記事一覧

低温やけど

 手を繋ぐと  わらわらと 日記が出てくる 手のひらの穴  から、  そこにあるような そこにないような  手抜かりのない幸福や  無数の口笛にいつも   わたしたち…

あそこ
3か月前
4

暴走していたい

 天然色の自殺をしたい  そんなことをしなくては  世界は肯定しえない  もうだって生きることはつまらないから。  らしいよという。ある目たち  わたしはそれを  じ…

あそこ
4か月前
2

頂点の愛撫について

 皮膚が蠢くその速度を  丁寧に書きとる母のために  夕暮れはあるかのように偽装する。  天然色の糞だけが、 夢のなかを  犯罪から守ってくれた でなくては ならな…

あそこ
4か月前

命令としての靴

 ゆっくりと膨らんだ その鼠たちに  なにをいおうかとわたしはいった  そこにある  幸福の予感は 徹底的に笑っていた  その日々を美しくトレースすると  猫はわた…

あそこ
4か月前
1

堤防のあと

 テレビがある テレビがそこにある  テレビがそこにあるのを見ている  チカチカついたり消えたりする  わたしには それがなにを いっているか  ときどきわからない…

あそこ
4か月前

余白についての考察

 なにか、わからないが、  とにかくそれに取り組むたびに 猫が  あらわれ わたしたちを苦しめる  そんなこともあったようなのだ  せめてわたしにだけは  なにかを…

あそこ
4か月前

チャンピオンと言葉

 わたし、わたしは  なにかしています ぐっすり寝ています  ぐっすりですか? そうです  ぐっすりです  私は紙袋を持っています 紙袋は十円で買えます  わたしは…

あそこ
4か月前

夢のフォースター

 手を掴むものを  そこへと 落としかねない歯ブラシたち  そのための 余熱的発話は  煌々とした雌しべに流行る売春婦の杖  そのとき そこへと 落ち込むもの  たち…

あそこ
4か月前

素ラーメン

 手伝っている人もいる 手伝わない人もいる  そのためにわたしは  テレビのようなものをくっつかせた。  なんのため?わたしにはわからない  わからないなりに  わ…

あそこ
4か月前

わたしたち

 わたしは歯がない。  そんなことはない  わたしは、手を掴む人を見たことがある  手を掴む人はじっとわたしを見ている  じっと私を見ている  そのときわたしは私に…

あそこ
4か月前

小説(3回目)

 わたしは、ふらふらとしていた。  野山を歩きに行く日だった。わたしは、そんな日だったのに、雨が降りそうだということにつまずいた。    しかし、わたしは、そのつ…

あそこ
4か月前

小説(2回目)

 わたしは、歯が抜けそうになった。

あそこ
4か月前

小説(1回目)

 わたしは、歯ブラシをしていた。  なぜ?わたしはそれは歯を磨くためだと知っている。  歯ブラシをしたのは、わたしの歯が汚いからだ。  酔うとこんな感じでわたしは…

あそこ
4か月前
1

操り人形の責任

 すこし思うこと。  わたしは、病気だ、という人に入るだろう。病気が、なにかの弱さや、困りごとを意味するならそうだ。  問題は、病気というものの原因によって、わた…

あそこ
4か月前

放課後の経済学

 熱が出てくる 熱が潰れた  それをどこへ出荷するか 5分  それだけ考えればなんだってわかるはず  あいつの思考の屈折なども  わたしは歯を一本抜いた  抜くと空…

あそこ
4か月前
2

便秘とクリエイション

 昨日は胃腸が痛かった、といってもわたしにはそんな自覚はない。ただ腹が膨らむなあという感じだった。  腹が膨らむのは嫌になる。腹が膨らむとわたしはまあ嫌になって…

あそこ
7か月前

低温やけど

 手を繋ぐと
 わらわらと 日記が出てくる 手のひらの穴
 から、
 そこにあるような そこにないような
 手抜かりのない幸福や
 無数の口笛にいつも 
 わたしたちは 困難を感じている
 創作するとき料理の基本を忘れちゃ
 いけないよ。といいあった人がいる
 日本語は笑いつづけた
 人にもある。しかし、なにをいっているか
 わからない

 落ち込んだ夜空のなかを
 ずざざと なにかが戯れに動いて

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暴走していたい

 天然色の自殺をしたい
 そんなことをしなくては
 世界は肯定しえない
 もうだって生きることはつまらないから。
 らしいよという。ある目たち
 わたしはそれを
 じっくりと茹でた なぜだろう、
 今日のキッチンにそれを置く 置くと
 永遠がこっそりと入れてくれという
 一人ぼっちの食卓だから
 それくらいという少女は
 途端にわたしではなくなり
 わたしは放り出された それを
 なんというのかな

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頂点の愛撫について

 皮膚が蠢くその速度を
 丁寧に書きとる母のために
 夕暮れはあるかのように偽装する。
 天然色の糞だけが、 夢のなかを
 犯罪から守ってくれた でなくては
ならないだろう。
その外側にある 固有の体積 
 それはすでに 内側で歯を嫉妬している
 歯はそれに
 すでに愛されている そのそれは
 あらゆるものを代入可能な
 宇宙である。
 そのときこそ、わたしたちが
 外へと宇宙を刻みつけ
あらゆる

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命令としての靴

 ゆっくりと膨らんだ その鼠たちに
 なにをいおうかとわたしはいった
 そこにある
 幸福の予感は 徹底的に笑っていた
 その日々を美しくトレースすると
 猫はわたしになった

