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PERFECT DAYS 集めてみよ

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日日是好日でありたい私。幸せなことを集めてみよ。
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#エッセイ

子供のエネルギーは、カオスを凌駕していく

子供のエネルギーは、カオスを凌駕していく

今日、Rちゃんと約束して遊びに行った場所は東京都下にある室内型児童遊戯施設。なかなかエネルギッシュ。

エアトランポリンやすべり台のある広いスペースに人工雪の降るスペース。ふれあい動物園もあり、忍者屋敷に錯覚を利用したマジックハウスと、何でもある。

ふつうのゲームセンターもあれば、昔のコインゲームが無料で遊べるスペースも。室内を走るゴーカート、屋上遊園地にあるようなメリーゴーラウンドに観覧車、そ

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生まれて初めての競馬場

生まれて初めての競馬場

年末に生まれてはじめての体験をしに大井競馬場に行ってみた。

そう、競馬場は初めて。

もちろん、競馬はギャンブル。けれど、昭和・平成のテレビ、映画や小説で味わったようなあの怒号が響き、ハズレ馬券が宙を舞うようなステレオタイプな光景はなかった。まず持って、施設がとてもきれいなのだ。トイレもきれい。窓口にいると思ってた切符売りのおばちゃんなどもおらず、ネットワークで繋がった最新の自動券売機が相手をし

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定年前の準備は一汁一菜のごはんから

定年前の準備は一汁一菜のごはんから

久しぶりにTに会った。半年ぶり。昨年から、なんとなく年2回くらいは会うようになった。

彼は高校時代の同級生。卒後は大学の時に何度か会っているけれど社会に出てからは交流が途絶えていた。しかし、今やSNSの時代、職場に突然電話がかかってきた。内容は親の介護相談、そこから旧交が復活した。その親御さんも無事に介護施設に入居することができ、少し安心できる時期になった、というわけだ。今は、何気ない雑談をする

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ありがとうmeronagiさん 〜新しい夢の話を読んだら歳の瀬の寒さが和らいだ〜

ありがとうmeronagiさん 〜新しい夢の話を読んだら歳の瀬の寒さが和らいだ〜

meronagiさん、こんにちは。

新しい夢のお話を読ませていただき元気をもらいました。歳のせいか(;_;)脆くなってるので、嬉し涙が⋯。😊

延長コードの記事もとても共感しました。私も地味〜な延長コード派です。

なにせ頭をパカッと開けてから回線が混乱したり、断線したりしてるので、少し話がずれるかもしれませんが、記憶の片隅に残っていたので書いてみます。

ほんとは開ける前からだけど。笑

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『一汁一菜という提案』土井善晴著を読んだ

『一汁一菜という提案』土井善晴著を読んだ

一汁一菜って良いかもな、と気軽に手に取ってみたら、のっけからド直球が投げ込まれてた。

めちゃくちゃ生真面目な土井さん。日本食への傾倒ぶり、愛情、ミッションに溢れている書だった。

日本家庭料理の伝道師だな。

繰り返しでてくるワードが「もののあはれ」一瞬なんだ?と思うが、毎日のご飯に、人間らしく、すなおでしみじみとやさしい情感、驚き、喜び、悲しみなどを沸き立たせよう、ということと思いあたる。 

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猛々しいかな、令和六年

猛々しいかな、令和六年

そろそろ、暮れの足音が聞こえるようになり、1年を振り返りたくなってくる。今年の一文字は「猛」だろーと思う。こんな猛暑はもう、うんざりだとみんな思ってるから。来年は猛暑が続くと予想されるので「続」なんて。

