早見ぽな

意識低めの院生。ときどきモノカキもする。好きなものはコーヒーとおふとん、ハーゲンダッツ…

早見ぽな

意識低めの院生。ときどきモノカキもする。好きなものはコーヒーとおふとん、ハーゲンダッツ、プリン。慶應大学法学部法律学科出身→某大学院。

マガジン

  • 2年目クリエイターのための法律ノート

    創作活動がお仕事になるのが嬉しい1年目。でも少し気持ちに余裕のできた2年目から、少しずつモヤモヤや不安も増えてきた。そんなクリエイターさんのために、クリエイターに身近な法律問題をテーマにマガジンを作ることにしました。今のところ【弁護士監修】の記事がメインとなる予定です。

  • フリーランス・ファンタジア・ビジネスワンダーランド

    • 2本

    「とりあえず、納期までに魔王倒してくれませんか?」 話題(?)のマーケティング×法律解説絵巻がカムバック。 襲い来る有象無象のトラブルを避けつつ、果たして勇者は納期までに魔王は倒せるのか? 選ばれしフリーランスたちの冒険が今、はじまる……。

記事一覧

わたしの中の「虎に翼」を

 4月1日、弊学では開講式なるイベントがあった。といっても、たいしたものではない。公式の華々しいイベントである入学式なんて多分誰も出ないし(正確には出るヒマがない…

早見ぽな
3週間前
11

わかりあえなくてもいい。それでも伝えるために書くということ。

 言葉も思考様式も違う「わたしたち」は、どこまでいってもわかりあえないーー。わたしが、そのことを明確に自覚したのは、本格的に書籍の執筆作業に入ったとき。  「話…

早見ぽな
1か月前
9

ライター業で食えないならキャベツを作ればいいじゃない〜もし後輩ライターに「仕事がなかなか獲れないんです」と相談されたら。

 ーーライターですが、仕事がうまく獲れないんです。どうすればいいですか?  そう言われたら、あなたならどう答える?  吹けば飛ぶような底辺ライターのわたしだが、…

早見ぽな
1か月前
39

底辺ライター、大学院への逃走

 モノカキとして生きるのがつらくなったので、界隈から逃亡することにした。たまたま上京が決まった年、運試しのつもりで受験した大学院に運よく合格できたため、そのまま…

早見ぽな
2か月前
55

AIに取材記事を書かせることのリスクについて。

 ライター(特にWeb系)の一部で、ChatGPT4やClaude3といった生成AIを取材記事執筆に活かす動きが活発になっている。「新しいツールをいち早く触り、使いこなそう」という…

早見ぽな
7か月前
7

AI時代のライター、今後のキャリアを考える。

 今、生成AIがやばい。数年前から「AIはやばい」「ライターの仕事がなくなる」と言われてきたけど、この1年の変化は本気でやばい。Chat GPT4、そしてClaude3。特に個性が…

早見ぽな
7か月前
66

平凡なWebライターですが、院進します。【お知らせ】

 今月20日、Webライターとして活動中の紀村真利さん(年齢非公表)が、来春都内の大学院に進学することがわかった。進学先では主に法律を学ぶ予定だという。  紀村さん…

早見ぽな
11か月前
12

これまでのおしごと・執筆実績【ポートフォリオ】

筆者(紀村)はライター歴8年、Webを中心にコツコツ活動しているライターです。 最近の関心範囲は、法律、AI、働き方、リスキリング、ビジネス全般。文体は硬め〜ゆるめの…

早見ぽな
1年前
4

著作権侵害の被害にあった場合の対処法【新記事リリースのお知らせ】

WSM様にて、新しい記事が公開されました。 テーマは著作権侵害、講師役は弁護士・河野冬樹先生、イラストははこしろさんの担当です。 まずやるべきこと&逆にやってはい…

早見ぽな
2年前
7

【近況報告】春の眠りとあかつきと

近況報告。この言葉ほど、今の私を悩ませるものはない。 最近は仕事の原稿を書いて、法律の本を読んで、という無味乾燥なルーティーンをひたすら繰り返している。近況報告…

早見ぽな
2年前
3

今さらながらに勉強を続けるということ。

30代になって、資格関係の勉強を始めようとすると「今さら?」と周りのギャラリーに余計な一言を言われることも多い。 独身でのんびり暮らしているような状況だとなおさら…

早見ぽな
2年前
13

【お知らせ】新しい記事が公開されました。

ありがたいことに、新年早々Workship  Magazine様で新しい記事が公開されました。 弁護士・河野先生とのインタビュー(雑談?)はいつも楽しく、ほとんどのケースで話が…

早見ぽな
2年前
3

1年のはじまりを、ゆるゆると迎えるということ

うかうかしているうちに、2022年がはじまった。実は去年の短答試験が終わってから10月くらいまでの記憶がほぼないのだが、そんなことはどうでもいい。 お正月らしく、新年…

早見ぽな
2年前
4

ゆく年のことはもう振り返らないことにした。

仕事が納まらない。というか、現状休みの日も結局別種のデスクワーク…というのがオチなので、そもそも仕事をおさめる意味があるのかな、なんて思わなくもなく、仕事を納め…

