さかまき らむ

優等生の成れの果て。書いていれば、共感できる誰かに、また出会えるかもしれない。

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最近の記事

「お父さんとお母さん、どっちが好き?」という魔の質問

言葉がわかるようになったばかりの幼い子供に、 「お父さんとお母さん、どっちが好き?」 と聞く、親がいる。 また、ハイハイする子供に「こっちよ〜!!」と手を叩く母親と、 その逆方向から「こっち!こっち!」と手を叩く父親がいる。 私は、そういう光景を目にすると、その両方の親を殴り倒したくなる。 SNSでは、「お父さんとお母さん、どっちが好き?」と質問をされた子供が、 おまんじゅうを2つに割って、「どっちが美味しい?」と返したというストーリーが、いっとき関心を集めていた…。

    • 自分の脳にストライキされた話

      私の脳は、現在ストライキ中である。 理由は、わかっている。 頑張ったのに、それを全く認めてこなかったからだ。 *** 私は、頑張ってきたと思う。 中学の頃は、テスト期間中、朝4時に起きて勉強していたし、高校の頃だって、昼休みをフルに勉強に充てるために、お弁当は片手て食べられるおにぎりだけにしてもらっていた。 母は、私の成績が良い時は敢えて不機嫌な態度をとる。 「まぐれ。まぐれ。いい気になるな。」 そして、成績が悪いときに限って、”実力”という言葉を使う。 「

      • 怒りは、相手を選んで顔を出す

        実家に住んでいた頃、私は毎日毎日叱られていた。 しかし、ある時ふと気づいた。 母の妹に接する態度は、私へのそれとは明らかに違う。 簡単に言うと、”気遣い”がある。 私には、怒りに任せて感情的にギャンギャン叱るのに、妹に対しては、 「下手くそ!」とか「ダメ」とは言わず、「こうするともっといいかな」 というような、”人間に対する気遣い”がある。 母の妹への接し方が、”相手を人間として尊重している”ともいえるし、 見方によっては”嫌われないように顔色を見ている”とも取れる。

        • 子供時代に「子供らしく」生きられなかった人間の末路

          私は、子供時代、人一倍「大人びている」と言われて育った。 褒め言葉だったと思う。 「真面目」で「おとなしい」、「手がかかならい」 これらも、褒め言葉だったと思う。 しかし、私はいつも苦しかった。 それは、我慢すれば我慢するほど褒められるからだったと思う。 空気を読んで、場にあった発言をする。 親や教師が、期待し求める発言をする。 自分の本心でないことを、本心のように言うほどに、大人からの評価は上がっていった。 大人たちの「笑顔」は、私の回答が「正解」だった合図。

          カウンセリングで辛くなった話②

          前回は、「自分に合うカウンセリング、合わなかったカウンセリング」に関して書いてみた。 今回も、その続きを書いてみようと思う。 私は、親の金で大学院まで出ている。 …だから、そこを突かれると、痛い。 「どうして、親御さんともっと早く離れなかったんですか?」と。 そして、少し厳しめの人だと、 「高校からは、義務教育じゃないんですよ。」 「…あなたにも、”旨み”があったからではないですか?」 とまで言われる。 ”旨み”とは、暗に…というより、かなりストレートに、「金」の

          カウンセリングで辛くなった話②

          カウンセリングで辛くなった話と、腑に落ちた考え方

          カウンセラーとクライアントには、「相性」がある。また、そのカウンセリング手法とクライアントにも、「合う or 合わない」があると思う。 私は、カウンセリングに申し込む前に、そのカウンセラーさんのブログや著書を読み漁って、考え方に同意できると確信してからクリックするが…… それでも、合わない時がある。 最近は、お金を支払っても心のモヤが晴れなかったときも、「ああ、今回は合わなかったな」で諦めるが(お金は惜しいが!!)、昔は、期待した分ショックも大きかった。 「手放し」とい

          カウンセリングで辛くなった話と、腑に落ちた考え方

          ゆずの「からっぽ」に心救われた話

          小学生の頃、いわゆる「流行の歌」はほとんど聞いたことがなかった。 …聞くことがあるとすれば、給食の時に流れる「お昼の放送」で、日替わりで流れる曲くらいだった。 我が家では、ゲームや漫画、J-pop全般が「くだらないこと」のカテゴリに入れられており、子供が近づかないよう管理されていた。もちろんテレビはNHKオンリーだ。 親によると、J-popは「聴くとバカになる」らしかった。 *** 我が家では、もうひとつ強く「禁止」されていることがあった。 それは恋愛だ。 それ

          ゆずの「からっぽ」に心救われた話

          私にとって「書く」ことのカウンセリング効果

          私にとってnoteに「書く」ことは、一種のセルフカウンセリングである。 書き出すことは、私にとって、自分の中に蠢く無数の「自分」を成仏させる行為なのである。 *** 私の中には過去の自分が…過去の思念が、そのまま保存されている。 その時、昇華されなかった思いがフリーズして、「中3の自分、高2の自分、ハタチの自分……」のように存在している。そして、それぞれの自分が、フリーズした年齢のまま、何かを叫んでいる。 圧殺された思いが、死にきれない霊のようになって、に私の体の中

