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ドラマ・シネマローグ

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日本のドラマ・映画を中心に感想と思ったこと考えたこと。
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ドラマ「団地のふたり」〜変わらないもの、変わってゆくもの

ドラマ「団地のふたり」〜変わらないもの、変わってゆくもの

ドラマ「団地のふたり」は、週末の癒しである。

50代独身、一度は実家のある団地を出たものの、紆余曲折を経てまた団地に戻り暮らしている、小泉今日子さん演じるけっこう生真面目だけど子供みたいな面もある大学講師・ノエチと、小林聡美さん演じる自由人のイラストレーター・なっちゃんの、息の合ったコンビの掛け合いも楽しい。
お二人は、これまで幾度も共演歴があり、同い年の友人でもあり、ノエチとなっちゃんを演じる

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映画「さらば、わが愛/覇王別姫」〜切愛のレスリー・チャン

映画「さらば、わが愛/覇王別姫」〜切愛のレスリー・チャン

30年ぶりだろうか、映画「さらば、わが愛/覇王別姫」を再度鑑賞した。

京劇、激動の中国史、男女三人の運命が交差した、一大叙事詩のような物語は、当時まだ20代前半だった私でさえ、心が震え深く胸に刻まれた作品だった。

それまで京劇の古典「覇王別姫」については全く知識がなかったが、その後、ドラマなどで項羽(覇王)と虞姫が取り上げたれた際に自分でも調べたりしたので、昔よりは自分の中では少し理解できるよ

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映画「BLUE GIANT」〜青い炎、魂のスパーク!

映画「BLUE GIANT」〜青い炎、魂のスパーク!

アニメ映画「BLUE GIANT」を観た。

主人公の宮本大は、世界一のジャズプレイヤーを目指し仙台から上京する。
思い立ったら真っしぐらの直情型である大は、プロになる夢を信じて疑わず、日夜練習に励み、ライブハウスで演奏を聴いたピアニストの沢辺雪祈に声をかけ、バンドに誘う。
トリオで演奏するためにはどうしてもドラマーが必要だったが、高校時代からの友人で大が居候している部屋の主でもある玉田が、ひょん

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ドラマ「1122 いいふうふ」〜夫婦のその先には

ドラマ「1122 いいふうふ」〜夫婦のその先には

最近、家のモデムが交換になった。5Gになった途端に、超高速になるどころか逆に超低速になり、日本の動画配信サービスにログイン出来なくなったり不具合続出。利用中のVPNとの相性が悪いようなのだ。4Gに戻してよ!と夫に訴えても、5G切り替えは推奨ではなく必須で、もう戻せないと言われた。
アリガタ迷惑な5Gめ!
日本のドラマ観るのが、私のささやかな楽しみなのに…なぜかアマプラだけはサクサク繋がるので、最近

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映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」〜キューバ音楽のレジェンドたち

映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」〜キューバ音楽のレジェンドたち

平均年齢70代?すでに全盛期を過ぎた、キューバのかつての大物ミュージシャン達と、アメリカ人ギタリスト ライ・クーダが出会い、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブというビッグバンドを組んだことから始まった奇跡。

アルバムを録音し、それぞれの生い立ち、音楽、人生を語り、老齢ながら精力的にツアーに出る、その模様をヴィム・ヴェンダース監督がフィルムに収めた音楽ドキュメンタリーは、世界中を虜にし、キューバ音楽

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アイヌの衣装と文化に触れて 〜北方先住民族を巡る旅  その3

アイヌの衣装と文化に触れて 〜北方先住民族を巡る旅 その3

私がこれまで目にして来た北方先住民族のアート・伝統工芸・文化などについて綴ってきましたが、最終回である本記事では、アイヌの衣装や文化を取り上げました。

第1回 イヌイット・アートについてはこちら

第2回 サーミの伝統手工芸と文化についてはこちら

本記事は4000文字を超えていますので、お時間がある時にどうぞ。

アイヌとの出会い私がはじめてアイヌの人々に会ったのは、小学生の頃に北海道旅行をし

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映画「市子」〜それでも生きる

映画「市子」〜それでも生きる

ついに映画「市子」を観た。



一緒に暮らす長谷川(若葉竜也さん)からプロポーズされた翌日、市子(杉咲花さん)は突然姿を消した。
長谷川の気持ちが嬉しくて、嬉しくて、思わず泣いてしまった彼女が、いったいなぜ?

