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2023年2月の記事一覧
シン・映画日記『湯道』
ユナイテッドシネマ浦和にて生田斗真主演映画『湯道』を見てきた。
昭和から平成、令和まで親子で受け継いで営業していた銭湯「まるきん温泉」にまつわるエピソードと「茶道」のように入浴の作法を極めた「湯道」にまつわるエピソード、あと「源泉かけ流し主義」かかげて温泉も循環式を否定する風呂評論家・太田与一のエピソードなどお風呂にまつわる悲喜こもごもな群像劇を展開。
主人公・三浦史朗は建築家として独立するが
シン映画日記『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』
角川シネマ有楽町にてドキュメンタリー映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』を見てきた。
1967年の建国記念の日初適用日(1967年2月11日)の二日前に行った「日の丸」の日本国旗に対する街頭インタビューのみ(表向きは)で構成されTBSのドキュメンタリー番組「現代の主役 日の丸」。番組の構成担当は当時「天井棧敷」を主宰していた寺山修司氏で、TBS史上一番問題となったドキュメンタリーを2022年
シン映画日記『エンパイア・オブ・ライト』
ユナイテッドシネマ浦和にてサム・メンデス監督最新作『エンパイア・オブ・ライト』を見てきた。
1980年末から1981年のイングランド・ケント州にある海辺の町マーゲイトにある映画館「エンパイア劇場」を舞台にした恋愛・ヒューマンドラマ。
1980年のクリスマス後のある日、エンパイア劇場に欠員補充のためにバイトとしてトリニダード・トバゴ出身の黒人青年スティーヴンが入ってきて、ベテランのヒラリーがステ
【この一週間】「終焉の時代」を生きる【感じたこと】
今週一週間で映画界以外のジャンルで色々と時代の終焉を感じさせるものがいくつかあった。
まず、2月20日に「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」などの原作者・松本零士氏が2月13日に亡くなっていたことが発表された。
「宇宙戦艦ヤマト」や「キャプテン・ハーロック」のテレビアニメ放映時はまだ幼稚園に通うか通わないか、「銀河鉄道999」だって再放送で見ていた世代なの
シン映画日記『小さな麦の花』
YEBISU GARDEN CINEMAで中国映画『小さな麦の花』を見てきた。
監督は『僕たちの家(うち)に帰ろう』のリー・ルイジュン監督で、本作も脚本、美術、編集を兼務している。中国版の『怒りの葡萄』に『ニーチェの馬』と『裸の島』を掛け合わせたような素朴な農夫婦の生活に、
地域(国?)の政策から住処を移動させられたり、村の有力者に献血協力をしたり、
時代と国・地域の政策、周りに住む住人たちや親
シン映画日記『劇場版 センキョナンデス』
渋谷のシネクイントでドキュメンタリー映画『劇場版 センキョナンデス』を見てきた。
フランス出身の日本人ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島によるYouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」の選挙特番部分を再編集して劇場公開のドキュメンタリー映画に仕上げた作品。
かと言ってYouTube番組の総集編かと言えばそんなことはなく、類としてはマック赤坂を題材とした『立候補』や香川県の衆議院議員・
シン映画日記『BLUE GIANT』
ユナイテッドシネマ春日部にてジャズのアニメ映画『BLUE GIANT』を見てきた。
原作は石塚真一が「ビッグコミック」で連載していた「BLUE GIANT」で、本作は第一部の「東京編」を中心に構成。
主人公・宮本大の情熱と執念のサックスを軸にし、
ジャズバーで知り合ったピアニストの沢辺雪祈や同居人の玉田をドラムとして巻き込みバンド「JASS」を結成し、徐々にライブハウスで認知され、十代のうちに日
シン映画日記『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
シネプレックス幸手でMCU映画『アントマン』シリーズ最新作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を見てきた。
『アントマン』シリーズ3作目で、フェーズ5の1作目に当たる本作はアントマンことスコット・ラングの娘キャシーが作り出した装置でホープやハンク、ジャネットと共に粒子世界に行ってしまい、スコットとキャシーの親娘とホープらの親娘で離れ離れになり、お互いに探し合いながら粒子世界から脱出を試みる。同
シン映画日記『呪餐 悪魔の奴隷』
シネプレックス幸手でインドネシアのホラー映画『呪餐 悪魔の奴隷』を見てきた。
1980年のインドネシアのホラー映画『夜霧のジョギジョギモンスター』のリメイクで、1984年のジャカルタにあるアパートを舞台にして、住人であるリニとその家族や友人らが幽霊、ゾンビから逃れるサバイバル。
リニは大学に通うために都会のジャカルタにあるアパートに引っ越してきたが、そこで夜になると不思議な現象が起こる。
ま
シン映画日記『シャイロックの子供たち』
イオンシネマ越谷レイクタウンにて池井戸潤原作、阿部サダヲ主演映画『シャイロックの子供たち』を見てきた。
監督は同じ池井戸潤原作の『空飛ぶタイヤ』を手掛けた本木克英監督だが、原作とは違うオリジナルストーリーらしい。
メガバンクの東京郊外にある支店で起きた巨額詐欺融資事件を支店のカスタマーサービスの行員視点で解決する社会派ヒューマンドラマ。
それなりに融資実績をあげなきゃいけない、都心の本店・支店の
シン映画日記『別れる決心』
TOHOシネマズ新宿にてパク・チャヌク監督最新作『別れる決心』を見てきた。
『ラスト、コーション』のタン・ウェイと『殺人の追憶』や『王の願い ハングルの始まり』のパク・ヘイルのW主演の純サスペンス映画!
パク・ヘイルが演じる刑事の管轄の事件にいずれも被疑者になるタン・ウェイが演じる中国語通訳者の女性ソレとの不倫恋愛のような関係に。
2つの事件は山頂で起きた滑落事故と、
海辺に近い豪邸のプールで
シン映画日記『対峙』
MOVIX三郷にてアメリカ映画『対峙』を見てきた。
とある高校で起こった銃乱射無差別殺人事件の6年後に、その事件の被害者の両親と加害者の両親が教会にある一室で話し合う会議が行われた。
ちなみに、加害者は事件直後に自害して亡くなっているため、当事者なし、まて事故等の回想シーンが一切ないまま、4人のそれぞれ息子を亡くした親たちの正しい回答がない話し合いが行われる。
そこには無念、後悔、憤慨、憤怒
シン映画日記『Sin Clock』
MOVIX三郷にて窪塚洋介主演映画『Sin Clock』を見てきた。
3人のタクシードライバー達が、偶然知り得た大物国会議員所有の絵画を盗み、半グレ組織から大金をせしめる計画を立て、実行するクライム・サスペンス!
『タクシードライバー』or『ナイト・オン・ザ・プラネット』とコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』or『ファーゴ』が邂逅したようなスリリングなクライム・サスペンスに、現代ニッポンの鬱屈・
2023年1月公開映画【主演女優】ガチランキング
■総評:【主演男優】の時はこの総評から入ることを忘れたので、【主演女優】は総評から。
【主演男優】の時は『レジェンド&バタフライ』や『嘘八百 なにわ夢の陣』、『映画 イチケイのカラス』といった総合ランキングの下位の作品のランクインがあったが、【主演女優】はさらに大荒れ。中には「未体験ゾーン」作品や「のむコレ」作品もあり、こうした部門ランキングならではの顔ぶれというか、通常の作品ランキングで語りにく