          私にとって「書く」ことのカウンセリング効果

          会社をクビになった話

          会社をクビになった。 大学院を修了して、入社後3年目を前にした秋だった。 ”戦力外通告”をされた。 給料に見合う働きをしていないんだって。 要は給料ドロボーってことだ。 能力がポジションに見合わないんだって。 でも、社内システム的に、降格や降給はできないんだって。 人事と上司と、その上の上司に呼ばれて、 「あなたは、うちでなく別の会社の方が輝けるのではないですか?」 って穏やかに言われたよ。 (「あ、辞めろってことですね」) 「(クビより)自己都合退職の方が、あなた

          会社をクビになった話

          親子だからといって以心伝心はできないよ

          親子だからといって以心伝心できるというものではない。 私は、物心ついた頃から、ごく普通に、 ”親子なのだから、自分の思ったことがそのまま親に伝わる” などとは、微塵も思っていなかった。 でも、どうやら私の両親はそうではないらしい。 それに明確に気づいたのはけっこう大人になってからで、 (普通そうは思わないでしょ、…という思いが思考を曇らせた) その温度差というか、「思い入れ度」というか…そういった認識の違いが不幸を呼んだ。 「言ってよ」 vs 「察してよ」「口で言って

          親子だからといって以心伝心はできないよ

          「傾聴には技術がいるんですよ」という話

          母は、私に数々の…非常にたくさんの不満がある。 その中で、特に不満度の高いものが、 「もっと祖父母の話し相手になってあげてほしかった」 というものだ。 *** 私の家族は、みんなが「自分が話したい」タイプの人間だ。 聞き役がいない。 (そのことに、同居していた当時は気づいていなかった。) 子供がワーワー話し始めると、祖父が 「俺の話を聞けーーー!!!」 と怒鳴るし、父は父で、 成人した娘に超超超長文メールを送りつけてくる。 母は母で、 娘どもに電話して夜中まで愚痴をい

          「傾聴には技術がいるんですよ」という話

          親といえども「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」を実感した話

          馬鹿、デブ、ブス「馬鹿、デブ、ブス」 それはもはや、私の代名詞だ。 実家で暮らしていた頃、名前を呼ばれるように毎日かけられていた言葉。 挨拶代わりのように、当たり前のように、何度も言われる、 「馬鹿、デブ、ブス」。 …そういえば、名前を呼ばれる時も、「名前(もしくは”あんた”)」+「なんか」がほぼほぼセットだったな。 「あんたなんか!」 「あんたなんか!」 呼ばれる時点で、攻撃性と蔑みを感じて心が萎縮する。 「豚」もよく言われた。 テレビに養豚場が映ると必ず「あんた

          親といえども「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」を実感した話

          夫が出張の日の夜に思うこと

          仕事が終わって帰宅すると、19時前だった。 え?これから自由時間??? コンビニでテキトーに夕食を調達して、お風呂を済ませて20時。 そこから3時間好きなことして遊んでも、23時には寝れるって??? ウソ!? 不思議と笑いが込み上げて来た。 やっっっっば。 サイッッッコー *** 普段であれば、こうはいかない。 ダッシュで帰宅して、米を洗って、早炊きスイッチをONにする。 (↑タイマーにして12時間以上おくと、おいしくない気がするから) その間に、近くのスーパ

          夫が出張の日の夜に思うこと

          祖父と平和に暮らすために知っておくべきだった「お金と人間のトラウマ」

          祖父は、よく私にお金を渡してきた。 しかし、そのたび、私の気持ちは塞いだ。 お金を渡す祖父はどこか攻撃的で、 そのお札には、…嫌な”重さ”があった。 *** 「俺に近づいてくるやつはな、みんな、金目当てなんだ」 あの日、祖父は、唐突に、なんの脈絡なくそう話し始めた。 祖父がぽつぽつと話す昔話を、私が「うん、うん、」と聞いていると、 突然、「お前も、そうなんだろう!?」と、 カッと目を見開いて、怒鳴るような勢いで食ってかかってきた。 たじろぎなたら、 「違う、違うよ。

          祖父と平和に暮らすために知っておくべきだった「お金と人間のトラウマ」

          母と仲良くするために知っておけばよかった「専業主婦の心理」

          母は、私にたくさんの服を買ってくる。 「自分で選んで、自分で買いに行きたいから、もう買わなくていい。」 と何度言っても、買ってくる。 高校生の時は、自分の稼ぎがないのだから文句は言えない…と思っていたが、バイトをするようになっても、完全に経済的に独立してからも、母は私に服を買っては送ってくるのだ。 20代の頃は、これが本当に嫌だった。 第一、母と私は服の好みが全く異なる。色も、シュミも、素材の雰囲気も。 押し付けるのをやめてほしい、と何度も喧嘩した。 *** 何

          母と仲良くするために知っておけばよかった「専業主婦の心理」

          虚無を漂う 〜アダルトチルドレンな日々〜

          私には、自殺願望がある。 それは、幼稚園バスを待っていた頃から明確に、ある。 つまり、当時から、家に帰るのが億劫で、尚且つ、幼稚園(学校)に行くのも辛かったのだ。ずっとお腹が痛かった。 …では、なぜ自殺しなかったのか。 それは、ただ「なんとなく、しそびれてしまったから」としか言えない。 一度だけ、本気で実行しようとしたことがある。 その時は、たまたま……本当にたまたま、親が夜中に起きてきて見つかってしまった。 「迷惑。」 蔑むような視線とともにそう言われた。 「その行

          虚無を漂う 〜アダルトチルドレンな日々〜