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素晴らしき日本

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わが国の伝統と文化、美しい国土
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横須賀軍港から猿島、そしてゲルショッカーのアジトへ

横須賀軍港から猿島、そしてゲルショッカーのアジトへ

横須賀には海上自衛隊とアメリカ海軍第7艦隊の基地があり、また沖合には猿島があります。東京からは最速で1時間ちょっと。通勤している人もいると思います。今日はそんな横須賀を歩いてみましょう。

まずは、Yokosuka軍港めぐりに参加してみました。

https://www.tryangle-web.com/download/gunko_brochure_202401.pdf

汐入桟橋から出航してア

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札幌農学校、ビアガーデン、いくら大盛り

札幌農学校、ビアガーデン、いくら大盛り

札幌の夏はビアガーデンでしょう。筆者は2019年7月に札幌と砂川に行きました。その際、札幌ビアガーデンに初めて行ったのでした。

札幌農学校のクラークはBoys, be ambitiousで有名ですが、農学校には8ヶ月しか勤務しなかったそうです。キリスト教布教に熱心で、毎朝聖書を学生に読ませ、キリスト教徒化させました。内村鑑三や新渡戸稲造が代表例です。

クラークは有事の際、農学校の学生が屯田兵を

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端島、長崎から

端島、長崎から

明治から昭和にかけて、我が国の産業を支えた島が端島です。江戸時代から細々と始まった石炭の採掘は、明治になって三菱(いまの三菱マテリアル、過去の三菱鉱業、三菱商会)が開発を加速させました。年間約25万トンの石炭を生産していたそうですが、石炭需要が減ったために1974年に閉山しました。現在は一般人はツアーで行くことができます。

端島は長崎半島沖4.5kmにあり、長崎港からは約18km、およそ40分ほ

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コンビニ飯とカップラーメン

コンビニ飯とカップラーメン

日本のコンビニ飯とカップラーメンは世界に類を見ないハイレベルなものです。コンビニには各種おにぎりに弁当、麺やサンドイッチがそろっています。しかもそんなに高くない。同じクオリティのサンドイッチをヨーロッパで買ったら1000円はするでしょう。弁当もしかり。今日はセブンイレブンが限定販売していたビリヤニを見てゆきましょう。

ビリヤニはインドの米料理。炊いてありますがうるち米じゃないのでぱさぱさ。バスマ

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布引の滝と華厳の滝、奥日光名瀑三滝

布引の滝と華厳の滝、奥日光名瀑三滝

日本には3大神滝があります。布引の滝、華厳の滝と那智の滝です。那智の滝には行ったことがありませんが、布引の滝も華厳の滝もなかなかの眺めの滝でありました。

布引の滝は聞いたことのない人も多いと思います。新神戸駅の裏にある滝で、平安時代からその存在が知られ、和歌に詠まれている滝です。

布引の滝は一つではなく、雄滝(おんたき)・雌滝(めんたき)・夫婦滝(めおとだき)・鼓ヶ滝(つつみがだき)の総称です

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朱鷺色の佐渡

朱鷺色の佐渡

佐渡ヶ島は古事記や日本書紀に記述のある我が国発祥の地の一つである。ここには古代から日本人が暮らし、朱鷺と金山で知られた島である。

佐渡ヶ島の金山は1601年から1989年までの約400年間操業した我が国最大の金山である。江戸時代の話が有名であるがより重要なのは明治以降に果たした役割である。

1869年に官営になったのち三菱の引き継がれ、当時の最新の技術を導入し、閉山までに78MTの金と2330

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湖と森の道東

湖と森の道東

森と湖といったらフィンランドを思い浮かべるひとは多いでしょう。筆者もヘルシンキからハンコーまでドライブしましたが、確かに森と原野ばかり。湖もありました。しかし、わが国の北海道はその比ではありません。フィンランドなんかでは見られない素晴らしい景色があるのです。道東にある、オンネトー、阿寒湖、屈斜路湖、摩周湖のルートは、湖と森のオンパレードです。

オンネトーは足寄にある湖です。ここから雌阿寒岳と阿寒

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霧のない摩周湖、湿原と丹頂鶴、そしてメヌケ

霧のない摩周湖、湿原と丹頂鶴、そしてメヌケ

はじめに

霧に抱かれて静かに眠る🎵星も見えない摩周湖にひとり♪で知られる摩周湖を筆頭に道東には素晴らしい風景があります。わが国が誇る地域と言っていいでしょう。
釧路空港が最寄りの空港です。羽田から1時間ちょっとで行けます。他に新千歳と丘珠から定期便が、そして中部と伊丹、関西からの季節便があります。

湿原

釧路空港から車を走らせるとすぐに湿原が現れます。釧路はアイヌ語でクスリと呼ばれていた地

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栃木県と日光、そして二荒山

栃木県と日光、そして二荒山

日光は世界的に有名な観光地です。日光は栃木にありますが、栃木県はあんまり有名ではありません。栃木県の影は薄いのです。一部の不見識な人たちは日光が栃木県であることを知らないし、宇都宮が栃木県であることも知りません。しかしながら栃木県は一つの共同体を成しています。その共同体を形作る一つの要素は二荒山神社でしょう。

二荒山神社は二荒神を祀った神社です。二荒神は下野国の神で、9世紀から栃木県中央部で信仰

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米と日本人

米と日本人

はじめに

日本は古来、豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)と言われていた。これは豊かな収穫の続く、みずみずしい稲のできるすばらしい国という意味である。
豊葦原瑞穂国は大国主神が治めていたが、国譲りによって天照大御神の御子に譲られ、その見返りとして出雲大社が作られ、そこに大国主神が移り住んだ。
天孫降臨の際、瓊瓊杵尊は天照大御神から、八咫鏡・草薙剣・八坂瓊勾玉を授けられ、それらは皇位のしるし

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高千穂はどこだったのだろうか

高千穂はどこだったのだろうか

二つの高千穂

天孫降臨の地とされている高千穂は、宮崎県高千穂町と鹿児島県霧島市の高千穂峰の二つの候補地がある。
高千穂町には高千穂神社、天岩戸神社および天安河原があり、高千穂神社の御祭神は
高千穂皇神(たかちほすめがみ)、すなわち瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、鵜鵝草葦不合尊(うがやふ

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焼酎について

焼酎について

はじめに

以前に國酒のオーバーオールな話を書いた。

今回、鹿児島に行く機会があり、いくつかローカルでしか飲めないような焼酎を飲むことができた。これを機に焼酎についてもう一つ書いてみたいと思う。

焼酎製法のイノベーションは鹿児島で起こった

焼酎という文字は、16世紀の木片にもみられ、500年以上の歴史を持っている國酒である。近代になって鹿児島で麹と主原料を別々に仕込む、二次仕込み法が開発され

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