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夜の納屋橋と味噌フォンデュ
前回のあらすじ。下戸なのに飲みすぎて、天井が回る。まさかの続きものである。僕は荒っぽく吹き荒ぶエアコンの冷風を全身に浴びて熱を覚ましていた。浴衣の隙間へと流れ込む冷たい風が気持ちいい。
午後七時、外はようやく夕闇が訪れ始めたところか。窓のない部屋ではそれがわからない。都会のど真ん中で温泉を掘ってみたら掘り当てたという、本当かどうか疑ってしまうエピソードを持つこのホテル。名古屋クラウンホテル。
焼酎、蒸し暑さ、カニクリームコロッケ、そして揚げ出し豆腐
愛知よりはまだマシだろう、その根拠のない自信は駅に着いた途端に儚くも打ち砕かれた。東京、新橋。ここはサラリーマン、そして飲んだくれの街。
金曜日の新橋は蒸し暑さは人混みによってもう限界。無意識に駆け込んだ冷房の効いたコンビニ。
その入り口でウコンの力を勢いよく飲み干すワイシャツのおじさんに、この街の本気度が伝わってくる。
そして店内の栄養補給系ドリンクコーナーにもウコンの力は山積みで、思わず