台湾人の嗜好
今回はタイトルの通り、台湾人の嗜好ということで、ブランド立ち上げに関わる過程や4年間住んでみて見えてきたことを書いていきます。
カラフルが大好き
これは台中の彩虹眷村や神社の装飾を見ても思うのですが、
今回ブランド立ち上げにあたり、既存のライバル会社を調べていたら、
革靴もなかなか派手で、ビックリです。
まぁ普通の会社には履いていけないような
緑や紫に色染めしたものなんかがあります。
どうやら色染めの革靴が流行っているようです。
もしくは引き立て役の捨て色ってことなのでしょうか?
実際に履いている台湾人は、まだ見たことありません。
会社にはまず履いていけないですもんね。
どんな風にスタイリングするのかが気になるところです。
キーワードは「手作り」と「文学的」
中国語では「手工」「文青」と書きますが、
革靴の同業他社を調べていても「手作り」と「台湾製」を
売りにしているところがほとんどで、
まぁ革靴に限らず、食べ物でもなんでも「手工」を
売りにして温かみや安全性を出したいのか、よく見かけます。
もう一方の「文青」ですが、
日本語の「文学的」が正しい訳かというと、直訳に過ぎず。
よくデザインされたものや、カフェで読書したり、
美術館に行くのが好きな人たちを指して使うことが多いように思います。
上の写真の女の子や男の子に使う感じですかね。
これは、うちのブランディングにはあまり関係ないですが、
同業他社のうちの1社の革靴メーカーは、
「台湾製造」「手工」「文青」で売ってるところもあります。
キャラクターものが大好き
ちょっとこれは、また別立てで書きたいぐらいの内容ですが、
台湾人はキャラクターもの大好きです。
上のブルドッグは友人の立ち上げた会社のロゴ作成の時に
作ったものなのですが、最初はキャラもののロゴなんて
一つも提案していなかったんです。
私イラストとか描けるタイプのデザイナーじゃないので。
ただ、最近飼っていた愛犬が亡くなって、
悲しそうにしている友人を慰めようとして、
彼女が見せてくれた愛犬の写真を元に、
練習中だったデッサンを描いたら、とても喜んでくれて、
そこからそれを元にキャラクターを作ってくれって言われて、
とても困ったのです。
何せ彼女の会社はワインのインポートで、
一見してブルドッグとの関連性が見えないからです。
最終的に彼女の会社のロゴは元々提案していた中で
彼女のブランドコンセプトと最も近かった1案に決まりましたが、
この犬の案も捨てきれないらしく、
正式なロゴとしてではない部分で、
ちょこちょこ使用しているようです。
単純にロゴを作るだけでなく、
ブランディングをしたかった私としては、
とても悩ましいところでしたが、
最終的には個人業なので、気にしないことにしました。
で、今回の革靴のブランドですが。
こちらもネコがロゴについている。
このロゴは私がデザインしたものではなく、
社長と社長が以前に依頼していたデザイナーとで作ったものなので、
何も意見する余地もなかったのですが、
革靴とネコは一見関係なさそうに見えて、
台湾の雨がよく降る気候でも、簡単に染みてこない
安くて軽い、セメント工法の特徴である柔軟性が、
ネコ脚の曲線やラフな感じに合っていて、
いかにネコを強調せずにネコっぽさを出すかを意識して
ブランディングしているところです。
前回から少し間が空いてしまいましたが、
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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