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【コラム】相性は人間性の傾向でわかる

どうも、ライフストラテジストのそねです。
ライフストラテジストとは、現状を理想に近づけるために、人生の目的に沿って戦略や戦術を提案する人のことです。

今回のテーマは:「円滑な社会性の発達」です。

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人間性はグループ分けできる

完全に当てはまるわけではないですが、人の価値観や行動基準に傾向があります。

有名なものは動物占いなどですが、あくまでも傾向ですし、自己暗示によって強化されることもあるので、参考程度にしておきましょう。

人間性のグループ分けは、「気質」という生まれた時から持っている「あなたらしさ」がメインになっています。

アメリカの精神科医であるトーマス博士らは、136人の子どもの乳児期から青年期の成長過程を追跡調査しました。その結果、「人間には9タイプの気質的特徴が、幼少時の段階ですでに備わっている」ことが明らかになったのです。

■9つの気質とは

1. 活動の活発さ(活動性)

  • 身体の動きがアクティブ、おとなしい、テンションが高い、など。

  • 活発に動いている時間が長い子と、じっとしている時間が長い子がいる。また、動きの激しさにも差がある。

  • 「○○くんは活発ね」「○○ちゃんは穏やかな子ね」など、その子の活動レベルの指標となる。

2. 集中力の持続性(注意の逸れやすさ・注意の幅と持続性)

  • ひとつのことに没頭できる、気が逸れやすい、飽きっぽい、など。

  • ひとつのことだけに注意を向けるのか、複数のことに注意を向けるのか、そしてそれがどれくらい持続するかの違いを指す。ひとつのことを何時間も集中して続ける子もいれば、いろいろなことに手を出す子もいる。

  • 「勉強中、周りの物音に反応して集中できなくなる」といったネガティブなケースばかりではなく、「砂場でぐずりだしたので、滑り台に連れていったらケロッと機嫌が直った」などのポジティブなケースも含まれる。外的な刺激でどの程度気が逸れやすいかを指す。

3. 粘り強さ(行動の可変性)

  • へこたれない、言い出したら聞かない、すぐあきらめる、など。

  • 行動を変えさせたり止めさせたりするのに、どの程度の刺激が必要かの違い。一度言うだけで修正してくれる子もいれば、何度も繰り返して言わないと変えられない子もいる。

  • 難題を前に、どれだけ粘れるかを指す。

4. 新しい環境への反応の仕方(新しい刺激に対する接近、回避の傾向)

  • 新しいことにワクワクする、もじもじする、など。

  • 新しい環境、新しい人に出会ったときに、どう反応するかを指す

  • はじめて触れるものや経験することに対しての反応も個人差がある。珍しいものに自分から近づいていくのか、避けたり逃げたりするのかといった行動パターンの違い。

5. 規則正しさ(生理的な規則性)

  • 身体機能(睡眠、食事、排泄)が規則的、ルーズ、など。

  • 生物学的なものに基づく行動や機能が規則正しいかどうかの基準。

  • 決まった時間にお腹がすく、毎日20時になると眠くなる、など行動パターンが読みやすいか。

6. 変化に対応する順応の速さ(順応性)

  • 環境が変わったときの順応が早い、ゆっくり、など。

  • 新しい状況や環境、人間関係などに対してスムーズに適応できるかどうか。順応性の有無により、環境を変えることがよい刺激になるのか、環境を変えないほうがいいのかを判断できる。

  • たとえば、外出しようとしたら突然の雨。予定変更となったとき、すぐに家の中での遊びに切り替えられるかどうか。

7. 五感の敏感さ

  • 外的な刺激や内的な刺激に敏感、あまり気にしない、など。

  • 周りの音にどう反応するか、気温の変化に敏感か、など五感がどれくらい敏感かを指す。

  • 転んで膝から血が出ていても平気で遊んでいる子もいれば、尻もちをついただけで泣いてしまう子もいる。

8. 喜怒哀楽の激しさ(反応の強さ)

  • よく笑う、よく泣く、感情を外に出さない、など。

  • 外的刺激や内的刺激(内部的な身体感覚)に対する反応の強さを指す。

  • 転んだときにワンワン大泣きする子もいれば、しくしく泣く子もいる。はっきり反応する子に比べて、あまり表現しない子は親がしっかり観察しなければならない。

9. ベースの気性(機嫌のよさ)

  • 機嫌がいい、気難しいところがある、など。

  • 日常の大半をどのような気分で過ごすか、物事をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえがちか、という一般的な傾向を指す。

  • 「快」「不快」の刺激をどれだけ感じやすいのか。また、それをどのくらい直接的に表現するのかの違い。

  • 敏感な子は不快感が大きな苦痛となり、ずっと気にしてしまう。逆に不快感をすぐに忘れられる子もいる。


グループ分け

人間性は4つのタイプに分けられます。4タイプとは、大阪芸術大学客員教授岡田斗司夫氏により提唱された人間の欲求特性を定量的に分類する手法です。 

人間の欲求特性、社会生物としての人間の本能を44問からなる比較的単純なテストをもちいて、 2つの特性(外向性・内向性、抽象的・具体的)を定量評価し、2次元グラフ化して表現します。

▼4タイプテスト

縦軸上側は「外向的」価値観で、その欲望は他者的です。つまり他の人と比べて自分はどうかを重視する傾向を 示しています。 縦軸下側は「内向的」価値観・自己的。他人と比べてより、自分の中での納得感など、内向きに考える傾向を示します。 

