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ベトナム調味料の精髄。
■ベトナム伝統魚醤協会。
・最近のニュース、「ホーチミン市食品&ベトナム伝統魚醤/両協会は『魚醤フェス(150ブース)』をホーチミン市で10月23~27日初開催」。
・同主催者は「ベトナム料理の精髄とも言える魚醤を称賛するだけではなく、国内外の消費者や国際的な業者に向けて伝統的な魚醤製品を広く宣伝すること」をイベントの目的とする。
・特に「外交機関や世界のシェフ、食文化専門家が参加し、ベトナムの伝統的な魚醤が国際市場により深く進出する機会を提供するとともに、ベトナム魚醤の国家ブランド構築に寄与することが期待されている」。
■日本はお醤油、タイはナンプラー、ベトナムはヌクマム。
・更にフェスでは「伝統的な魚醤の歴史や製造プロセス、工芸村の遺産的価値、ベトナムの食文化と生活における魚醤の重要な役割を紹介する活動」や「ベトナム魚醤の製造過程を地域ごとに再現する体験空間」も提供。
・食文化専門家や魚醤製造エキスパート等がトークショーで「『ベトナム伝統魚醤産業の未来』を発信し国際舞台でさらに強固に位置付けられる」ことが期待される。
・ちなみに魚醤はベトナム語でNước mắm(ヌクマム)、「ベトナムが発祥の魚醤、木製の樽に塩とカタクチイワシ等の小魚を入れ4ヶ月から1年ほどかけて発酵・熟成させた調味料」となる。日本のお醤油は穀物が原料だが、タイであればナンプラー、ベトナムの代表的な調味料がヌクマム、それらの原料は穀物ではなく小魚が用いられる。
■魚醤フェスへ誘う。
・余談、ベトナムに暮らし始めた頃、私は魚の生臭さが鼻を突き刺す魚醤の香りが苦手だった。しかし不思議なもので食べると意外と悪くない、イヤむしろ回数を重ねる度に美味しく感じられるようにった。普段自炊やローカル生活が中心なので飲食店に入っても日本のお醤油は当然なく、今では「お醤油がどれ程美味しい調味料だったのか」忘れかける程魚醤を利用する生活が長く続く。
・また、市場やスーパーで新鮮な赤や青唐辛子を見つけた時は購入し、輪切りにしてから魚醤につけて調味料として利用し、また料理にアクセントを添えている。
・しかし中々気に入った魚醤に出合えない。化学調味料の味が相当強く、自然の風味やコクに欠けている事がひと舐めで分かる商品も多いのだ。出来る限り自然に近い魚醤を見つけられる可能性があるならば、私は是非このフェスへいってみたい。折角だから誰かを誘おうか「魚醤フェスに行かない?」と。今のところノリノリで来てくれる仲間は未知数だ。