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誰でも今すぐできるストレスコーピング ~自分の気持ちがラクになる方法~
みんな、
ストレス解消法って、ある?
美味しいものを食べること。
お酒を飲むこと。
友達と遊ぶこと。
旅行に行くこと。
僕は難病のクローン病で
一般の人たちが
当たり前にできることをできなかった。
当然、
ストレスや悩みを
ひとりで抱え込みがちになる。
病気のことだけでも重荷なのに、
ストレスや悩みまで抱えきれない。
どうやって対処したらいいのか?
僕は単純な人間だから、
ストレスや悩みそのものを
少なくすればいいと思ったんだ。
そこで、今回は。
僕が日頃から行っている
「ストレスコントール術」を
紹介します。
そもそも
ストレスって、なんだろう?
カナダの生理学者ハンス・セリエ
によると
「外部から力を
加えられたときに生じる
『歪み』である」
とされています。
この外部からの刺激により、
ホメオスタシスと呼ばれる
生体の恒常性が乱れ、
人間の防御反応を引き起こします。
「生か?死か?」というような
生命の危機に
陥るようなものでなければ、
ストレスそのものは
悪いものではありません。
生体に備わった自然な反応です。
すこし「緊張感」をもたらすものだ
と認識しておくのが
いいのかもしれません。
しかし。
外部の刺激が強すぎて、
ストレス状態が長く続くと、
ホメオスタシスを維持できず、
健康に障害をもたらします。
ですから。
ストレスのマネジメントが
必要となってきます。
ストレスの対処の仕方は、
2つあります。
1つは、
ストレスの原因を取り除く
「問題焦点型」の対処法。
これは、
問題自体の解決を
目的とするものです。
例えば、社会的に不遇な環境であるなら、政治的な行動によって問題を解決するとか、経済的な窮状であるなら、難しいスキルを会得して収入を上げるといったようなものです。
2つめは、
不快な感情をコントロールする
「情動焦点型」の対処法。
これは、
問題を回避したり、
自分の物事の見方を変えて、
ストレスを乗り越えるものです。
例えば、嫌味を言われてムカムカしたら、美味しいものをたくさん食べて忘れるとか、失恋をしてしまったら、翌日から旅行に出かけて気分転換をするといったものですね。
ストレス原因の
抜本的な解決をしたいなら、
問題焦点型の対処法を
勧めます。
ですが。
悩みが大きければ、大きいほど、
他人の協力が必要な
問題焦点型の対処法は、
時間を必要とし、障壁も多く、
問題の解決が難しくなります。
そのため、今回は。
「情動焦点型」のストレス対処法を
紹介していきます。
自分自身で
「今すぐ、どこでも、
誰にでも」
できることが
大きなメリットです。
僕はいつもストレスに対して、
3つの「つ」の心構えを
持っています。
強がらない。
尽くしすぎない。
積もらせない。
よかったら、
参考にしてみてください。
それでは。
Here we go!
![](https://assets.st-note.com/img/1738728092-D3aK4Xki0RdTx1LNOfSzg2EG.jpg?width=1200)
1. 強がらない
できないことはできない。
諦めるしかないことは諦める。
自分を偽ってまで飾らない。
「自己を正確に客観視すること」
と
「割り切り」
が大事なんだと思います。
一言で言い換えるなら、
「執着を捨てる」こと。
理想と現実のギャップ。
こうありたいという理想の自分が、
外部からの刺激となり
心を苦しめることがあります。
完璧でなくていい。
ありのままの自分でいい。
完璧って、つまらないよ。
だって、
もう成長の余地が
なくなるってことだから。
もう終わりだもの。
不完全だから、
成長したいって思う。
僕は難病の
クローン病になってから、
捨てなきゃならないものばかりだった。
美味しいものを食べられない。
お酒を飲めない。
友達と遊べない。
旅行には行けない。
みんなが当たり前に
できることができないんだ。
人生をもっと楽しみたいって、
最初は悔しかったよ。
でも。
「理想の自分」になれないって
わかったときに、
その執着を手放せた。
何故かって?
