低温やけど

 手を繋ぐと
 わらわらと 日記が出てくる 手のひらの穴
 から、
 そこにあるような そこにないような
 手抜かりのない幸福や
 無数の口笛にいつも 
 わたしたちは 困難を感じている
 創作するとき料理の基本を忘れちゃ
 いけないよ。といいあった人がいる
 日本語は笑いつづけた
 人にもある。しかし、なにをいっているか
 わからない

 落ち込んだ夜空のなかを
 ずざざと なにかが戯れに動いている。
 しゅるると音もするなあ 
漁師は
  肺のなかを動いていた
 、なんだここの匂いは
 とみんながいっていた。それをいうこと、
 それを羨ましがること
 定期的な熱病にいつも困惑している
 風景画は災にひどく寛容というか
 その災をちゃんと受け入れて書かれている
 ぬるりと
 いつも 君は 叫ぶことに
 近くなっている
 叫びながら いつかのことを
 また暴走させているのだと思う
 そうなのかな そうだろうと
 いったりした ちゃんと
 洞穴を見つけてください。洞穴にある
 もの  それを取り去ってください
笑うことも しないでください。
 スピードはががりと音を出すようになった
 信じて信じないでください
 日本語さえわからない

 落っこちたときもわかるかもしれない。
 風景が居抜きにあった
 そのドアを開けるとなぜか、あった
 あったがわたしには信じられない
 じりりじりりと いう声がした
 信じてください あなたのためです
 というからか
 匍匐前進をしながら笑いなさい
  酷く宇宙大のなにか に
 いずれ死ぬための空間が割れていく
 そんなものは嘘だと思うのにね
 ひやひやした ひやしんすがあった
 別冊の漫画を買ったとき 一途な
 母はなにかをいっていた
 そんな母はいるだろうか。
 当分君は 挫折している
 ここから外側へと大きな声もする
 そんなものに信じられたくないのにな
 時間がないと経たないと
 なにも出てこれない
 あの山の大きな運命もだ と
 いった口裂け女になる どんなふうに
 いうのだろう。
ぺっちゃんこの
女の子 それが男の子でも
 言葉遣いは変わらない
 言葉遣いは、じっと
 わたしたちを過ぎ去らない
 こうしていると 本格的な
 遊び場になってしまう、
 丁寧な殺し屋に 似ている女の子
 そんな子がいた、いやいなかったとして
 メッセージをどうぞ
 裁判所で子供が歩き出した
 歩き出すのだから ネッカチーフ一つ
 くれてよくないか
 まだ君へと 重力のカスが笑い合う
 妄想することなどないように
 皮膚は冷たい空となる
 そんなことはない。そんなことはないのに、
 軽音楽部の女の子いや男の子いや
 どちらかでもなくいやなんだろうか

 ふーと降りた山猫に
 君の腐った死体それはわたしだが
 分け与えかわりに言葉をもらいました
 そういえるために
 僕たちはかちりと宇宙を少し
 潰してやや楕円にした
 そのとき皮膚は書き取られ
 ある 文字体系を寄越してくれる

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