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高校入試研究⑨ 2014年度 慶應女子高校 国語 大問3
はじめに今回は、慶應女子の国語です。女子校の最難関です。国語は非常に良問の多い高校で、同じ国語の良問を出す開成とは少し違います。全体の要旨・主題を読み取ることが要求される開成、一方で慶應女子の国語は細部の精密な解釈が要求されます。また、文学史や語彙など知識も非常に細かいところまで押さえておく必要があります。
本記事では、2014年度の評論を解説します。
出典情報出典はこちら。道徳や倫理の起源を脳
高校入試研究⑧ 2021年度 筑波大学附属高校 国語 大問2
はじめに約1週間ぶりの投稿となりました。今回は2021年度筑波大学附属高校の小説の問題を解説します。今回は設問数も多いので少々簡易的に。冬期講習の準備に向けて、そして年明けの高校入試に向けて忙しくなる時期ではありますが、体調に気をつけて過ごしていきたいですね。
筑波大学附属高校の国語について筑波大学附属高校の国語は、50分の試験で、現代文2問が出題されます。例年は評論+小説という構成です。過去に
高校入試研究⑦ 2020年度 開成高校 国語 大問1
はじめに2日連続の投稿になります。今回は高校入試研究シリーズ、扱う問題は2020年度開成高校の評論です。この年の小説(門井慶喜『銀河鉄道の父』)もとても良い問題なので、またの機会に解説します。
出典情報
出典はこちら。三谷尚澄『哲学しててもいいですか?: 文系学部不要論へのささやかな反論』です。世間的には社会的に直接役に立つわけではないと考えられている、哲学などの人文学。大学で人文学を学ぶことの
高校入試研究① 2022年度 開成高校 国語 大問1
このシリーズでは高校入試研究と称して、自分が解いた問題を解説・分析していこうと思います。
記念すべき第1回は今年2/10に行われた2022年度開成高校の国語です。大問ごとに分けて投稿しようと思いますが、途中で気が変わって違う問題の分析になることもあるかもしれません。ゆっくり、自分の思うままに投稿できたらと思いますので、その辺はご容赦ください。
今回はざっくりとした感想と大問1(小説)について書
高校入試研究③ 2019年度 開成高校 国語 大問1
はじめに
またまた久しぶりの投稿となってしまいました。夏期講習が目前に迫り、相変わらず忙しくも充実した日々を送っております。
今回は2019年度開成高校国語 大問1を解説します。言わずと知れた、開成高校の国語。設問は漢字を除いて字数制限のない記述が3問。文章も長くはなく、文章にじっくり向き合って深く思考してほしいという学校側からのメッセージのようにも感じられます。
開成高校の国語の基本情報に関して
高校入試研究④ 2021年度 桐朋高校 国語 大問1(記述)
はじめに約1週間ぶりの更新となりました。このペースで投稿して行きたいと思っております。
さて、今回は2021年度桐朋高校の随筆の問題を扱います。問題数が多いので、記述問題に絞って解説していきます。
基本情報桐朋高校の国語は個人的に好きです。笑
現代文2問構成で、字数指定のない記述問題が5問ほど出題されます。以前も述べましたが、高校入試で随筆の良問を出題する数少ない学校なので、非常に重宝します。
高校入試研究⑤ 2016年度 開成高校 国語 大問2
はじめにこのシリーズは私の授業と密かに連動しているのですが、自己研鑽にもなっています。
さて、今回扱う問題は私が最も好きな問題の一つです。控えめに言って、高校入試の小説の問題としては、最も素晴らしい問題の一つなのではないかと思います。
出典情報出典はこちらの中から『ヴィクトリアの秘密』です。自分の性別に違和感を持つ高校生の女の子の葛藤を描いた物語です。中学生にはなかなか馴染みのないテーマで、心情
高校入試研究⑥ 2017年度 開成高校 国語 大問2
はじめに
かなり久しぶりの投稿になってしまいました。投稿頻度を決めていないと、どんどん投稿から足が遠のいてしまうのでしょうか。とはいえ、本業がメインなので、のんびりと書いていこうと思います。
出典情報今回扱う問題は、2017年度の開成高校国語第二問、小説の問題です。
出典は村田沙耶香さんの『コンビニ人間』です。2016年の芥川賞受賞作品です。かなり話題になった作品ですから、すでに読まれた方も多