 こっちからそっちへと いくくらい
 なんてことはないのですから…
 というべきか、いわないべきか
「結婚式はつねに柔らかいものです。
 でもそんなあなたのために、腹立たしくなるときもあるでしょう。そのときは鯨を取りに行き

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堤防のあと

 テレビがある テレビがそこにある
 テレビがそこにあるのを見ている
 チカチカついたり消えたりする
 わたしには それがなにを いっているか
 ときどきわからないときもある
 日本語だからか
 いや外国語だからか

 わたしは降りていく 降りた
 そういったらいい なにをだ?
 天の星は輝いている
 美しい 美しかったらそれがなにか?
 わからない、わかるわけではない
 こっちからそよへと
 み

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余白についての考察

 なにか、わからないが、
 とにかくそれに取り組むたびに 猫が
 あらわれ わたしたちを苦しめる
 そんなこともあったようなのだ
 せめてわたしにだけは
 なにかをいってほしかった
 なにかとはなんだろうか?
 わたしはわかりはしないが、それをわかりたい
 わかりたいらしいのだ。
 わたしは、部屋にいる 部屋にいると
 眠くなる 眠くなるたびに糞を掘り進めた
 どこか わからないものを
 ちゃんと

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チャンピオンと言葉

 わたし、わたしは
 なにかしています ぐっすり寝ています
 ぐっすりですか? そうです
 ぐっすりです
 私は紙袋を持っています 紙袋は十円で買えます
 わたしはなんだか眠くなりました
 わたしは知りません
 歯医者のことなんか… とかなんとか…
 いいましたがね、
 いいましたよ まあいいですよ
 それのために書いてますから
 わたしは、
 歯ブラシをください っていいました
 そのために
 

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夢のフォースター

 手を掴むものを
 そこへと 落としかねない歯ブラシたち
 そのための 余熱的発話は
 煌々とした雌しべに流行る売春婦の杖
 そのとき
そこへと
落ち込むもの
 たち それをどうあなたは
 ねずみ色に
 和らげるか(といわれ 小岩井
 にじっと佇む吐き気する それに
本が一冊も売れない!
 なのに、
 なのにですが さっきから
 みんな
 命の苦しみを履き違えてないか
 というと 頷くそいつ
 そ

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素ラーメン

 手伝っている人もいる 手伝わない人もいる
 そのためにわたしは
 テレビのようなものをくっつかせた。
 なんのため?わたしにはわからない
 わからないなりに
 わたしはわかる気がする とにかく
 そこへそこへと
 進んでいく シティズンという発話者たち
 
 わたしはいう。
「あなたはちょっとばかし、疲れてませんか?」
と。
 わたしはそういった 彼女たちは
 泣いていただろう。泣いていただろう

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わたしたち

 わたしは歯がない。
 そんなことはない

 わたしは、手を掴む人を見たことがある
 手を掴む人はじっとわたしを見ている
 じっと私を見ている
 そのときわたしは私になる
 
 少しだけ眠ること 眠ることは
 放課後に似ている わたしは歯ブラシを買い替え

 喉に落ちてくるいろんな悪魔
 それがあることを知っているのだけれど
 わたしはちゃんとは知らなくて
 空に落っこちる人というのも
 落っこち

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小説(3回目)

 わたしは、ふらふらとしていた。
 野山を歩きに行く日だった。わたしは、そんな日だったのに、雨が降りそうだということにつまずいた。
 
 しかし、わたしは、そのつまずきを治すことにした。
 わたしは、それを、意識し言葉にした。「そんなことは思うな。病は気から、というじゃないか」
と。
 わたしはそんなことをいった。
 わたしがそんなことをいうと、私はそんな気になった。
 結果的に雨は降ることがなか

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小説(2回目)

 わたしは、歯が抜けそうになった。

小説(1回目)

 わたしは、歯ブラシをしていた。
 なぜ?わたしはそれは歯を磨くためだと知っている。
 歯ブラシをしたのは、わたしの歯が汚いからだ。
 酔うとこんな感じでわたしは気怠くなってしまい、頭で実況中継をするのだった。当たり前の自明なことを繰り返してしまう。
 
 

操り人形の責任

 すこし思うこと。
 わたしは、病気だ、という人に入るだろう。病気が、なにかの弱さや、困りごとを意味するならそうだ。
 問題は、病気というものの原因によって、わたしたちが責任を回避しうる装置として、病気があるように思えることだ。
 病気があることで、わたしたちは、病気のせいですといえる。わたしたちは、ものごとの因果関係をつけたくなる。それは、責任を抱え込まないという方法なのではないかと思う。
 心

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放課後の経済学

 熱が出てくる 熱が潰れた
 それをどこへ出荷するか 5分
 それだけ考えればなんだってわかるはず
 あいつの思考の屈折なども

 わたしは歯を一本抜いた
 抜くと空が大きい気がした しかし、
 空を掴んだことはないので そのどこが
 大事なことなのか わからない
 ここにあるコンポーネント
 コンポーネントとは?というけど
 わたしもわからないそれ を手に持つことは
 できないでいる

 潰れた

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便秘とクリエイション

 昨日は胃腸が痛かった、といってもわたしにはそんな自覚はない。ただ腹が膨らむなあという感じだった。
 腹が膨らむのは嫌になる。腹が膨らむとわたしはまあ嫌になってくる。なぜ嫌になるか。そんなことはわからないところがある。しかし、嫌だという感触はある。制御できないところがある。
 今日はそんな腹の膨らみについて思ったことでも書こうかと思う。腹の膨らみだ。

 といっても大したことではない。とこんな文体

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