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2024年12月1日 19:30
目を開ければ キラキラの光が差し込んでくる部屋特に何が変わったわけじゃないけど失くしたものがあるような気がした躓いて 起き上がって 知らず知らずに落とし物手元に何か抱えようにも空っぽになってゆく その内失くしたものに気付かないまま 生活が続いたら僕が僕じゃなくなるようで 怯えてしまうようで目を閉じたら 真っ暗みたいなキラキラした光なんて見えないくらいの気付けないほど 小さ
2024年11月27日 19:30
忘れてください この日々もこの僕も遠く見つめてくださいもっと楽しいことのある街車の目指す最果ての果てそこに行けばいいよそこに行けば もっと幸せそうに海のことも 山のことも風も 後からついてくる日差しの照る家の中氷菓かじった暑い頃日焼けした暑い頃とすれ違う すれ違う忘れてください この日々もこの僕も遠く見つめてください過去は波のように過去は蜃気楼みたいだよ忘れ
2024年11月25日 19:30
川沿いの廃墟群をいつまでも彷徨うように帰る曜日という曜日が見当たらないから心の辺りのぼやけた遊園地でも乾涸びた音を頼りに友達を探してるんだ霧の底 霧の底を 見渡して鉄のアンニュイをすり抜ける僕だけの道を引く ずっと前からコンクリートの国道らしき場所を行く梟の目には全て分かってるそう思うと、霧の底 霧の底を 見渡して釘の足下を掃きながら僕だけの土地もあ
2024年11月22日 21:00
そうだった 物語の初めの原動力は独りだったことに由来していたんだ感情で出来た山をいくら登り詰めても最初から最後まで独りで居たかったんだノートの行間に宿る 凍てつく言葉を繰り返し 繰り返し なぞりそこに浮かべる 僕の舟朝焼けが髪に馴染む静かな 静かな 冒険譚を胸に秘め 胸に秘め 生きる遠くに釣り糸を投げるそして ずっと鳴いてる鳥が居たから 話をしたんだ世界のあらゆ
2024年11月19日 20:00
通学路の水性を歩く 夢のブランコが揺れる遊具が染まる 茜の色似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影ブランコを漕いではゆらり空に届くはずもないのに見えない心の畔きっと誰かが居るらしい似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影Bye Bye詞の新作ですすごく儚い感じの詞を書いてみたくて作りました水性は、絵の具で絵を描く時
2024年11月15日 20:00
遠い向こうの川の向こうの魚の鰭としてまたは嘘として逃げたい震えるのは窓の風が化け物の声に聞こえるから海の底の水母の足の一つとしてまたは闇として逃げたい震えるのは爪の影がやけに鋭利に映るから引っ掻いて 冬の寡黙を繕って 撫でる夜空を遠い向こうの川の向こうの山の向こうの海の向こうの人の向こうのヒトの向こうのヒトノムコウノ君詞の新作
2024年11月15日 19:30
明るく降る雪を 白い世界を小さい挨拶より大きく生きてみたい飲み干した空き缶を潰して何を思う 見慣れた部屋の天井寝転んでいても 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日までどこかに行くにも 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日まで明るく降る雪を
2024年11月8日 20:00
ノートが砂のようにざらついている頃食わず嫌いしていた明日の背骨が来る魔物のように炎を吐いて 新雪の陰影を溶かして 塒を巻いているんだ使い古した頁の余白の結露をぬぐい書き起こせば十代のゆらぎが今も部屋を流れるキッチンに沈むリンゴもきっと鏡を担うだろう見惚れた図鑑の言葉の意味を此処でいっぱい受け止める無色 透明 になりたい無色 透明 になりたいノート
2024年11月6日 19:30
嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっと魚は飛行船 嶺の上の夢を見る砂のようなマドロミを飲み干す月がいつもより早く通り過ぎる 星や雲のあいだを街は街でそのままで どこまでも循環している翡翠色の夜景のあらゆるを回す鳩時計が飛び出すと そう思うとベッドから0時の底に落ちていくよう嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっとイルカの潜水は 月の中の海にい
2024年10月26日 20:00
冬の朝に冷たくなった本を開く頁の一枚一枚が結露するよう空に雲を刺繍する頃マフラーを巻いて旅をするように 本は進む木々のように佇む誰かが結露の先に見える浮かぶものに惹かれる劇場のドアの奥で世界は より 世界だ結露の先で今日がすぐそこまで来てる詞の新作です以前、早朝に起きた際、本を手に取ったところ、ひんやりとしていたので、そこからイメージしました一足早く 冬 を
2024年10月25日 19:30
古い靴を履いて 夜の向こうへ飛ぶおやすみの鏡の中へ すぐに足早に後ろの蛍 ろうそく 僕を灯すここからの果て あの川も見えるから嘆いた不安も 進化の肥料になるだろう道に蛍は行く 光の橋をつくる川の遥か 月に近く 息をする 種子喩えの降る空が やがて白くなる光を落とす 光を落とす久しぶりの詞の新作です!"ろうそくのような蛍の光が、夜の畦道を行き交う姿"をイメージ
2024年10月17日 19:30
狭い 広い情景の奥で ボートを漕いでテレビの砂嵐の向こう側子どもの頃の僕が天井の模様を眺め一喜一憂しているから懐かしくも新しく思って目覚めたら 冬の空気は飄々という感じで勇魚のような雲が見えたら世界はきっと狭いようで広いようなその連続を描写するようでそれをまた抱擁する詞の新作です自分の詞には、○○を漕ぐ という文章がよく出
2024年10月17日 04:00
涙が零れるのは 思い出せない歌があるから夢の中の歌 感情だけ残る汽車は走る 離れる出会い 飽きない景色音も無く 時間の砂を進む 星を過ぎるかつて居た街に似た夢を見たんだ水のようにするすると 消えてしまうんだ空気のように 静かに浮いていくんだ別れる汽車は走る 終着点へと途中まだ途中詞の新作ですこちらは2020年末に書いた詞が基になっていて、元の方では、宇宙、
2024年10月12日 20:00
書きたいものはなるべく書きたいと思ってる触れるものは揺れるように 塔楼を流すように車窓に手を伸ばして眺める いつまでも変わらないようで変わるものもあるのだ見える斜陽や 山の光と 生活は続く車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく見える斜陽や 川の光と 生活は続く車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく書きたいものはなるべく書きたいと思ってる触れるものは揺れるように 塔楼を流