いい時間とお酒 元町の裏通り その4 南京町 神戸 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
縁あって神戸に旅行する機会が有りました。神戸駅から海側に徒歩数分の子供たちの居所を拠点に神戸の地を楽しむ機会を得たのでした。
今回は、神戸元町の裏通り、南京町。
中華街といえば横浜、神戸、長崎。3大中華街ですよね。しかし本邦に根付かれて居る中国の方々(華僑·華人)
から見ると中華街というのは、大きく拡大しているということのようです。今回の事前調査で読み込んだ資料の中で、華僑・華人目線で簡潔に興味深い至近の流れを纏めたものがありましたのでご紹介しますね。本邦の中国の方々向けの新聞社さんとお見受けしました。
日本には、伝統ある「三大中華街」として横浜中華街と長崎中華街、神戸南京町がある。中国の改革開放以前は、日本に来て仕事や生活をするオールド華僑は、(この呼び名、概念も今回初めて知りました。)これらの中華街に住み、100年の年月を経て形成された華僑・華人の主な居住地となっていた。改革開放後(ここは当たり前過ぎて意識しなくなっていることでしたが、矢張りfrom insideの認識としても大きなターニングポイントなのですね。)に日本にやってきた新たな華僑・華人は、その多くが東京の池袋や新宿などの新興市街地に住むようになった。
東京では池袋、新宿、早稲田、埼玉の川口、大阪の新今宮等が新しい中華街として取り上げられて居ます、
以下、出典。
まぁ海外畑としては、渡航·駐在先で中華料理店にお世話になることは多く有りました。ある意味で基本的にガッツリ火が通っている中華料理には安心感が…
それだけではなく、例えばインドネシアのビジネスでは華僑·華人の方のご協力を得て事業企画·事業開発をさせて頂きました。一旦懐に入らさせて頂けると高い信頼関係でビジネスを超えて友となれるという世界観です。
閑話休題。
そもそも神戸の外国人居留地の歴史は新しく、100年程度の桁感。横浜もそれに類似しています。その意味では矢張り島伝いに相対的に安全に交流ができ、江戸時代の出島という特異な機能も担った長崎は別格ですよね。
西国街道と外国人居留地に関してはこんな銘板が元町の表通りに有りました。
要はこの元町通りは略西国街道と一致、近隣の港と共に海運、陸運共に九州、そしてその先の海外との物流の幹線だったということです。
1700年頃の市街地地図を見るとそれでも全くの寒村だった横浜に比べれば生田大明神なんて宗教施設も有って、相対的には賑わいを感じますね。
逆に言えば横浜は短期間に急速に発展したということですね。even震災や戦争で略リセットされても神戸も横浜もしぶとい…
明治になって直ぐの1872年の市街地地図を見ると様変わり。既に外国人居留地がドタバタと用意されています。急ごしらえでしょうか、池の近くの窪地かなぁ…にも割当してますね。
まぁザックリ、こんな感じて海外の方々と共に栄えていったのはこの150年程度。その枠組みの中で中国からの方々が中華街を言えるところまで発展されたのが、上述の日本にいらっしゃる華僑·華人の方々の目線では100年前というところでしょうか。
これまた今回の事前調査で知ったのですが…
何故南京町か…
「南京町」という用語はかつて中国人街を指す一般名称であった。しかし、そのほとんどは第二次世界大戦後に改称したため、現在では事実上神戸のこの地区のみを指す固有名詞となっている。
ということのようです。
場所は元町通りの三宮側の端、海側の裏道群。
そんな事前知識で南京町を楽しんだのですが、華僑の方々の方がコロナ禍の影響は深刻とお見受けしました。閉業された店舗もまだ残っている感じ。一方でそれでも持ち前のとても素敵な前向きな民族性を発揮して、営業されている方々はとても明るくご商売されていたのが印象的でした。
好印象…
南京町の中央には空地が有って古典的表現だとまぁ
憩(いこ)いの場。
年末でしたので、時期的に年明けのルミナリエを意識しての装飾も…
そうか、中国の暦だとルミナリエまでは年末なんですね…
横浜中華街に比べると私には心地良い庶民派のお店が多い感じですね~。屋台食べ歩きもイケます。少し寒かったのですが、神戸の寒空の下、小籠包を”熱い熱い”と言いながら家族で分け合って頂くのも素敵な経験でした。
こんな背景で、本格中華料理。
前述の通り元気さがいい感じの南京町…特に目立っていた店舗の1つが広東菜館 青龍 本店さん。オーダー性の食べ放題。
広東菜館 青龍 本店
07-8331-8679
兵庫県神戸市中央区栄町通1-2-29 マサニ南京町ビル
今まで中華料理店でハズレのお店に行ったことがありません。町中華や、海外を含めて。
ビールと紹興酒を並べて楽しむ味のはっきりした中華料理はグローバルスタンダードですよね。
異国の地で、絶対に我々日本人の特に旧型の方々に執拗な差別を受けられながらも本邦に根付いて下さった…
多民族国家中国の方々のご苦労に思いを馳せる時間、
そして頂くいい紹興酒、青島ビール等のお酒…
正に
いい時間とお酒
そろそろ終わりが見えてきた人間として生きる時間…
味わい方が分かるに連れ…
日々楽しみが増しています。
蛇足
神戸ネタはこちらのマガジンに纏めて有ります。宜しけばこちらもお楽しみ下さいませ。