難病であっても、
難病でなくても、
「理想の自分」になれる人なんて
めったにいないのだから。
人間って、なかなか強欲だから、
欲しいものが1つ手に入れば、
必ず次のものが欲しくなる。
自分の心が
本当に満たされている人間なんて、
この世に誰一人いない。
病気は関係ない。
満たされないことが
みんな同じなら、
今この瞬間を楽しむほうが
有意義だって、
わかったんだ。
脂質制限食の中にも
美味しいものはある。
お酒を飲めなければ、
香りのいい紅茶を飲めばいい。
友達と遊べないなら、
時間を贅沢に使って、
ひとりでTVゲームをしまくる。
旅行に行けないなら、
都内のおしゃれなお店に
買い物に行けばいい。
不完全な自分だから、
楽しいことも
これからきっと見つかる。
まだ終わりじゃない。
病気の不安を
遊び心で捨てられるようになってきた。
悔しいときは悔しいと言っていい。
助けてくれる人も見つかるから。
弱みを見せまいとして
虚勢を張ることをやめたら、
ありのままの自分で
本当の強さが手に入った気がする。
「強がらないこと」が、
「強さ」につながったのかな。
感情を抑え込まずに素直に表現することで、心の中に溜まっているストレスや不安を解放することができる。自分の弱さや本音を他人に見せることで、他者との絆が強まる。自分の感情を素直に認めることは、自分自身を受け入れることに繋がって、自分の弱さや短所を受け入れることで、自己肯定感が高まり、自信を持つことができるよね。
捨てた執着があったからこそ、
新しい強さを得ることができた。
![](https://assets.st-note.com/img/1738729071-dEVqO1nlrtx3JoTCgAWFLmHN.jpg?width=1200)
2. 尽くしすぎない
薬も過ぎれば、毒になる。
何事もほどほどに。
献身と言えば、
聞こえはいいですが、
ただの自己犠牲は
自分の身を削るだけです。
自己犠牲は、一見、
美徳に見えるかもしれませんが、
長期的には
心に負担をかけることが多い。
具体的なデメリットは以下です。
・自己肯定感の低下
他人の要望に応えすぎると、自分自身のニーズや欲求を無視することが多くなり、自己認識が散漫になります。これにより、自分が何を望んでいるのかを見失ってしまいます。他人の反応や評価に依存することで、自己の価値が揺らぎ、自己肯定感が下がることがあるのです。
・疲労による健康障害
疲労が蓄積すると、睡眠不足や食生活の乱れ、免疫力の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。他人の期待に応え続けることがストレスとなり、燃え尽き症候群(バーンアウト)になるリスクも発生します。自己犠牲が長期にわたると、これらの問題が慢性化する恐れが懸念されます。
・人間関係の悪化
他人に尽くしすぎることで、相手が依存したり、逆に自分が相手に依存しすぎたり、過度な期待をかけられることがあります。お互いに干渉し過ぎる結果、不平等な関係が生じ、最終的には人間関係が悪化することにつながります。物理的にも精神的にも他人との適切な距離感が心身の健康には必要です。
「コンコルドの誤謬」という言葉があります。
過去に投入した資源(時間やお金など)が多いために、損失を認めるのが難しくなり、結果としてさらに無駄な投資を続けてしまう心理現象です。
言葉の由来は、フランスとイギリスが共同で開発した超音速旅客機「コンコルド」の開発プロジェクトにあります。このプロジェクトは非常に高額で、期待された経済的利益をほとんど生み出さなかったにもかかわらず、両国はこれまでの投資額を理由に計画を中止せず、開発を続行し、墜落事故を起こし、商業的に失敗した事例です。
努力にも同じ事が言えるよね。
努力すればするほど、
成功するまで止められなくなる。
コスパが悪い。
誰かのために、
一生懸命に献身するほど、
引き返せなくなっていく。
自己犠牲と重なります。
では。
尽くしすぎることを防ぐためには
どうしたらいいでしょうか?