早見ぽな
2年前
8

こたつライター日記、リターンズ。

お久しぶりです。 諸事情により、しばらくnoteの更新が滞っていましたが、そろそろ近況報告関係だけでも再開しようと思います。 【お知らせ】インタビュー連載やってるよ…

早見ぽな
2年前
7

クリエイターと著作権〜ディープすぎる沼へようこそ【弁護士監修記事】

突然ですが、クリエイターの皆さまに質問です。 ドドン。 「……著作権って、なんですか?」 3、2、1…はい、そこまで! 著作権法って本当に難しいですよね。でもクリ…

早見ぽな
3年前
74
わたしの中の「虎に翼」を

わたしの中の「虎に翼」を

 4月1日、弊学では開講式なるイベントがあった。といっても、たいしたものではない。公式の華々しいイベントである入学式なんて多分誰も出ないし(正確には出るヒマがない。みんな忙しいのだ)、そもそも翌日から授業がゴリゴリ始まってしまうので、我々新入生向けの簡素な式典をガイダンスと一緒にやってしまおうという話である。

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます」

 挨拶のため、マイクの前に立った弊学

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わかりあえなくてもいい。それでも伝えるために書くということ。

わかりあえなくてもいい。それでも伝えるために書くということ。

 言葉も思考様式も違う「わたしたち」は、どこまでいってもわかりあえないーー。わたしが、そのことを明確に自覚したのは、本格的に書籍の執筆作業に入ったとき。

 「話せばわかる」なんて、たしかにそういう側面があるのは否定しないけど、たとえば自分1人だけ異世界に飛ばされちゃったような場合はどうする?

「完璧にわかりあうのは無理だけど、『わかりあえないこと』を自覚していることに意味がある」

 そう悟っ

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ライター業で食えないならキャベツを作ればいいじゃない〜もし後輩ライターに「仕事がなかなか獲れないんです」と相談されたら。

ライター業で食えないならキャベツを作ればいいじゃない〜もし後輩ライターに「仕事がなかなか獲れないんです」と相談されたら。

 ーーライターですが、仕事がうまく獲れないんです。どうすればいいですか?

 そう言われたら、あなたならどう答える?

 吹けば飛ぶような底辺ライターのわたしだが、キャリアだけは立派な中堅である。たまーに進路相談っぽい話が来ることもないわけではないのだ。そういうときは「自分だったらどうするかな」と真剣に考えて、できるかぎり誠実に答えることにしている。

 もっとも、先ほどの相談者が「かつてのわたし

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底辺ライター、大学院への逃走

底辺ライター、大学院への逃走

 モノカキとして生きるのがつらくなったので、界隈から逃亡することにした。たまたま上京が決まった年、運試しのつもりで受験した大学院に運よく合格できたため、そのまま進学することにしたのだ。

牢獄への逃避 職業、自称・ライター。書き手としては鳴かず飛ばずの中途半端野郎のくせに、キャリアの長さだけは来年で10年目という中堅どころ。「大学院生」という手堅い身分を手に入れた今は絶賛モラトリアムの真っ最中であ

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AIに取材記事を書かせることのリスクについて。

AIに取材記事を書かせることのリスクについて。

 ライター(特にWeb系)の一部で、ChatGPT4やClaude3といった生成AIを取材記事執筆に活かす動きが活発になっている。「新しいツールをいち早く触り、使いこなそう」という彼らは非常に情熱的で、貪欲だ。SNS上で共有される彼らの知見に驚かされ、書き手として刺激を受けることも多い。

 彼らの活躍により、文字起こし〜執筆のプロセスをほぼ自動化するノウハウーー文字起こし生成AIを使ってインタビ

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AI時代のライター、今後のキャリアを考える。

AI時代のライター、今後のキャリアを考える。

 今、生成AIがやばい。数年前から「AIはやばい」「ライターの仕事がなくなる」と言われてきたけど、この1年の変化は本気でやばい。Chat GPT4、そしてClaude3。特に個性が求められない平均的な文章であれば、AIの方が下手なライターよりずっと上手く書ける。

 目端の効くライターは、すでに文章生成AIを積極的に活用し始めている。クライアントが文章制作を内製化する動きもある。

 イラストレー

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平凡なWebライターですが、院進します。【お知らせ】

平凡なWebライターですが、院進します。【お知らせ】

 今月20日、Webライターとして活動中の紀村真利さん(年齢非公表)が、来春都内の大学院に進学することがわかった。進学先では主に法律を学ぶ予定だという。

 紀村さんは慶應義塾大学法学部を卒業後、2015年にこたつライターとしてデビュー。以後、凡庸なWebライターとして、特に月収7桁を目指すこともなく、SEOガチ勢として上流工程を目指すこともなく、細々とこたつ記事を量産してきた。

