肝臓は炭水化物、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるのに、重要な臓器です。
肝機能が低下すると栄養をエネルギーに変える能力が低下するので、貧血と似たような症状が発生します。
肝臓の状態も血液検査で確認することができるので、貧血だけではなく肝臓の状態を検査してもらうとより自分の体調がわかると思います。

上記記事も参考にしてみてください。

肝機能が低下しているかどうかを調べる項目
この項目を調べれば、肝機能の状態がわかります。
・ALT(GPT)男女:30 以下 (IU/L)
細胞内でつくられる酵素で、主に肝細胞に存在しています。体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをします。何らかの異常で肝細胞が破壊されることにより、はじめて血液中に漏れ出し、その数が多くなると数値が上がります。
・AST(GOT)男女:30 以下 (IU/L)
細胞内でつくられる酵素で、肝細胞もしくは心臓や腎臓などの臓器に多く存在しています。
体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをします。ALTの数値が正常で、ASTの数値だけ基準値より高い場合は、肝臓以外に異常があると考えてください。
・γ-GTP 男女:50 以下 (IU/L)
肝臓や腎臓などでつくられる酵素で、肝臓では通常肝細胞や胆管細胞に存在し、胆汁中にも存在しています。たんぱく質を分解・合成する働きをします。
胆汁うっ滞や胆管(たんかん)細胞の破壊が生じると、細胞内や胆汁に存在するγ-GTPが血液中に漏れ出し、数値が上がります。
・総たんぱく、アルブミン 総たんぱく6.7~8.3(g/dL) アルブミン:3.8~5.3 (g/dL)
総たんぱくとは、血液中に含まれているたんぱくの総称です。アルブミンとは総たんぱくの約67%を占めるたんぱく質です。肝細胞でのみつくられ、血液中に存在しています。
血液中のさまざまな物質を運び、体液の濃度を調整する働きをします。
何らかの異常で肝機能が低下すると、肝臓のアルブミンをつくる能力が低下するため血液中の数値が下がります。
・LD(LDH)(乳酸脱水素酵素)男女:120~240 (IU/L)
LD(LDH)とは、肝臓をはじめ、心臓、腎臓、赤血球などのからだのさまざまな場所でつくられる酵素で、肝臓では通常肝細胞に多く存在し、糖質をエネルギーに変える働きをしています。
・A/G比  1.3~2.0
A/G比とはアルブミン/グロブリン比の略で、血液中にあるアルビミンとグロブリンの比率を計ります。概算ではアルビミンが2/3とグロブリンが1/3の割合で存在していますので、この割合に異常がないかを調べます。
※「グロブリン」は血液中に含まれる免疫グロブリン(抗体)というタンパク質の総称で、水に溶けない、希酸・希アルカリまたは中性の塩類に溶けるといった特徴を持っています。
・コリンエステラーゼ(CH-E)男性:234~493 女性:200~452 (IU/L)
コリンエステラーゼとは、肝細胞でのみつくられる酵素で、血液中へ放出され、からだ中に存在しています。
神経伝達物質の一種を分解する働きをします。
※項目の隣に書いてある数字は基準値で、()の中は単位です。
※基準値はあくまで目安です。病院の判断に任せてください。

その他


貧血、肝機能以外にも確認した方がいい項目が何個かありますので、紹介しておきます。
※CPKとアルトラーゼ(ALD)は筋肉の損傷や疲労度を確認する項目
※ALP(アルカリホスファターゼ)は疲労骨折になりかけているかを確認する項目

1.CPK(CK) 男性:57~197 女性:32~180(IU/L)
CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)は、骨格筋や心筋などの筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たす酵素の一種で、骨格筋や心筋のほか、平滑筋や脳などに含まれ、血球中や肝臓にはほとんど存在しません。
そのため、血清CPK濃度の測定は、筋肉や脳などの組織細胞障害があるかどうかを判断するうえで役立ちます。
※筋肉痛など運動によって身体にダメージがあっても数値は上昇します
血中CPKはマラソンのような長時間にわたる運動や強い筋収縮を伴う運動により著しい上昇を示しますが、その機序は異なるものと考えられます。
また運動によるCPKの上昇は運動直後よりも翌日以降に顕著に現れ、通常1週間程度で元に戻りますがその消長には個人差が大きく、未鍛練者ほど上昇が著しくその回復にも時間を要すると言われています。
日常的に激しいトレーニングを行っているスポーツ選手では、慢性的に血中CPKが高値を示すことがありますが、休養により血中CPKは低下します。
連日のトレーニングにより疲労が蓄積してくると、血中CPKは高値のまま持続するようになるため疲労の度合いを客観的に知る一つの指標としてとらえる試みがなされています。いわゆるオーバーワークの予防に利用できるかもしれません。
血中CPKが常に1000IU/L以上を示す場合は、筋肉の損傷程度が大きいと考えられ、激しい筋肉痛や運動障害を伴う場合は休養が必要となります。

2.アルドラーゼ(ALD)  男性8.1~13.0 女性6.0~11.2 (IU/L)
アルドラーゼは、糖を分解する酵素の1つです。筋肉組織や肝臓、腎臓、脳神経組織に多く含まれ、他の酵素と同様、臓器から血液中に出てきます。 したがって、アルドラーゼを測定すると、筋肉細胞の損傷や代謝障害の程度を知ることができます。
※数値が上昇していると、筋肉細胞の損傷や代謝障害が大きい状態です

3.ALP(アルカリホスファターゼ) 男女115~229 (U/L)
様々な臓器から分泌され、肝臓・胆道や骨の状態を表しますが、若年アスリートの場合は主に骨の状態を表します(約50%が骨に由来)。成長期にある小児は成人よりも高い値(2~3 倍)を示し、成長期で背が伸びている時に高値を示します。成長ピーク付近では500~1200 にまで上昇します。背が伸びていないにもかかわらず400~500 以上ある場合は、疲労骨折の前段階であると判断します。 
当然骨折していると数値があがります。
※項目の隣に書いてある数字は基準値で、()の中は単位です。
※基準値はあくまで目安です。病院の判断に任せてください。

以上3点が特に血液検査で確認した方がいいものとなります。
CPKとアルトラーゼ(ALD)とALP(アルカリホスファターゼ)の3つは身体の損傷具合を把握出来るので、数値が高い場合は練習量を減らさないと怪我する可能性が高くなります。
血液のデータを見せれば指導者と練習内容の相談にも使えます。
さすがに血液のデータを見せて数値がまずい状態なら練習量を増やしてはまずいと普通の指導者は判断すると思うので・・・・

では今回はこの辺で





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