あらかじめ、自分の心に、
「譲れないライン」を
作っておくことです。
僕の防衛ラインは、
「健康を害してまで
相手に尽くさないこと」。
僕は、障害書手帳の4級「小腸機能障害」もあるから、会社員勤めの時代は障害者雇用で、月1回の通院と服薬の時間があることを伝えて就職していました。
だけど、働いて1年くらい経ったくらいかな。僕の正社員化の話なんかも出てくる中で、普通の人となんら変わらないのに有給休暇の取得や昼休みの使い方が優遇されているのはズルいってパート従業員さんが怒りだして。
その人は、普段から「障害者はバカだ」なんて平気で口にするような厄介な人だったから、上司が有給休暇で通院する日数を減らして欲しいだなんだと言ってきて、病院へ通うペースが不順になって。病気は治らないもんだから、治療ができないことが原因で体調を崩してしまいました。
内部障害で外側の見た目からは難病だとはわからないせいかな。上司からは病院に通いすぎだ、「あなたにハンデはいらない、恵まれすぎている」「障害者らしくない」と言われるようになって。パートの人からは、「仮病だ」と言われたり、「行政書士を持ってるなんて経歴詐称だ」と嘘つき扱い。ハラスメントで揉めに揉めました。
こちらの要求は通ったけど、健康を害されてまで会社に尽くす必要はないなと思って、すぐに仕事を辞めちゃいました。
そして。
去年の行政協力も、開業してまだ2ヵ月目の頃に、東京都社労士会の副支部長の先生から「人手が足りないから手伝ってもらえないか?」と電話をもらって。今まで働けなかったから、社会経験がないことやクローン病のことも伝えて、こちらで教えるから、それでも構わないってことで引き受けたのだけれど。
実際に行政施設で働くと、仕事もちゃんと教えてもらえないし、服薬やトイレの時間といった休憩時間も与えられないし、ブラック企業みたいだった。
怒鳴るような人がいるような環境で、「どうしてあなたみたいな(出来の悪い)人が応募してきたの?」とか、「難病の仕事をしたいなら、福祉の仕事をしたら?社労士に向いてないんじゃないの?」って、障害者が働くことは迷惑みたいで、嫌味もさんざん言われたし。行政協力は最初から合理的配慮なんてものはなかったから、2ヵ月くらいで、すぐに下血しちゃいました。
知識は欲しかったのだけれど、「働きやすさ」とは程遠い職場環境だったし、身を削ってまで尽くす仕事じゃないなと思って辞めちゃった。
それでも、チャンスをもらって社会保険労務士の仕事ができたことには感謝してるんだけどね。
この国の公務員さんは横柄なんだなーってことが、わかってよかった。
行政協力を辞めてから、他の社労士の先生からよそよそしい態度をとられて、工藤静香の「慟哭」みたいに避けられてるかもしれない予感がするんだけど、俺は一晩中泣かないし、気にしない。気にしない。
んー。たぶん。
めんどくさい奴だと
思われてるんだろうね。
でも。
上記の2つの経験からわかったことは、障害者雇用でも、難病患者が働くことでも、ハンデがある弱い人が働くことを頭では理解できても、感情や行動は伴わないってこと。
他人事なら、優しい言葉をかけられるし、多様な働き方を認められるんだけど、実際に自分がやるとなったら、それができない。
この経験の共通項は、経営者に近かったり、役職の地位が高い人ほど病気や障害について理解をしてくれるし、ありがたいことに合理的配慮の導入には積極的になってくれる。
だけど、現場レベルでは、一般労働者に余裕がないからか、やっぱり綺麗事で、そんなことは面倒くさいとか、迷惑だとか、仕事の邪魔だと本音で思っている人たちが少なからずいるんだよね。みんな自分が悪者になりたくないから表面に出さないだけで。合理的配慮は絵空事。厚生労働省のお膝元でもそうなんだから、民間企業ができないのは当たり前の気がする。
まあ、
こんなことを逡巡していても
僕のストレスがたまるだけなので、
やっぱり、
尽くしすぎないに限る。笑
6ヵ月も休むハメになったけど、
会社員のころと違って、
もう自分で仕事は選べる立場なんだから。
2度と行政協力はやらないで済む話。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
例え、善意であっても、
「ほどほど」が1番なんだ。
「ここまで頑張ったのに」
と思うことが良くないんだろうね。
だから。
あらかじめ、
やらないこと、
できないこと、
したくないこと
を明確にしておくことは、
大事だと思います。
自己犠牲にならないように
気をつけましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1738732681-GkE9J4jg5tSpdAR7VUQm1rIn.jpg?width=1200)
3. 積もらせない
心に嫌なことを積もらせない。
そのためには、
ネガティブな感情を
吐き出すということも、
時には必要だと思います。
もし、言葉にするなら。
相手に伝えるとき、
「事実+感情」で伝えることが
有用だと思います。
あなたは○○したよね。
私は○○に感じた。
みたいな。
相手が悪いというような
評価を決して混ぜてはいけない。
人格攻撃になってしまうから。
自分の内面を表現するときに、
事実と感情を切り分ける。
評価をしない。
このことは、
以前ブログにも書きました。
ご参考ください。
内容が重複しても、つまらないので。
今回は、
僕がよく使うもう1つの
話法について紹介します。
それは。
「京都人の会話術」をマネること。
京都は古来、首都でした。交通の要所でもあり、人々の往来も多い街でした。全国から、さまざまな人が来るので、出身地の遠近も身分の上下もわからない。戦国時代に至っては、織田、豊臣、徳川と君主が移り変わって、誰が味方で誰が敵か、間違えれば、自分の命を落としかねない。
身を守るために、本音を言わない京都人の会話術が発展したとも言います。
人を傷つけず、言いたいことを伝えることができる素晴らしい文化だと思いませんか?
