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台湾と日本とデザイン

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#台湾

台湾の環境にもやさしいUXデザイン

台湾の環境にもやさしいUXデザイン

最近グラフィックデザインからめっきりUIデザイナーに移行しつつあって、
UIのその先はUXデザインなんだな。とか思いつつ日々を過ごしていたら。
使っていた折り畳み傘が壊れて、
この傘屋のUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインに感動したわけです。
なので、今回はこの傘屋での顧客体験をご紹介したいと思います。

と、その前に簡単に今回の顧客体験に至った経緯を説明。
その傘の名前はBig Redちょっ

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足並みの揃わない簡体字と繁体字

足並みの揃わない簡体字と繁体字

ブランドの指定フォントって、その会社らしさを出す上で大事ですよね。
ファンション系やWeb onlyとか若者向けのブランドだと、
比較的こだわりがある気もするのですが、
電子産業の企業でフォントにお金を出すって珍しい。

私の今働いている会社もご多分にもれず、
Windowsのデフォルトフォントを
ブランドフォントとして使用しています。
繁体字なら微軟正黑體、簡体字なら微軟雅黑體、英数字はAria

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虫食いの幕

今の会社に入ってから上司にお願いすること1年ちょっと
やっとifontCloudを導入してもらうことができ、
繁体字のフォントを色々試せて嬉しい今日この頃。
月一発刊の冊子でタイトルデザインをやることが多いので、
早速色々な書体を試していたら、
不思議な現象を発見!

その書体の名は文鼎晶熙潤黑HK_H
ちょっと溶けたように丸っこいところがいいなと思ったんだけど、
くさかんむりの横棒と縦棒のR具合

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フォークの次は丸フォークさ!

フォークの次は丸フォークさ!

ご無沙汰ぶりです。
3年前の9月に台湾のフォント事情-2で
金萱というフォントを紹介したのですが、
今回はあの金萱に金萱那提(金萱ラテ)という仲間が誕生しました!
誕生といってもまだ製作中ー。

今回はこの金萱那提のご紹介。
3年前の金萱がフォークのような世帯だとすると、
金萱那提は丸フォークのような甘さとまろやかさ!
しかも今回はお財布にも優しかった!

3年前の金萱の時は結局タイミングを逃して

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便利でおかしな台湾のバス

便利でおかしな台湾のバス

台湾のバスはとても便利で、
大学在学中は毎日通学通勤に利用していました。

台北市内のバス会社も5、6社ぐらいあって、
バス会社によってバスのデザインが違うのですが、
中でも私のお気に入りは欣欣客運(シンシンバス)
正確に言うとお気に入りというよりは
一番通勤通学でお世話になったバスですね。

シンシンバスは他のバス会社と違って、
結構顧客サービスを考えてるなと思うんです。
なぜかっていうと、シン

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台湾に住んでいて一番悩ましいこと

台湾に住んでいて一番悩ましいこと

今回は台湾に住んでいて一番悩ましいことをご紹介。
日本にいる友達や観光で台湾に来る人たちは、
「台湾ってご飯何食べても安くて美味しくっていいよね!」
なんて言われることが多々あるのですが、
長々住んでみると日本人に人気のルーロー飯も小籠包も
美味しい店とそうじゃない店があって、
その味の違いがわかるようになってくるんです。
そう、台湾に住んでいて一番悩ましいのは食べる場所なんです。

選択肢が多す

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台湾人の嗜好2キャラモノ大好き台湾人

台湾人の嗜好2キャラモノ大好き台湾人

台湾に住んで4年。
ずーっと思っていたのが、台湾人キャラモノ好きすぎ!!
例えば上の画像の「バナ夫」このキャラクターは日本にいた頃に見かけて
かろうじてキャラものを一切好まない私も知っていましたが、
このキャラクター、台湾でもそれなりに知名度と人気があって、
一時期Miramarというちょっと高級な百貨店の
紙袋デザインに採用されていました。

