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日々思い出す、亡くなった人たちのこと

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不意に訪れる、亡くなった人たちとの記憶について書いたnote
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#毎日更新

10年前の今日、Nujabesが亡くなった。Twitterで知った初めての訃報だった

10年前の今日、Nujabesが亡くなった。Twitterで知った初めての訃報だった

2010年2月26日、Nujabesこと瀬場 潤さんが首都高速で交通事故に遭いこの世を去ってから10年が経つ。

10年前の今日、私にとってTwitterで知る初めての訃報がNujabesだった。
ツイートをした人のアイコン、そのときイメージした首都高の情景がいまでも忘れられず、今日渋谷のスクランブル交差点がNujabes一色になったというツイートを見て、当時の情景や思いが蘇ってきた。

渋谷で流

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死にたいほど悲しかったのに、お腹が減った自分が凄く嫌だった日のこと

死にたいほど悲しかったのに、お腹が減った自分が凄く嫌だった日のこと

父が亡くなった日の夜、気づいたらお腹が減っていた。

こんなに悲しいのに何でお腹減るだ!辛く悲しとき、食べ物が喉を通らないってテレビでよく言っていたのにあれは嘘だったのか!

16歳だった私は、悲しくて辛くて涙が止まらないのに、食べ物を欲している自分がすごく嫌だった。何がそんなに嫌だったのかうまく言葉にすることができなかった。でもいまならなんとなく言葉にできそう。

死んでしまった父を前に、死にた

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泣いていたらAlexaのアラーム音が鳴った

ここ数日、ほぼ日5年手帳で日記を書いていなかったからまとめて書いていた。

母が手術をした日、私の手を握って迷惑ばかりかけてごめんねと言ったことを思い出しながら、兄の手術後のことまで思い出されていた。

あのときの手術は6時間かかった。
突然のことだったから、一体どれぐらいで終わるのかわからずゆっくりゆっくりと時間が過ぎていった。あれ以来、待つことが苦に思うことはなくなった。

0時を過ぎた暗がり

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突然また家にひとり。母が骨折して緊急入院した

今朝、電話が鳴り(というかApple Watchがブルった)母の悲痛な声が聞こえてきた。

「ごめん、転んじゃった」

会社についてから30分後ぐらいの出来事で足が動かないというので救急車を呼ぼうとしたのだけれど嫌がったので家へと急いだ。その間、先日契約したばかりのケアマネジャーさんに電話をして、今の状況を話どうしていいかわらないなくてと伝えた。

家までの電車の中で、今回の転倒についてあれこれ書

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サマリーポケットに荷物を預ける

サマリーポケットに荷物を預ける

サマリーポケットとは
箱に詰めて送るだけで荷物がスマホの中に。 1箱250円〜のお手頃価格で預けられるスマホ収納サービスです。

気に入ったポイントは「写真を撮ってリスト化」してくれること。

今回はお試しで「ブックスプラン」を頼んでみた。

バーコードがある本・DVDについては、1点1点撮影され、バーコードがないものには数によってまとめて撮影をしてくれるそうだ。1点づつ取り出しが可能だそうだが多

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私がいなくなる日は誰もいない

私がいなくなる日は誰もいない

病院からの帰り道、母はいなくなるときのことや、父や兄がいなくなったときのことをふと思ったら、私がいなくなるそのときはきっと家族は誰もいない。

急に土門蘭さん、寺田マユミさんの「100年後 あなたもわたしもいない日に」を読みたくなった。

時折ページがくり抜かれていて、短冊に書かれた言葉を読んでいるかのようで、「願い」に満ちている。でも、書かれている短歌の半分も理解ができているように思えない。それ

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はぐらかした答えを正せる日なんてやってこなかったけど、正しい道へ進んでいると信じたい

はぐらかした答えを正せる日なんてやってこなかったけど、正しい道へ進んでいると信じたい

「死にたいと思ったことある?」と彼女に聞かれたとき、あるにはあるけど…。とその後になんて答えたか覚えていないからきっと別の話をしたんだと思う。

その数日後、彼女のお母さんから電話がかかってきて昨日彼女が亡くなったことを告げられた。死因はバイクの事故。お葬式の日程を話した後に「娘の発信履歴の最後があなたの電話番号だった。そのとき何を話しましたか?」一瞬、時が止まった感覚がした。

