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夫が出張の日の夜に思うこと

仕事が終わって帰宅すると、19時前だった。

え?これから自由時間???

コンビニでテキトーに夕食を調達して、お風呂を済ませて20時。
そこから3時間好きなことして遊んでも、23時には寝れるって???
ウソ!?

不思議と笑いが込み上げて来た。

やっっっっば。

サイッッッコー


***

普段であれば、こうはいかない。

ダッシュで帰宅して、米を洗って、早炊きスイッチをONにする。
(↑タイマーにして12時間以上おくと、おいしくない気がするから)
その間に、近くのスーパーに葉物野菜を買い足しに走る。

夫の帰宅に合わせて夕食を作り、時間通りにできればひとまずホッとする。
夕食ば済めば、シンクには積まれたお皿が待っている。

お風呂とトイレと床掃除。
洗濯物をたたんでしまって、ベッドメイキング。
それから、細々とした「名もなき家事」。
2、3時間はツルッと消費してしまう。

ずっとあくせく動いていたのに、「帰って来てから、何してたの?」と問われると、自分でも「何してんだっけ?」ってなるのが悔しい。

…後になって、「お前の5本指の靴下を、表に返して、指を1本1本出してから仕舞ってたんだよ!」と、心の中で毒づく。


……子供のいる方には申し訳ないが、私にはこれでいっぱいいっぱいだ。

心も身体もいっぱいいっぱいなんだ。


だから、


全部終わって、PCを開いて誰かのnoteでも読もうかな…って時に、

「あ、今暇?」

って言われると、ついつい威嚇してしまう。

(仕事を追加されるのか?と身構えてしまう。)

もう、無理。

今日はもう無理。

いつも、今日はもう無理。


***

夫は、仕事量でいうと、私の50倍は働いている。

私も、家計を半分は担っているが、社会的責任は1/50くらいだ。

プレッシャーが違う。

わかっている。

だから、できるだけ、応えたい。

家事、実家・義実家との付き合い。

雑務処理。

…ちょっと暇がある日も、帰宅後も働く夫に気まずいから、
家事が終わっても資格の勉強とかしている「ポーズ」をして就寝時間までをやり過ごす。。。


***

夫とは、バリキャリ時代に出会った。

そして、結婚してすぐ、私は鬱病になった。

夫は全く悪くない。

多分、私がしたことは、結婚詐欺だ。


でも…、

もう、頑張れない。
もう、頑張れない。
もう、頑張れない。

「心のコップ」に常に水はいっぱいで、
ギリギリの心を抱えて、
毎日、仕事して、飯を作り、洗濯物をたたんでいる。


私の現在の仕事は、ほぼ「軽作業」だ。

同僚は、子育て中のパート主婦か、
定年退職して再雇用されたおじいちゃんである。

…なんか、それが、後ろめたい。


夫もはっきりとは口にしないが、不満があるのはわかる。
…ないわけが、ない。

ただ、それが夫自身の不満なのか、
私が自分自身の不甲斐なさを「投影」しているのかはっきりしない。

働けない自分へのショック、不安、不満、焦り、イライラ、…そういったものを、「投影」しているだけかもしれない。

「私のこと、こう思っているんでしょ!」
と言って勝手に怒るのだけは避けなければならない。



でも、今日は、ひとりだ。

めっちゃひとりだ。

背後を気にせずPCを開いてBLが読める。


私を、「馬鹿、デブ、ブス」と罵る親もここにはいない。

自由だーーーーーーーーーーー!!!


転職活動をサボって、noteに親の悪口を書いていることを見られたたどうしよう…と、背後の物音に耳をそば立てなくていい。

全ての後ろめたさからの完全な逃避!!

今日は自由だ!!!



***

でも、

こうやって、ひとりを謳歌し、満喫できるのは、

つまり、ひとりが孤独でないのは、


夫がいるから、である。

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