わたしたち

 わたしは歯がない。
 そんなことはない

 わたしは、手を掴む人を見たことがある
 手を掴む人はじっとわたしを見ている
 じっと私を見ている
 そのときわたしは私になる
 
 少しだけ眠ること 眠ることは
 放課後に似ている わたしは歯ブラシを買い替え

 喉に落ちてくるいろんな悪魔
 それがあることを知っているのだけれど
 わたしはちゃんとは知らなくて
 空に落っこちる人というのも
 落っこちない人というのも
 興奮してる君のための口になる

 頂上から落ちた花は
 きっと私人のための ボールボーイ
 みたいなものなのだろう
 わたしは比べた その四日目
 五日目といってもいいかも

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