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#春

【詞】ロマンス

【詞】ロマンス

車窓から ロマンスの風は 色付いた頬だけに
ふわ ふわの 空気をこねて 次には走る 未来まで
想像が 昼間には 光へ変わる瞬間を 見ていたいの
ロマンスの風を越えるほど 待ち焦がれ

影が続く道を踊るように
君の影が続く道を踊るように
歩きたいよ ラン ラン ランと
遥かなロマンス

隣駅 ロマンスの風は 芽を出した期待から
カラン ぷしゅ と 開けたサイダー 
飲み干す後の 世界まで
想像できる

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【詞】皐月

【詞】皐月

標識の先の空
薄曇りは伸びて青
皐月の上を飛ぶ鳥の眺め
広い雲模様
僕はここから待っている睡蓮の歌を携えて
僕はここから待っている睡蓮の歌を携えて

ヒューヒューと行く
心は風にのってヒューヒューと
切り抜いた夢に見る雲間に
歌を描いたはじまりを
そう 船出は近付いている春の水面は弧を描き
そう 静かにときめいている花の雫の弧を描き

ただ 走る皐月よ
気付いているだろう 気付いているだろう
ただ

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【詞】風のすみか

【詞】風のすみか

やがて晴れるウミユリに立ち、
二人どこまで行けるだろう
映画のような一息は
ベンチの雪を掻き消した
歌を込めるその月のまま
頬の海で眠ることも
鯱にもなれる記憶を膨らませ
雲の作る輪を
通り抜け

懐かしむのは砂に残る二つの足跡
夏を模写する 走りだす 
波間に見た宝の島
覚えていれば めくる余白に今遡る 
砂に見た二進数
すべては青の回想を強く

遠く指で描いてみた
光より走って
自分ではない靴

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【詞】桜

【詞】桜

汗とまた踏む階段の先の
晴れ間に過ぎた星一つ
街の影の間を通り抜けた日に
聞こえたら耳を澄ましてよ
手の平少しグラフィックのハート
きらめく遥かな魂
音の漣 ゆけ
二人は桜

二人は桜
自然とこぼれる涙はいつか
夜を模る記憶になって
何にもなれる表現となって
手の平にほらグラフィック深く
春の漣 ゆけ
二人は桜

“桜”
今、この軌道伝ってすぐそこに
今、あの川に描く流線

“桜”
今、川沿い伝う

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【詞】春の名前

【詞】春の名前

軋んだ冬のブランコに名前を落としてきたらしい
そのまま遠くへ来たもので、心配そうな君
隅々まで名前のある世界にもうすぐ春の兆し
浮かない顔をする君にも、そのうち
春は来るからさ 心配しないで

道は延々と柔らかい言葉だけ映すけれど
君の中では、そういうことじゃないだろうことを分かっている
君の名前を見つけることが宿命なんだと思っている
春の兆しを見つけたときは孤独ではないと思ってほしい

今、目に

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【詞】ただ、春風。

【詞】ただ、春風。

遠い汽車は海岸沿い、あなたを乗せて走り出す
背中にゆれる葉桜の春を影のように落としては
どこまでも見送ったのは、言いたかったことを
言葉よりももっと近付いて伝えたかったから

それは伝わらない、きっと伝わらない、
僕のとっくに錆びついた心の蓋をしずかに開けたのは
紛れもないあなた、紛れもないあなた
車窓にゆられて眠りにつく頃、外は夕凪

今此処で、春の空気をようやく感じる、春の空気をようやく感じる

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【詞】20の夜明け

【詞】20の夜明け

降り落ちる言葉の雪を待っていればいい
日が暮れたら遠い風車の影を追えばいい
凍る空 僕はまだ居る
凍てつく地から 遥かな人の幻を見る

20の夜明けが近づく ときめく鼓動
トンネルを抜けるその心の
薄曇りが伸びてやがて晴れたら
遥かな幻は輪郭を帯びる

いつか僕は何よりも僕を行く
そこで朝は何よりも朝を描く
そうなれば隠れる砂の在り処から「今」を見つける

ここで僕は誰よりも僕を知る
そして朝は街

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【詞】薄暮

【詞】薄暮

通りの春がきらめいていつか
大きすぎる街を走る
燃えるような言葉がいつか
夢の中に灯る光
声が聞こえても何か分からなくて
夜の底で声を掴んで
返す言葉の糸は
薄暮に浮かぶ理の中を
まるで縫うように
薄暮に浮かぶ理の中を
まるで縫うように