 関係者による

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これまでのおしごと・執筆実績【ポートフォリオ】

これまでのおしごと・執筆実績【ポートフォリオ】

筆者(紀村)はライター歴8年、Webを中心にコツコツ活動しているライターです。

最近の関心範囲は、法律、AI、働き方、リスキリング、ビジネス全般。文体は硬め〜ゆるめの読み物向けまで。

特に、「難しいこと」をわかりやすく伝える仕事に強みがあります。最近では、ストーリー性の感じられるコンテンツ作りに力を入れています。

【これまでの主な執筆実績】主に法律ジャンルを中心に執筆活動をしております。最近

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著作権侵害の被害にあった場合の対処法【新記事リリースのお知らせ】

著作権侵害の被害にあった場合の対処法【新記事リリースのお知らせ】

WSM様にて、新しい記事が公開されました。

テーマは著作権侵害、講師役は弁護士・河野冬樹先生、イラストははこしろさんの担当です。

まずやるべきこと&逆にやってはいけないこと、さらにお金をめぐるリアルまでだいぶ踏み込んだ記事になったかな、と思います。

被害者側も一歩間違えると「加害者」になりうること、著作権侵害になるかならないかの境界線など、著作権侵害をめぐる話題は意外に複雑、かつ一筋縄ではい

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【近況報告】春の眠りとあかつきと

【近況報告】春の眠りとあかつきと

近況報告。この言葉ほど、今の私を悩ませるものはない。

最近は仕事の原稿を書いて、法律の本を読んで、という無味乾燥なルーティーンをひたすら繰り返している。近況報告で書くべきことなんて何もない。

なんて、つまらない人生!!

と言いつつ、私は今の自分が結構好きだ。

昔は、自分が嫌いで嫌いで仕方なくて、コンプレックスの塊で、今も好きになれないところもたくさんあるけど。

怠惰な人間なりに、そこそこ

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今さらながらに勉強を続けるということ。

今さらながらに勉強を続けるということ。

30代になって、資格関係の勉強を始めようとすると「今さら?」と周りのギャラリーに余計な一言を言われることも多い。

独身でのんびり暮らしているような状況だとなおさらである。うっせえよ。

かくいう私も法律の勉強を再開するときに散々言われた。

今さら勉強してどうするんだ、と。

うちの母は幸いドライな性格で「結婚しろ」と騒ぐタイプではなかったのだが、それでも「旅行したり、いろいろ人生楽しんだ方がい

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【お知らせ】新しい記事が公開されました。

【お知らせ】新しい記事が公開されました。

ありがたいことに、新年早々Workship  Magazine様で新しい記事が公開されました。

弁護士・河野先生とのインタビュー(雑談?)はいつも楽しく、ほとんどのケースで話が大幅に脱線し、そこから面白いネタに展開することもあれば、「それ言っちゃダメええええ」な展開になることもしばしば。

いつもオフレコ発言が7割くらい、編集者さんにも「ダークな話ばっかりしてるよね」などと言われる始末。リアルの

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1年のはじまりを、ゆるゆると迎えるということ

1年のはじまりを、ゆるゆると迎えるということ

うかうかしているうちに、2022年がはじまった。実は去年の短答試験が終わってから10月くらいまでの記憶がほぼないのだが、そんなことはどうでもいい。

お正月らしく、新年の抱負を語ろうではないか。

おみくじの内容に思う最近私が引くおみくじはいつもいつも、不気味なくらい同じことが書いてある。

試験勉強を始めてすぐの頃に引いたおみくじは大吉で、「頑張れば夢叶う」(要約)と書いてあった。

去年の短答

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ゆく年のことはもう振り返らないことにした。

ゆく年のことはもう振り返らないことにした。

仕事が納まらない。というか、現状休みの日も結局別種のデスクワーク…というのがオチなので、そもそも仕事をおさめる意味があるのかな、なんて思わなくもなく、仕事を納めること自体を諦めた。

とはいえ、大晦日というなんともキリの良いタイミングであり、何より某試験の過去問を解き続けるのに飽きてしまったので、今年を振り返るnoteを書く。

最大の出来事今年もいろんなことがあった。その中でも自分にとって、最大

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こたつライター日記、リターンズ。

こたつライター日記、リターンズ。

お久しぶりです。

諸事情により、しばらくnoteの更新が滞っていましたが、そろそろ近況報告関係だけでも再開しようと思います。

【お知らせ】インタビュー連載やってるよ日本最大級のフリーランスメディア Workship MAZINE様で、弁護士・河野先生へのインタビュー連載「フリーランスのための白熱法律教室」をやってます!

おかげさまで好評っぽいです。やったね!

プライベートが多忙でしばらく法

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クリエイターと著作権〜ディープすぎる沼へようこそ【弁護士監修記事】

クリエイターと著作権〜ディープすぎる沼へようこそ【弁護士監修記事】

突然ですが、クリエイターの皆さまに質問です。

ドドン。

「……著作権って、なんですか?」

3、2、1…はい、そこまで!

著作権法って本当に難しいですよね。でもクリエイターとしては、知らなかったでは済まされないのもまた事実でして。実際筆者の周りでも、「わからない」「キチンと勉強したい」という声は非常に多いです。

ただですね……あの、水をさすようでホント恐縮なんですけれど、著作権は正直言って

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