「あ、私の仕事の

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自分の生きづらさを知ったら、生きやすくなった話

自分の生きづらさを知ったら、生きやすくなった話

「その比喩、本当に必要ある?」

何の脈絡なく、突然降りかかる何気ない一言で、そこにあった意識は過去に立ち返り朧気な記憶が立ち上がる。

できればあまり出会いたくないのだが、いつどこでそれが発動するのか予測不能な出来事を前に私はできることは、そこから一目散に離れること。

何の悪気のないその一言から自分を守るにはそれが効果的だと長年の経験から学んだ。

昨日出会ったのはこんなの。

あるイベントの

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忘れることは生きること。ファイリングされた私の記憶

忘れることは生きること。ファイリングされた私の記憶

ときどき思い出す光景がふと浮かんだけれど、以前よりかなりぼんやりとしていた。意識的に何度も思い出そうとしてみたけれどできなかった。

思い出すと涙が出そうになる光景だけど、思い出せなくても涙が出る。こんな風に思う記憶に触れるのは何度目だろうか。

忘れたくなかった。覚えていたかった。そう思い少し泣いた。
でも、そう思う度に、思い出す言葉がある。

「忘れることは生きること」

10代の終わりごろ、

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母とApple Watchのアクティビ共有すると安心する理由

母とApple Watchのアクティビ共有すると安心する理由

Apple Watchにはアクティビを共有する機能があります。

※アクティビティとは、Apple Watchが計測する活動量で、以下の3つの要素で構成されいる。以下クリアするとリングが完成。
赤色(ムーブ):
・消費アクティブカロリー(個々クリアカロリーを設定)
黄色(エクササイズ):
・早歩き以上の運動を30分以上
青色(スタンド):
・1時間に1度、1分間立ち上がるx12回

アクティビティ

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青い光を放つ「死」、デレク・ジャーマンには見えていたのだろうか

青い光を放つ「死」、デレク・ジャーマンには見えていたのだろうか

※生きている状態(左側)と、死の状態(右側)

死にゆく線虫に紫外線を当てて観察することで、死の過程で青い蛍光が放たれることがわかった。この光は次第に強くなり、死の瞬間に最大に達し、直後に消えるという。この研究は、細胞死遅延薬の開発に役立つ可能性もある。

WiredのTwitterアカウントをフォローしていると、時折流れてくる過去のツイート。その度に毎回読んでしまう記事。

何度読んでもわかると

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音楽で変化する意識

音楽で変化する意識

毎日、何かを考えることが多いのは朝の通勤時。考えたこと・思いついたことをDay Oneというジャーナルアプリにメモをする。

帰宅後、朝から続いているなんらか考え事をnoteにまとめる。でも、毎日さっと書けるわけでもないから、以前撮影した写真を見たり、Day Oneに書かれた過去の思考を辿ったりすることがある。今日はそんな日。

時系列、各ジャーナル、タグなど、複数の軸から俯瞰をし、「あのときの自

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別の視点に切り替えてくれる、心の中の「師」の存在について

別の視点に切り替えてくれる、心の中の「師」の存在について

ある疑問や憤りなどネガティブな思考に陥ったとき、思考を巡らせれば巡るほど、反論を積み重ね自らの正義は肥大化する。その思いは最高潮に達し、正義の旗を振り上げるとともに「でも」と我に返る瞬間がある。

あの人だったらどう考えるだろうか。

私の振りかざす自分勝手な正義を留めてくれたのは、紛れもなく仏教であり、ダライ・ラマだった。

弾圧から逃れ、インドに亡命してもなお追いやった相手に対して愛を持ってい

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cotreeのイベント「仏教と心理学と組織づくりの交差点」に申し込みをした

cotreeのイベント「仏教と心理学と組織づくりの交差点」に申し込みをした

仏教と心理学。
どちらも深く興味がある。

中学生ぐらいにいつどこで出会ったかわからないユングの本を読み、

高校生の時に父が亡くなったあと、倫理の授業で仏教というもの知る機会に触れ、輪廻転生に憧れた。

「人は生まれ変わる」

仏教において生きるとは苦しみであり、その苦しみ(輪廻の輪)から解き放たれ涅槃の境地へ向かうため修行を行うわけだが、あの時の私は「生まれ変わり」があるのだとしたら、父は生ま

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