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積み読者📚️

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あとでも読む、読みたい本があります。大切に大切に、この手に包んで本棚に収納させていただきました。ありがとうございます。
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#私の作品紹介

[詩] - あなたであれば   -

[詩] - あなたであれば -

        これがいいとか
        あれがいいとか
        ないじゃない
        ただ あなたであれば
        いいじゃない

        そんなことは百も承知と
        産道をただひたすらに突き進む
        百戦錬磨の魂は
        お気楽な人生なんて 用意してないの

        これもないとか
     

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前へ

前へ

大丈夫。
あなたはあなたのままでいい。

どんなに夜が長く感じても
必ず朝は来るから心配しないで

泣きたいときは我慢しない

そうして思いっきり泣いたら
あとはまた前へ進むこと

ぼっちだな…

そう感じたとしてもあなたの側にいてくれる人
ちゃんと近くにいるものよ

心がどうしようもなくもがいているときは
自分の心の声を聞きに行けばいい

私はこれからどうしたい?

【コングラボード4枚】

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【詩】実存の彼方へ

【詩】実存の彼方へ

反実存の新境地に立つことを
いつからか夢見ていた詩人は
住み慣れた廃墟に背を向けて
旅に出た
転調の嵐の中
実存の彼方へと

旅の途中で
詩人は立ち止まり
その手のひらを見つめる

ああ 生きていた
ああ 生きている
―それが存在だと信じて―

だが詩人は複雑な性格の風を
不覚にも彼自身と同一視する

詩人は再び
生死の巧みな罠に誘引される

―生きているのだろうか
自然に死んでいるのだろうか―

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物語詩『殻の家』

物語詩『殻の家』

扉が一枚。
それだけで外とつながる、
蝸牛のような、巻貝のような殻を持つ家が、
たった一軒、取り残されたように佇んでいた。

「ひたひたいう足音が聞こえたよ。気持ち悪い」
「夜中に明かりが灯って、薄気味悪い」
「誰がいるんだろう? 気色悪いね」

誰も近づかない。
声を潜めて遠くでささやき合うだけ。
誰もが距離を置く。
遠くからちらちら視線を送るだけ。

ある日風が吹いた。激しさを増し、嵐になった

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詩『便りは風にのせて』

詩『便りは風にのせて』

遠くの街に住むあなたに 届けたいものがあるのです
私の周りで聞こえる季節の音
あなたにも同じ音を聞いてほしいから
風に乗せてお届けしますね

普段会えないあなたに 届けたいものがあるのです
この辺りで感じられる季節のかおり
あなたと同じ空気の中にいたいから
風に乗せてお届けしますね

大切なあなたに 届けたいものがあるのです
今日私が見た季節のきらめき
あなたと一緒に見たいから
風に乗せてお届けし

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【詩】 悩み

【詩】 悩み

カーゴメカゴメーとグルグル回って

籠の中の鳥でも

ふっと野花の見えるとき

スッと輪から抜け出して

ちょっとの夜明けに別世界

トボトボまた輪に戻っても

ちょっぴり足元は軽いはず

カーゴメ籠目小さな羽が生えてきて

少しステップが軽くなる

鳥たちが滑る前に

扉を潜って

過去の澱などなんのその

かーごめ籠目時に麗らか

後ろの正面

もう春です

【詩】夜空に広がる

【詩】夜空に広がる

いつぶりだろうか

サービスエリアで自分の車を見る

ポケットに手を入れて

ベンチに座る

目をつむって押した

自動販売機

出てきたのはメロンソーダ

サービスエリア以外に光はない

虫の声だけが暗闇から聞こえる

このままでいいのか

何年ぶりかに飲んだ

メロンソーダを持って

家族連れ サラリーマン

トラックドライバー

目の前を通り過ぎるバイク

いつもの 

きっといつもの

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【詩】覚醒の瞬間

【詩】覚醒の瞬間

眩暈 
過呼吸
吐気 吐気 吐気

七つの半永久的な水の不平均な美妙
絶え間なく可分な連続体
無限の風

「残酷すぎる揺曳が全てだった……」

この肉体にいくつ穴が空いてもいい
その循環を、どうか

吐瀉物の海で
白目をむいた
涙のオルガスム
美!
そして隣り合わせに、死が

ああ麗しき 敗北
白日夢からの覚醒の瞬間

〖作詞〗『真に咲く』

〖作詞〗『真に咲く』

『 真に咲く 』
作詞 : S0U.

君にとって  今の世界は
生きづらい?
少し人より敏感だから
どんな  +も-も
大きい値に  感じてしまう

電気で疎通を  図る体内
電位がブレて  疲れてしまう
涙を弱さと  知りつつも
今じゃないのに  溢れる涙

誰より君は  真っ直ぐで
ピュアな心が  あると思う
君は嫌だと  言うけれど
どうか  そのまま変わらないで
過去を笑える  その日ま

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〖作詞〗『はだかのおうさま』

〖作詞〗『はだかのおうさま』

『はだかのおうさま』
作詞 : S0U.

ねぇ  そこの王様
過去という名の城はどうです?
見下ろし  見下し  いい気持ち
半径1の  その世界
さぞかし広いことでしょう

余りに長く  生きたから  
瞳が濁って  白内障
見えてる景色は  本物ですか?

近寄る仮面の  家来たち  
張り付く笑顔は  変わらない
気付きませんね  
仮面の下の  笑顔の意味を
表の顔を  微笑み見てる

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〖作詞〗『これが僕だ』

〖作詞〗『これが僕だ』

『これが僕だ』
作詞 : S0U.

オリジナルだと思っても
ググれば  似たこと言ってる人が
僕という存在は
誰かを集めて  出来ている

人であるから  仕方ない
「頑張る」を  
頓知つかって  言い換えて
腹を太鼓に  鼓舞してる

それが僕だ  それが僕だ
紛れもなく  迷いもなく
凡人だっていいんだ
笑う言葉が  あればいいんだ

世界に残る  名言は
普通だからこそ  価値がある

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