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ビックリ!台湾の入稿ルール

日本だと入稿のルールって大体どこでも一緒で
画像はCMYKに、eps保存で350か300dpiで
3mmトンボを必ずつけて、塗足しは忘れずに。
画像は埋め込みではなくリンクで。
っていうのが一般的だと思うんですが、
まぁ最近はPDF入稿とかPSデータ入稿とか色々変わっていて、
eps画像にしなきゃってこともだいぶ減った気はしますが。
国が違えばルールも違う。
ってことで台湾の入稿作業について驚いたことをご紹介。


え?!トンボって3mmじゃないの?

えぇ。まずはトンボ。
日本だと3mm基本ですがこちらだと1mmのところが多い。
多い。っていうのは印刷会社によっては2mmトンボのとこもあるから。
もちろん3mmのところもある。
いつも日本でトリムマーク>トンボってやって勝手に3mmトンボできるから、
え?2mm?1mm?どうやって作るの?って思って、
印刷会社のテンプレートをダウンロードしてみたら
トンボっていうかラインでドブ線と裁ち落とし線を作っていました。
あ。でもPDFでトンボ作るなら1mmとかもできるか。


えぇ?!!埋込み入稿?

これはもう本当に驚いたこと。
そしてできれば避けたいこと。
PDF入稿してくれるところはいいんだけど、
AI入稿じゃなきゃいけない時に画像リンクしてると
入稿の際に埋込みしなきゃいけないことを知って
かなりのカルチャーショックでした。
だってデータ重くなっちゃうじゃん!
画像修正した時とか反映されないし
だから埋込みがデフォルトのとこでは印刷したくないー。。。
ただ場所によってはリンクを受け入れてくれるところもある。らしい。
今の所PDF入稿が主なところで印刷してるから、
よっぽど会社の案件で印刷所を自分で選べない時以外は
PDF入稿のとこにしてます。


えぇ?!特殊印刷部のデータってK100%しかダメなの?

日本でUV印刷の入稿データ作る時にC100%でよく作ってたから、
C100%で作ろうとしたら、K100%でお願いします!って
営業のお姉さんに言われました。
そして特殊印刷加工のデータはデザインデータの
横に配置するのがルールなんだとか。
これは台湾のどこの印刷会社でもどうやら同じみたい。


えぇ?!裁ち落とし線とデザインデータ重ねないの?

これはかなり極端で台湾人のスタッフも文句を言っていた。
印刷費が安いので有名な印刷会社でカタログ印刷した時の話。
中面のペラは裁ち落としと塗り足しのデータは日本のように
重ねてOKなんだけど、なぜかフォルダのみ裁ち落としの線は
デザインデータの横に置いてくれと言われてビックリ。
さらにまたそのフォルダの組み立て手順と組み立てイメージの
前後まで、決まった順番で配置しないといけなくて、
この時はなかなか意思の疎通が大変だった。
ちなみに上の画像はその時のスクリーンショット。


えぇ?!色の差10%は多めにみてください?

10%って結構違いますよね。
台湾では合版印刷が一般的で他の印刷データと一緒に印刷するから
その影響で色の干渉が起こって10%ぐらいは
違いがあっても多めにみてくださいね。だそうで。
だいたいが日本のお古の機械を使っててRIP機能がきっとないんだよ。
と日本の印刷会社の方に教えていただいたりもしましたが。
なぜかどこの印刷会社も濃いめに印刷されて出てくることが多い。
ちなみに平版印刷にすると印刷価格が
合版印刷の7倍ぐらいしてしまうっていう跳ね上がり具合。
日本にいた時は中国とかで印刷した方が印刷費が安いなんて
話を聞いたことがあったけど、品質のことも考えると、
ぶっちゃけ日本で印刷した方が断然いいと思う。

最後にこれはそこまでビックリなことではないけど、
その他日本との入稿の違い。
● レイヤーは一つにまとめて入稿
(台湾では基本どこの印刷会社でもこのルールです)
●落丁印刷汚れが結構普通に入ってる。
(平版印刷するようなとこだとないとは思いますが)


以上。台湾のビックリ入稿事情でした。
本当に各印刷会社でルールが違う部分が多いから、
そこを中国語で確認取るのが自分の中でハードルですね。
あと合版印刷だと色校が取れないのが困る。
まぁなるべく安かろう悪かろうのとこでは印刷しないのが一番ですね。

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