その他にも「こびとづかん」という桃とおっさんを合体さ

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台湾人の嗜好

台湾人の嗜好

今回はタイトルの通り、台湾人の嗜好ということで、ブランド立ち上げに関わる過程や4年間住んでみて見えてきたことを書いていきます。

カラフルが大好きこれは台中の彩虹眷村や神社の装飾を見ても思うのですが、
今回ブランド立ち上げにあたり、既存のライバル会社を調べていたら、
革靴もなかなか派手で、ビックリです。
まぁ普通の会社には履いていけないような
緑や紫に色染めしたものなんかがあります。
どうやら色染

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台湾のフォント事情 その1

台湾のフォント事情 その1

台湾は中国のお隣でありながら使っている文字が異なっていて、
台湾の漢字は繁体字というちょっと難しい漢字で、
中国は簡体字という画数の少ない漢字です。

繁体字と簡体字のフォントは全くの別物で、
簡体字の書体は繁体字を表示できるけど、
繁体字のフォントは簡体字のフォントを受け付けません。
台湾が中国の簡体字を拒否してる表れですかね。

しかしながら繁体字は台湾人にとっても複雑で、
ある文字を繁体字で

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台湾のフォント事情 - 2

台湾のフォント事情 - 2

今回は台湾で今ホットなフォントのニュースです。
台湾では繁体字という複雑な漢字を使っていて、
簡体字と違って画数が多い分、フォントの作成に手間がかかり、
開発しても、中国や台湾国内で違法ダウンロードの文化が
あまりにも根付いている為に、
日本のようにフォントを買うという習慣がほぼ皆無です。
そのためか台湾が独自に開発したフォントシリーズはたったの5つ。
日本が3000近いフォントを作り出しているの

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ココが違うよ!日本と台湾の出力センター

ココが違うよ!日本と台湾の出力センター

今回は台湾版Kinko'sについてご紹介。
台湾に来たばかりの頃は、学生街に住んでいて、
街中でよく「色彩・黑白」「影印」なんて書かれた看板を見かけて、
なぜか写真を現像する場所なんじゃないかと思ってたんだけど。
どうやらそこが印刷所らしいと後日知りました。
そして未だにプリンターを持ってない私は足しげく
近所の出力センターに通うことに。

違いその1:環境日本のKinko'sやlithmatic

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ビックリ!台湾の入稿ルール

ビックリ!台湾の入稿ルール

日本だと入稿のルールって大体どこでも一緒で
画像はCMYKに、eps保存で350か300dpiで
3mmトンボを必ずつけて、塗足しは忘れずに。
画像は埋め込みではなくリンクで。
っていうのが一般的だと思うんですが、
まぁ最近はPDF入稿とかPSデータ入稿とか色々変わっていて、
eps画像にしなきゃってこともだいぶ減った気はしますが。
国が違えばルールも違う。
ってことで台湾の入稿作業について驚いた

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台湾でデザインを学ぶメリット

台湾でデザインを学ぶメリット

台湾人でも、日本人でも、日本の方が台湾よりデザインが優れてるのに、
なんで台湾でデザインなの?とよく聞かれるんですが、
まぁ「学費が日本より格段安いから」って答える他にも、
メリットっていろいろあるんですよ。
今日はそのうちの一つ、台湾ならではの問屋街についてご紹介。

あ。写真ちょっとボケ気味。。。
えっとー、台北駅と中山駅の西側にある太原路。
ここは台北の問屋街で、いろんな素材もののお店が集ま

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台湾の選挙政策とデザイン

台湾の選挙政策とデザイン

2016年1月16日台湾の選挙でした。
毎年クリスマスが終わって年末になると
日本ほどお正月ムードのない台湾では代わりに選挙ムードが充満します。
朝市では立候補者の買い物客への票集めのアピール。
街中では選挙看板が立ち始め、選挙カーが街を走ります。

こっちで台湾の選挙を目にするのはこれが3度目なんですが、
今回は特にちょっと興味深いと思ったことや驚いたこととががありました。
興味深かったのは蔡英

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