川辺市子という女性は、存在しない
そう告げる刑事(宇野祥平さん)の言葉に、最初は事態が飲み込めなかった長谷川だが、市子を探す中で、全く知らなかった彼女のもう一つの顔が次第に浮き彫りにな

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ドラマ「すいか」〜ハピネス三茶の愛すべき人々

ドラマ「すいか」〜ハピネス三茶の愛すべき人々

夏になると思い出し観たくなるドラマ、それが『すいか』だ。
小林聡美さんが初主演を飾った2003年放映の作品だが、私の中では今も色褪せない。
脚本の木皿泉さんは、夫婦二人の共同執筆という珍しい形を取っている。私は本作で木皿さんを知り、大ファンになった。
本記事は書いてるうちに熱くなり、5000文字近くなってしまいました。
お時間のある時にどうぞ。

1983年夏、中学生の基子は、小学生の双子の女の子

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ドラマ「カルテット」〜みぞみぞする四重奏

ドラマ「カルテット」〜みぞみぞする四重奏

契約している動画配信サービスで配信が始まったので、ドラマ「カルテット」を観た。
これまで何度か配信を逃していたので、6年ぶりくらいの再視聴。
なんといってもこの物語を一言で表すカルテット(四重奏)というタイトルが秀逸で、坂元裕二・脚本の中でも自分的にはベスト3に入る大好きな作品だ。
本作の魅力は、偶然の出会いから軽井沢の別荘で奇妙な共同生活を送りながら、ドーナツホールというグループを組むことになっ

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映画「コンパートメントNo.6」〜旅は道連れ世は情け

映画「コンパートメントNo.6」〜旅は道連れ世は情け

映画「コンパートメント No.6」を観た。
監督は、アキ・カウリスマキを継ぐ次世代と言われているユホ・クオスマネン。
今作はロシアを舞台にしているが、フィンランド映画だ。
劇中音楽のセレクト、キャストや映像の雰囲気は、たしかにカウリスマキを彷彿とさせるものがあった。

モスクワに住み、考古学を専攻するフィンランド人留学生のラウラは、共に旅するはずだった恋人イリーナにドタキャンされ、一人で出発するこ

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サーミと私、伝統手工芸に導かれ 〜北方先住民族を巡る旅  その2

サーミと私、伝統手工芸に導かれ 〜北方先住民族を巡る旅 その2

これから3回に渡り、私がこれまで目にして来た北方先住民族のアート・伝統工芸・文化などについて綴ってゆきたいと思います。

第1回の記事はこちら

第2回は、ヨーロッパで唯一の先住民族サーミについて。
4000文字近くありますので、お時間のある時にでも、お読みください。

サーミとの出会い私とサーミとの出会いは、まだ結婚する前、夫の生まれ故郷である北極圏の街を訪れたことからだった。
その日、夫は用事

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映画「髪結いの亭主」パトリス・ルコント〜醒めない甘美な夢

映画「髪結いの亭主」パトリス・ルコント〜醒めない甘美な夢

主人公のアントワーヌは12歳の頃、豊満でいい匂いのする理髪店の女主人に恋し店に通いつめていた、なかなか早熟な少年であった。
父親に「将来の夢はなんだ?」と聞かれ、「床屋の女の人と結婚すること」と答えたアントワーヌは、ぶん殴られる。
日本でも昔は "髪結いの亭主" といえば、妻の稼ぎをあてにし養われている男を意味し、いわゆる "ヒモ" を指していた。
フランスでも同じなんだろうか、と思った。

この

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ドラマ「季節のない街」〜どこへも行けない、どこにも行かない

ドラマ「季節のない街」〜どこへも行けない、どこにも行かない

ずっと観たいと思っていた、宮藤官九郎 脚本・監督「季節のない街」が、やっとテレ東でも始まり、毎週楽しみに観ている。

このドラマはクドカンが長年温めていた企画であり、原作は彼が演劇を始めるきっかけになったと言う山本周五郎の同名小説。
すでに黒澤明監督が「どですかでん」で映画化しているが、今作では、12年前に起きた”ナニ”の災害によって被災し、仮設住宅に暮らす人々に設定が置き換えられている。

主人

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ドラマ「最高の離婚」~それぞれの夫婦のかたち

ドラマ「最高の離婚」~それぞれの夫婦のかたち

春の連ドラ開始の狭間に、先日10年ぶりくらいにドラマ『最高の離婚』を観た。
当時も、坂元裕二さん脚本の醍醐味であるセリフの秀逸さや、夫婦の悲喜こもごもをユーモラスに描いていて、その面白さに惹きこまれたけれど、結婚してまだ数年で子育てに追われていたこともあり、夫婦とは…なんてそんなに深く考えてはいなかった。
しかし今改めて観ると、夫婦ってなんだろうな…としみじみと思うところがあった。

真面目だけど

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