
【詞】橇や言葉や狐の
橇を履いて雪原を進んでいくのは
紙の中に言葉を書き連ねていくみたいだ
先々の余白に道を踏み固めていく一心で進む
アイデアのひとしずくを筆先で膨らませるように綴る
その相似を考えながら 息を吐いている
誰かが待ってるわけじゃないけど 寂しいわけでもない
ずっと考えていると すべてが止まるように感じる
橇や言葉の足音はゆらゆらと夕日に差し掛かる
橇を履いて 狐をイメージしてみる
紙の中にも 狐の絵を描いて 自由に走らせてみる
先々を軽快に タッタッタッの連綿に
疑問のひとしずくを爪で飛躍させるように遊ぶ
狐の行き先を考えながら 息を吐いている
野生に帰る眼差しを受け止めている
ずっと降りしきる雪が止まる瞬間
橇や狐の足跡はキラキラと迎えてくれるよう
橇や言葉や狐の
橇や言葉や狐の
かんじきと言葉をメインに書き進めていったら、キツネの詞になりました
雪原を駆け抜けるキツネを思い浮かべると可愛い
最近、かんじきを履く機会があり、
一歩一歩踏み固めて、柔らかい雪の上を開拓していくのは、"創作"に通ずるものがあるように思いました
最近投稿した詞はこちらから!