頂点の愛撫について

 皮膚が蠢くその速度を
 丁寧に書きとる母のために
 夕暮れはあるかのように偽装する。
 天然色の糞だけが、 夢のなかを
 犯罪から守ってくれた でなくては
ならないだろう。
その外側にある 固有の体積 
 それはすでに 内側で歯を嫉妬している
 歯はそれに
 すでに愛されている そのそれは
 あらゆるものを代入可能な
 宇宙である。
 そのときこそ、わたしたちが
 外へと宇宙を刻みつけ
あらゆる 妊娠が割れていく
  大きな風景画を用意してくれるのだろう。
 このもっとも許されるべき
 ある代償の犠牲の美しさ
 は単なる缶コーヒーのデザインそのものだ
 途中宇宙や目や母は(ここでは流産を
後悔した
 その猫の見ている宇宙の浅さは、
 天才的な無数の土塊を
 固有の態度以外で語ることは
  不可能に近かった。 きみは
 テンションを制御せよ でなくては、
母の見えない苦痛に似させよ
 そのような命令を
 つねに聞かないことが
 生のために 不等号を導入することだとしたら?

 さ側から
 大きな照明たちが 笑い続ける
 こんなことは 告白に似ていて不愉快だ
 そして君のいう
 頂点に似た 土偶の無数さにいつも 
 予約した愛を信じてくれ
 ここから落ちていくのは 滅多にない
 歯の湿度だけ。
 透明な絵のなにも書かれていない裏側に
 彼はサインだけを残していく。
 だとしても、
  だとしてもだ
 その証明の軽々とした 洞穴は
 一月だけでも 君のための
 予約した 灰のなかでの暖かさになって
 くれればいい。
 
 どこ?
  というとき ここ
 といわれたときの 耐えがたさ

 母はいつも 宇宙の絡んだ
 鋭さに 愛のような
 手切れ金を夢見ている。 だからなのか
 そこから遠くへと増えていく
 鋭い運命が あるのであった。
 どこに?
  その先天的な明晰さ!
 まるでデカルトは そのために
 いたかのように。
 そんなことなどないはずなのに…

徹底的な不倫のあと
 みな死んだ。予想すべきは
 幸福の運動量に過ぎない
 といったのは鹿だ。
 鹿は宇宙を持ち上げた その角で

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