堤防のあと

 テレビがある テレビがそこにある
 テレビがそこにあるのを見ている
 チカチカついたり消えたりする
 わたしには それがなにを いっているか
 ときどきわからないときもある
 日本語だからか
 いや外国語だからか

 わたしは降りていく 降りた
 そういったらいい なにをだ?
 天の星は輝いている
 美しい 美しかったらそれがなにか?
 わからない、わかるわけではない
 こっちからそよへと
 みんながなにかをいうのだ
 そうとしか思えない
 思えないから
 わたしには 不安しかない
 不安だろうか?

 わたしは落ちついた どこかへ
 どこへ
  それがわからない。天皇制を習った。
 不安になるけれど
 そんなことを信じない わたしには
 つべたさがある
 つべたい 日本語を見ていた
 信じていた
 信じる なにかを 信じる対象。
 それが信じる対象としては ある。
 泣く泣く
 すられて帰る
 帰るとひどくなる 帰るとひどくなる
 わたしには信じがたい
 わたしには信じられない
 わからない

 こんなことをいっていても
 いいのだろうか 秋夏冬
 春はまだきてない
 どこに挟もうか それくらい
 季節は震えていた

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