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2024年6月9日 19:30
車窓から ロマンスの風は 色付いた頬だけにふわ ふわの 空気をこねて 次には走る 未来まで想像が 昼間には 光へ変わる瞬間を 見ていたいのロマンスの風を越えるほど 待ち焦がれ影が続く道を踊るように君の影が続く道を踊るように歩きたいよ ラン ラン ランと遥かなロマンス隣駅 ロマンスの風は 芽を出した期待からカラン ぷしゅ と 開けたサイダー 飲み干す後の 世界まで想像できる
2024年5月1日 19:30
標識の先の空薄曇りは伸びて青皐月の上を飛ぶ鳥の眺め広い雲模様僕はここから待っている睡蓮の歌を携えて僕はここから待っている睡蓮の歌を携えてヒューヒューと行く心は風にのってヒューヒューと切り抜いた夢に見る雲間に歌を描いたはじまりをそう 船出は近付いている春の水面は弧を描きそう 静かにときめいている花の雫の弧を描きただ 走る皐月よ気付いているだろう 気付いているだろうただ
2024年4月21日 19:30
やがて晴れるウミユリに立ち、二人どこまで行けるだろう映画のような一息はベンチの雪を掻き消した歌を込めるその月のまま頬の海で眠ることも鯱にもなれる記憶を膨らませ雲の作る輪を通り抜け懐かしむのは砂に残る二つの足跡夏を模写する 走りだす 波間に見た宝の島覚えていれば めくる余白に今遡る 砂に見た二進数すべては青の回想を強く遠く指で描いてみた光より走って自分ではない靴
2024年4月18日 20:00
汗とまた踏む階段の先の晴れ間に過ぎた星一つ街の影の間を通り抜けた日に聞こえたら耳を澄ましてよ手の平少しグラフィックのハートきらめく遥かな魂音の漣 ゆけ二人は桜二人は桜自然とこぼれる涙はいつか夜を模る記憶になって何にもなれる表現となって手の平にほらグラフィック深く春の漣 ゆけ二人は桜“桜”今、この軌道伝ってすぐそこに今、あの川に描く流線“桜”今、川沿い伝う
2024年4月1日 19:30
軋んだ冬のブランコに名前を落としてきたらしいそのまま遠くへ来たもので、心配そうな君隅々まで名前のある世界にもうすぐ春の兆し浮かない顔をする君にも、そのうち春は来るからさ 心配しないで道は延々と柔らかい言葉だけ映すけれど君の中では、そういうことじゃないだろうことを分かっている君の名前を見つけることが宿命なんだと思っている春の兆しを見つけたときは孤独ではないと思ってほしい今、目に
2024年3月25日 19:30
遠い汽車は海岸沿い、あなたを乗せて走り出す背中にゆれる葉桜の春を影のように落としてはどこまでも見送ったのは、言いたかったことを言葉よりももっと近付いて伝えたかったからそれは伝わらない、きっと伝わらない、僕のとっくに錆びついた心の蓋をしずかに開けたのは紛れもないあなた、紛れもないあなた車窓にゆられて眠りにつく頃、外は夕凪今此処で、春の空気をようやく感じる、春の空気をようやく感じる
2024年3月18日 19:30
降り落ちる言葉の雪を待っていればいい日が暮れたら遠い風車の影を追えばいい凍る空 僕はまだ居る凍てつく地から 遥かな人の幻を見る20の夜明けが近づく ときめく鼓動トンネルを抜けるその心の薄曇りが伸びてやがて晴れたら遥かな幻は輪郭を帯びるいつか僕は何よりも僕を行くそこで朝は何よりも朝を描くそうなれば隠れる砂の在り処から「今」を見つけるここで僕は誰よりも僕を知るそして朝は街
2024年3月15日 19:30
通りの春がきらめいていつか大きすぎる街を走る燃えるような言葉がいつか夢の中に灯る光声が聞こえても何か分からなくて夜の底で声を掴んで返す言葉の糸は薄暮に浮かぶ理の中をまるで縫うように薄暮に浮かぶ理の中をまるで縫うように僕の話すことは正しくないな降りる帷 よぎる嘘に身体を預け君の声が聞こえなくても聞いた気がして日々の底の影の魚掬うイメージの網よ薄暮にゆらぐ理の花をそ
2024年3月11日 19:30
日々の先で映像美に咲く花のような理想郷言葉の中で素直になれる灯の夢を日々の先で映像美に飛ぶ鳥のならぶ余白に今、幾重の雲を招くなら光込めて家のアンテナが日時計みたいに回る丸い視界の縁に立って考えているまた雲の夢を見て広がる理想郷花曇りの空から冬の野を越えていけば見える理想郷より近くで考えてみたらなびく髪の夕暮れに素直になれる言葉の色とビルに写る映像美またビルに写る景
2024年3月10日 19:30
春が来る、そのはじまりに笑えるように舞い込む風に思い出す誰かのように教室の匂い 曇る窓の落書きの跡開いたら、そこから続く記憶がある二人は桜いつまでも忘れられないの細かい花びら舞うときにどこかで会える約束をアスファルトを踏めば、ゆめうつつ山脈から一面咲くでしょう春が来る、その砂を掴む掌はためく夜の旗のような心すらも黒板の文字 あの頃の落書きの跡躍るなら、そこから見える未
2024年3月1日 19:30
二人は桜自然に零れる花びら、いつか僕たちが花や木としたら僕たちが花や木としたら偶然が言葉を寄せれば毎日は音を流した解けた傘は一途に踊り密かに夜は別れを作りだす永久から去っていく命の中で目を瞑る暮らしの土に水を与えて椅子に腰かけていつも待っている言葉はいらない目を閉じたなら海独りのクラゲが来たら目を開いた、涙が跳ねる長い思考に続く奇跡を言葉の中にハマる奇跡を
2024年2月11日 19:30
たった一つの言葉で描く僕らの曖昧な夜も布団に包み、畏怖を今越えようとしている事も先に行けば行くほどに忘れてしまうこともごらん、“明日”は扉の外から回遊する日射しとなって煙のような独り言の転がる朝を象徴してふいに迫ってくる後ろめたさを掻き消していく誰にでもあって、もうどこにもない季節の花火追いかけて夢の形をする霧を突き抜けた春の名前を誰にでもあって、もうどこにもない暗闇の軌
2024年2月3日 19:30
窓辺から見えるずっと空はまだ足りない、満ち足りないと漠然と歩く言葉の表をつつむように、そこにつつむようにあの雪を下る烏を映していた構わないで、もう独りでいるから凍りついた嘘だって、やがては夢に変わるからここからいつまでも、遠いだけの笑い声対比する交差点、スクリーンの上からさよなら蒼い鳥ヒューヒューと風の隙間ふと急ぐいつしか街を谷に見立て可憐な羽を潤わせさよなら蒼い鳥ヒ
2024年1月31日 19:30
道なりに行こうとしている道なりに行こうとしている思いっきり開けたサイダー流して目に沁みるのは気のせいです屋根裏から見た星座色鮮やかに街の気配がゆらゆら今すぐに飛び乗った星羅飛び移ったのさプレリュード行くよ反射する銀河の川を抜け行くよよこぎる事象の幾千を越えて飲み干したサイダー缶の奥底に眠る春素直になりたいだけプレリュード屋根裏から幕間のように照らした爪がきら