679日目 手段の目的化している典型的なパターン
技術は手段です。
そのため、新しい技術が流行り出すと「手段の目的化」が量産されます。
AI、NFT、ブロックチェーンなど流行りの技術を使ってないと焦る人がいるみたいです。
大企業の部長クラス以上でも「手段好きの人」はいます。
欲望のまま、無邪気な子供のようにやりたいやりたいと騒ぎ出したら、
「何のためにやるのか?」と聞きましょう。
「将来のために」と言った回答があっても、
「将来の何のためにやるのか?」と
目的を聞き出すようにしましょう。
電車に乗ると、終点になっても降りない親子がいます。
きっと子供が「電車に乗りたい」と言い出して、
目的地も定めずにただ電車に乗る事が、
目的となってしまったのでしょう。
親は疲れ切っています。
電車は移動手段です。
目的地に行くためには電車以外の移動手段があるはですです。
移動手段の1つでしかない「電車に乗る」という事が目的になってしまうと、付き合わされる方は疲れてしまいます。
車好き、電車好きなどの「移動手段好き」はたくさんいます。
このような「手段好き」という嗜好は幼少期に植え付けられます。
大人になっても「手段好き」が残っている人がいますので、注意が必要です。
また、若い人は報連相やOJTをやらされています。
仕事とは、「指示を受けて、自分がやる作業の事」と
勘違いしてしまい、業務をやる目的を勘違いしていることがあります。
「何のためにやっているのか?」と聞くと、
「それは手段で目的じゃないだろ?」という回答があったりします。
昔からのやり方で、先輩社員もそうやっているので、
とりあえずやってみようと盲目的に受け入れて、
「なぜ、その手段でやっているのか」を
理解できていない可能性があります。
あと、「試しにやってみた」的なことも手段が、
目的化している事が多いです。
新しいことに取り組んでいるので「やってる感」は出ます。
試験導入なので、本格導入と比べ、スタートするまでのハードルが下がります。とりあえずやってみようと、目的があやふやな状態でやっている可能性があります。
「何でこんなことやってるんだっけ?」と聞くと、
今までやってきたことを否定されたように感じ、
怒り出す人もいるので注意が必要です。