【感涙】汝、星のごとく
2023年本屋大賞受賞作の『汝、星のごとく』をオーディブルで読みました。とてつもなく淡く辛く切なく、それでいてリアリティがあって"魂"が揺さぶられる美しい作品でした。素敵な本だったので、ネタバレなしで簡単に感想をつづります。
聞く読書(アマゾンオーディブル)で読みましたが、プロのナレーターが読み上げてくれるので、頭にスッと入ってきて感情移入ができるのでオススメ。
通勤中に聞けば、1週間もあれば読み終わります。無料で読めるので、ぜひ読書で心を癒やしてくださいね。
※アマゾンオーディブルは今だけ3ヶ月無料体験でき、いつでも解約できます。
汝、星のごとくをおすすめする人
・真面目な人
・親との関係で悩んでる人
・常識や世間体に疑問を持ってる人
・LGBTQの人
・ヤングケアラーの問題に関心がある人
・個人の力で生きていきたい人
・共感性が高い人
・人生経験が豊富or30代以上
・恋愛で大きく人生を動かされた人
・瀬戸内海に行ったことある人
なお、共感性が強い人はメンタルが安定してる時に読んだほうが良いかと。
理想で言えば花火が打ち上がるような初夏～夏にかけて読むと浸れるかと。
あらすじ
その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海（あきみ）と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂（かい）。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
感想
最近はめっきりビジネス書系しか読んでこなかったので、久々の小説。プロナレーターが読んでくれるので、怒りとか悲しみの「感情」が上手に表現されているので最高に読みやすい(聞きやすい)。小説×オーディブルは最強では？という感触。ありがてぇです。なんとなくのイメージですが、全体的には「螺旋」という印象が残りました。
どうしてもビジネス感覚で読んでしまうからか、「常識を疑え」「自由に生きよう」「親も他人」「個人で生きる力を」とか巷であふれてそうな自己啓発書のフレーズが思い出されますが、この本を通して「リアルはもっと残酷で容赦ない」「理想と現実のギャップ」「理屈と感情のギャップ」を痛感させられます。
"それができれば苦労はしねぇ!"
という奴ですね。世の中は「めんどくせぇ」ことだらけであふれていて、けどめんどくせぇことやって必死に生きて、めんどくせぇことやって幸せになったりして。平然を装ってるふりしながら生き死にのこと考えたり、人間は複雑怪奇です。
物語を通してかなり感情を揺さぶられますが、人の強い思い"魂"はやっぱ大切だなと感じます。「最終的には気合だ！」なんて言葉もありますが、心の在り方は重要です。良い時も悪いときもありながら、芯のメンタルは保っておきたいですね。いつだって「今」を生きるしかありません。
まとめ
総じてかなり魅了された本となりました。HSPだから余計かもしれません。何と言っても瀬戸内海が舞台なので余計に情景がキレイに鮮やかに浮かびます。心理描写が素敵すぎますね。素直に感動です。きっとラストシーンは感傷に浸れることでしょう。「汝、星のごとく」良いタイトルで美しい作品でした。
最後まで読んでくれた素敵なあなたに幸あれ🍋
心が大事😌
まとい
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