京都人の会話術の特徴は
3つあります。
1. 婉曲的な表現
直接的な表現を避け、遠回しに物事を伝えることが多いです。相手の気持ちを尊重し、和を大切にする文化が背景にあるのではないでしょうか。物事をハッキリ言わず、ぼんやりと言う。
2. 褒め言葉と裏の意味
京都人の褒め言葉は、しばしば皮肉や異なる意図を含むことがあります。例えば、「ピアノがお上手ですね」と言われた場合、本心からの賞賛ではなく、「ピアノの音がうるさい」という意味だったりします。
3. 控えめな姿勢
京都人は一般に控えめな態度を持ち、自己主張をあまりしません。相手を立てることが重要視される文化です。相手にあまり期待しないあきらめの境地みたいな心持ちがあるんだと思います。
これらを踏まえれば。
例えば。
早く帰って欲しい相手には。
「お時間、大丈夫ですか?」
とか。
「お茶も冷めちゃって、
ごめんなさいね。
熱いの入れ直しますね。」
とか。
ちょっとイヤな人に会ったときは。
「お元気そうでなにより。」
とか。
「たいへんご活躍のようで。」
とか。
直接的にでなく、
自分の言いたいことを伝えるができます。
相手を傷つけず、
自分の心にも嫌な気持ちが残らなくて、
スッキリする先人の知恵だと思います。
言葉のハイコンテクストなやり取りは、感情の受信では難しい側面もありますが、想いを伝えるという送信の局面では、有効に使える場面もあるんではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1738733399-h75GaOx9WCTYI26qX4BKQd8g.jpg?width=1200)
期待はせず、希望を持つこと
ストレスと上手く向き合うことは、
心の健康につながります。
ストレスの原因となるものは。
天候、騒音などの環境的要因、
病気、疲労などの身体的要因、
人間関係の不安などの社会的要因
に集約されます。
自分のストレスの原因がなにか?を正確に分析し、向き合うことが適切なストレス対処の第一歩となります。
ストレスは強度で長期的なものでなければ、必ずしも有害となるものではありません。
すこしの緊張感を与え、集中力を高めてくれるプラスの効果もあります。
勉強が思うようにできなかったけど、試験では良い点数が取れたなんてことありませんか?
試験にストレスは感じるのですが、問題を解く集中力は上げてくれているのです。
ストレスはうまく扱えれば、
人生に楽しさを添える
アクセントにもなります。
僕は病気と向き合うためには、
心の余裕をもつことが必要でした。
焦って、
転んで、
起き上がっての繰り返し。
周りを見る余裕なんて
ちっともなかった。
それでも。
生きていれば
なんとかなるものです。
ストレスに対する向き合い方も
時間が授けてくれた知恵です。
時が経てば、
解決することもあります。
心のゆとりは
困難に立ち向かう力を
与えてくれます。
期待はしないけど、希望を持つこと。
他人は思い通りに動いてくれません。
でも。
自分の心は違う。
どんな感情であっても、
あなたの感じる脈動は本物です。
僕はずっと
路地裏のドブ猫のような生活でした。
夜の闇に隠れていた。
それでも、
宙を仰げば星々は輝いている。
暗い夜道を
仄かな光で照らしてくれる。
宙には、
たくさんの星があるから。
何億光年彼方から
あなたを照らす星は
きっと見つかるはずです。
今回も
ブログを最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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