今年のニュースから思い起こすのは、「令和の米騒動」と「闇バイト」

今年の夏に起きた「令和の米騒動」。その正体は、猛暑から来る米の不作。そして、供給と需要の変化がもたらしたコメ争奪戦の最終局面だ

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迫りくる喪失体験に備えよう

noteは余計な事もメモれるので便利。これは、ちょっとしたメモ。

高齢期の喪失体験は、ある学者の説によれば4つに分類されるという。
・心身の健康の喪失
・家族や社会とのつながりの喪失
・経済的自立の喪失
・生きる目的の喪失

人間の四苦は生老病死!老に照らし合わせると納得のラインナップだ。

書いてるうちに息苦しくなってくるけれど、詳しく言えば、体力や心身機能の低下などによる≪心身の健康≫の喪失

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すしざんまいでのくら寿司?事件

すしざんまいでのくら寿司?事件

昨日は、水陸両用バスに乗って孫と一緒に東京スカイツリー周辺を観光した。旅の最後にお寿司を食べようということになってすしざんまいへ。混雑は覚悟していたけれど…。なかなかお寿司がでてこない。そのうち孫が「くっらずし♪チャチャ、くっらずし♪チャチャ」と歌い始めたので、「ここ、すしざんまいだから感じ悪いよ」と苦笑してたら「違うよ」と笑いながらお箸袋を割き、おもむろにペンを取り出して絵を描き始めた。

「じ

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直感で生き抜いてきた80代女子の話

直感で生き抜いてきた80代女子の話

一人暮らしの母が、危なっかしくなってきた。前兆は、今まで口にしたことのない「めんどくさい」というワードが頻繁に聞かれるようになった事。昨年、とうとう仕事をやめてしまい(80歳超えてたのであっぱれ!)、転居のせいで近所に友だちも少ないのでお喋りの機会が激減しているのもひとつの要因だろう。週に一度は会いに行って小一時間ばかり話すようにしている。

そんな母の姿に接していると20年後の自分を見ているよう

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鎌倉散歩 文学史に残る海棠に会いに行こ 本覚寺~妙本寺

鎌倉散歩 文学史に残る海棠に会いに行こ 本覚寺~妙本寺

大正14年(1925)23歳の春、小林秀雄は中原中也と出会った。

「中原と会って間もなく、私は彼の情人に惚れ、三人の協力の下に(人間は憎み合う事によっても協力する)、奇怪な三角関係が出来上り、やがて彼女と私は同棲した。この忌わしい出来事が、私と中原との間を目茶々々にした」と『中原中也の思い出』に綴られてる。

中也との間で織りなした悲劇と友情。

「あの日、中原とふたりで見上げた海棠(かいどう)

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初めてのご飯

初めてのご飯

炊飯器が呼んでる

ピーピーピーピーピーピーピ。
音階下げて、ピーピーピーピーピーピーピ。

嬉しい音。

……。

ヤバッ
水無しでお米炊いてた。

お米は、炊飯器は大丈夫か?

みんな、しっかりしろ!

触ったら熱々の生米たち。

わからんけど、今度はちゃんと水入れて炊いてみよ。

ありゃ。

炊飯器が謀反起こしてる。

エラーだ。温度上がってるからだよね。もう少し待ってもう一度チャレンジしよ

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恥ずかしさの原点、あの夏祭りの日

恥ずかしさの原点、あの夏祭りの日

電車に乗ってたら、ふと視線を感じた。顔を上げてみればカップルが二人。どうやら、女の子の視線だったらしい。女の子は、なんとなく半笑い。男の子は複雑な表情。

あっ、男の子!同じ柄のマフラーしてるわ。

あるあるだなぁ。とこちらも半笑い。

と思ったら、小学生の夏にタイムスリップ。

埼玉県の田舎。小さな街だが、夏には毎年なかなか勇壮な祭禮が行われる。昼は子どもたちが街なかを武将の人形を載せた山車を曳

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ひと足早い春の女神

ひと足早い春の女神

大柄な30代と思しき女子。白の半袖Tシャツにジーンズ。暑かったのか、白いダウンを脱いで空いてる電車の中の左脇に置いてる。右脇には帆布生地の白いバッグが投げ捨てられている。彼女の座る空間だけ、黄土色のシートから浮かび上がってる。ご本人は、目を閉じてグースカしてる。その豪快さに目が留まった。潔くもあり、神々しくもある朝の光景。

ああ、ここ日本だ。安全神話がまだ生きてるのかも。

と、思ったら薄目を開

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雪が降っても 1

雪が降っても 1

駅前に10軒ほど連なる屋根付き商店街の歩道に寝泊まりしている人が居る。いわゆる路上生活者。昼間は公園のベンチに、夜はシャッターが降りると商店街の定位置にマットを敷いて横になっている。小柄でニット帽を被り、よく日焼けした顔で何ごとかを誰かに向かっていつも喋ってる。駅前に居着いてから、かれこれ半年以上経つので、役所や警察が気づいていないはずがない。季節はすでに春から冬になっている。

今日は大雪警報が

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