僕の話すことは正しくないな
降りる帷 よぎる嘘に身体を預け
君の声が聞こえなくても聞いた気がして
日々の底の影の魚
掬うイメージの網よ
薄暮にゆらぐ理の花を

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【詞】理想郷

【詞】理想郷

日々の先で映像美に咲く
花のような理想郷
言葉の中で素直になれる灯の夢を
日々の先で映像美に飛ぶ
鳥のならぶ余白に
今、幾重の雲を招くなら光込めて

家のアンテナが日時計みたいに回る
丸い視界の縁に立って考えている
また雲の夢を見て広がる理想郷
花曇りの空から冬の野を
越えていけば見える理想郷

より近くで考えてみたら
なびく髪の夕暮れに
素直になれる言葉の色と
ビルに写る映像美
またビルに写る景

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【詞】春の歌

【詞】春の歌

春が来る、そのはじまりに笑えるように
舞い込む風に思い出す誰かのように
教室の匂い 曇る窓の落書きの跡
開いたら、そこから続く記憶がある

二人は桜
いつまでも忘れられないの
細かい花びら舞うときに
どこかで会える約束を
アスファルトを踏めば、ゆめうつつ
山脈から一面咲くでしょう

春が来る、その砂を掴む掌
はためく夜の旗のような心すらも
黒板の文字 あの頃の落書きの跡
躍るなら、そこから見える未

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【詞】奇跡

【詞】奇跡

二人は桜
自然に零れる花びら、いつか
僕たちが花や木としたら
僕たちが花や木としたら

偶然が言葉を寄せれば
毎日は音を流した
解けた傘は一途に踊り
密かに夜は別れを作りだす

永久から去っていく
命の中で目を瞑る
暮らしの土に水を与えて
椅子に腰かけていつも待っている
言葉はいらない
目を閉じたなら海
独りのクラゲが来たら
目を開いた、涙が跳ねる

長い思考に続く奇跡を
言葉の中にハマる奇跡を

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【詞】ゆめゆめ

【詞】ゆめゆめ

たった一つの言葉で描く僕らの曖昧な夜も
布団に包み、畏怖を今越えようとしている事も
先に行けば行くほどに忘れてしまうことも

ごらん、“明日”は扉の外から
回遊する日射しとなって
煙のような独り言の転がる朝を象徴して
ふいに迫ってくる後ろめたさを掻き消していく

誰にでもあって、もうどこにもない
季節の花火追いかけて
夢の形をする霧を突き抜けた春の名前を
誰にでもあって、もうどこにもない
暗闇の軌

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【詞】さよなら蒼い鳥

【詞】さよなら蒼い鳥

窓辺から見えるずっと空は
まだ足りない、満ち足りないと漠然と歩く言葉の
表をつつむように、そこにつつむように
あの雪を下る烏を映していた

構わないで、もう独りでいるから
凍りついた嘘だって、やがては夢に変わるから
ここからいつまでも、遠いだけの笑い声
対比する交差点、スクリーンの上から

さよなら蒼い鳥ヒューヒューと
風の隙間ふと急ぐ
いつしか街を谷に見立て
可憐な羽を潤わせ

さよなら蒼い鳥ヒ

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【詞】プレリュード

【詞】プレリュード

道なりに行こうとしている
道なりに行こうとしている
思いっきり開けたサイダー流して
目に沁みるのは気のせいです

屋根裏から見た星座
色鮮やかに街の気配がゆらゆら
今すぐに飛び乗った星羅
飛び移ったのさプレリュード

行くよ
反射する銀河の川を抜け
行くよ
よこぎる事象の幾千を越えて

飲み干したサイダー
缶の奥底に眠る春
素直になりたいだけプレリュード

屋根裏から幕間のように
照らした爪がきら

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