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便利でおかしな台湾のバス

台湾のバスはとても便利で、
大学在学中は毎日通学通勤に利用していました。

台北市内のバス会社も5、6社ぐらいあって、
バス会社によってバスのデザインが違うのですが、
中でも私のお気に入りは欣欣客運(シンシンバス)
正確に言うとお気に入りというよりは
一番通勤通学でお世話になったバスですね。

シンシンバスは他のバス会社と違って、
結構顧客サービスを考えてるなと思うんです。
なぜかっていうと、シンシンバスの特徴は4つぐらいあるのですが。。。


Point 1:車体の色


シンシンバスはピンクの車体にピンクの制服なんです。
ピンクといえば色彩学では受刑者などの暴力的な人が
ピンクの部屋にいると大人しくなる、
なんて本で読んだことがありますが、
私はこのシンシンバスのピンクも
色彩学の効果を取り入れたものだと勝手に思っています。
なぜって、台湾って運転が荒い人が多いんです。
バスの運転手しかり。
とあるバスの運転手さんは運転席のマイクを通して、
渋滞中にイライラして目の前のポルシェに文句言ってたり、
日本だと「バスが停車してから席をお立ちください」って
アナウンスが流れるほど、お客さんの安全に気を使うのに、
台湾はなかなかせっかちだから、降りる時に運賃を払うバスの場合、
たまに、「降りるんなら早めに下車準備してよ!」って
お金を支払うところで怒られたりします。
その点、シンシンバスはピンクの車体と制服で運転手さんの
イライラを軽減しようとしてるんじゃないかな?と思うわけです。


Point 2:BGM


全てのシンシンバスでBGMが流れる訳ではないのですが、
たまに私が利用していたシンシンバスではドビュシーや
ジブリのオルゴール版のBGMなどが流れていて、
朝の通勤通学が少し優雅な気分になるんです。
バスは全然ボロッちぃんですけどね。
このBGMもまた、運転手さんのイライラ軽減に
役立ってる気もします。


Point 3:Free wi-fi


これは本当に助かる!
私はこっちでアナログ携帯でネットがないので、
iPadでちょっとネットしたい時とか、
めっちゃ助かるんです。
MRTだと駅でしかネットに繋げないけど、
シンシンバスはバスに乗ってる間
ずっとネットに接続できるから、
移動時間を有効利用できます!


Point 4:充電コーナー


これもいろんな人が助かってると思う!
電車に乗りながら、自分の充電器でケータイやらを
充電できちゃうんです!
この充電コーナーは全部のシンシンバスにあるわけじゃないけど、
まぁあったらラッキーって感じで、
結構使ってる人たちを見かけます。


Point 5:移動図書


これはそこまでポイント高くないんだけど、
やはり車体によりけりで、
バスの前タイヤのあたりのスペースで
たまに本が置いてあります。
車内だけで読んでもいいし、
そのまま持ち帰って後日返すのもOK。
でも置いてある本は宗教系の本とか、
子供向けの絵本とか、あまり目ぼしい本はないんですよね。

その他、シンシンバスはちょっとおかしくって、
痴漢告発ベルなんてものがあります。
これ、間違えて押してるオバチャンは見たことあるけど、
実用度は低いと思います。
さらに、最近は見かけなくなったけど、
痴漢告発ホイッスルなる笛がぶら下がってるバスも昔はありました。
この笛、つり革のところにぶら下がってるんですけど、
身長届かないと吹けないし、そもそも誰が口つけたのか
わからない笛とか怖くて、そっちのがセクハラ的だと思う。。。

以上、台湾のお気に入りバス、
シンシンバスのご紹介でした。
でも、台湾のバスは冬でも冷房ガンガンで
寒くて死にそうになったりで、
外に出たら逆に外のが暖かくてメガネが曇るほどで、
最近はMRTでも悪くないかな。とか思ってます。
でもバスは安いし、ドンピシャで行きたいところで
止まってくれたりするから便利なんですよね。

ちなみに台湾のバスの表示、
なぜだか、「間も無く到着」のサインの時、
先頭のピクトが象さんなの。
なんかカワイイー!
本当にゾウが来たらいいのに!
もしくはネコバスとかね!

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