外向的・内向的とは、価値観の基準や、思考の方向性のことです。外向的であるから性格が派手で社交的とか、 内向的であるから内気で引っ込み思案であるなどの関係性を示すものではありません。 

横軸右側の「具体的」とは、数値化できたり、明らかにはっきりとした答えがあったりすること、 左側の「抽象的」とは、数値化できない定性的な価値観をもつことです。

テスト結果をグラフ上にプロットし、配置された象限から「注目型」、「司令型」、「法則型」、「理想型」という4種類の 欲求傾向に分類します。

グループ分けの活用

注目型

自分の熱意が何より大事なタイプ。人から注目されたい、認められたい、 頼られたいという欲求が基本的に強い人が分類されます。このため目立ちたがりの甘えん坊、 人情もろくておせっかいな人が多い。

無視やないがしろにされる事を最も苦痛と感じるため、自分がのけ者となることや、 かげ口を言われると腹をたててしまいます。 ムードメーカで、そこにいるだけで、場が華やぐ人が多いのもこのタイプの傾向です。面倒見がよく、 つきあい上手ですが、身近に不機嫌な人がいると、落ち着きません。 会話が途切れないように気を使うことが多く、パーティなどでも参加者が楽しめているかついつい気になってしまいます。

また、認められたいと思うあまり、成功の可能性の低い依頼を断り切れずに引き受けて、評価を下げることも多いです。

司令型

司令型の基本的な欲求は、勝負にこだわる点です。 努力家で、常識人のしっかり者。だからこそ上司部下や目上、目下などの上下関係に敏感で礼儀正しく、 部下や後輩が生意気だと腹をたててしまいます。

能力の差はもちろんのこと、社会的地位や序列を一番気にします。 仕事だけでなく、恋愛も家庭もすべてが対決の場と考えてしまいます。 その勝敗の判定ルールも、はっきりと合理的で理性的です。 他人への好き嫌いを表に出さず、誰とでもつきあいができます。 そのうえ向上心あふれ、よく働く努力家になるので、有能な人が多いのが司令型の特徴です。

また、「冷たく気が許せない」という評価がある人も多く、孤独に耐える強さや自分に対する厳しさも備えています。

法則型

物事のしくみ・法則を自分なりに理解したり、発見したり、推測したり、仮説を立てたりすることに喜びを感じるタイプです。

自主性が強く、何をするにも理由が分からない場合苦痛を感じてしまいます。 成功しても、なぜ成功したのかわからない場合は、落ち着かなくなります。 逆に失敗しても、失敗の原因がわかれば結果に嘆いたりしません。 常に一歩引いているニヒリスト。 本当のことだからと、言わないほうがいいことも、つい口にして嫌われることもありますが、 現実をシビアに判断できる参謀タイプとして活躍する人です。

行動パターンが決まっている傾向が散見され、いつも行く店が決まっている場合が多いです。 せっかく計画したことが他人のわがままで無駄になったときに腹をたてますが、感情的になっても立ち直りが早いです。

理想型

理想型は自分の考えている通りに物事をやり遂げることにこだわる。 つまり、結果よりプロセス、目的より手段を重要視するタイプです。 客観的な成功や完成ではなく、他人の目から見ても分からない、確固たる基準や理想像が自分の中にあって、 それに近づくことが喜びとなります。

逆にいくら努力しても理想像に近づけないことが悲しみや怒りになります。 正義感が強く、頑固なこだわり派が多く、人間としてちゃんとしていたい、立派でありたいという欲求が強いです。 お金や権力に惑わされない、自由で自分らしい生き方を好む人が多いので、 客に媚びない職人や本物の芸術家はこのタイプです。

また、頑固過ぎて世間から浮いてしまうこともあります。個人的なこだわりが強い分、 自分の理解者を一生かかっても捜し求めることとなるでしょう。

2つの法則

各タイプ間とのコミュニケーションに関する2つの法則があります。 「4タイプ判定テストがなぜ座標で表現するのか?」はこの2つの法則のためでもあります。

優位劣位の法則

グラフ内の位置で右回りに当たるタイプが優位、左回りのタイプが劣位にあたります。 優位位置のタイプに対しては憧憬を、劣位位置のタイプに対しては軽視する傾向があります。

注目型の優位劣位

注目型にとっては司令型が優位のタイプです。

今出来ることと、出来ないことを即決で判断し、確実な成果をあげていく司令型は、交渉においても、 正面から堂々と自信を持って他人に接する姿に、自分にはないものを感じる傾向にあります。

それに対して注目型は、相手の不快な様子を直視できないため、不利な契約を結び、 大きなリスクを自ら抱え込むことがあります。 そのような自分と司令型の人間を比較して落ち込むことや、憧れを持つ傾向がります。

注目型にとって理想型は、せっかくメンバーに認められる機会があっても、 個人的なこだわりでみすみす見逃してしまう人に見えています。 それは注目型が人とのつながりや交わりを大切にし、 人からどれくらい信頼されているかを重要視するからです。

理想型に対しては、相手の価値観を尊重しつつ、 ほかのメンバーとの接点の重要性を認識させる方向で対話をおこなうとよいでしょう。

司令型の優位劣位

司令型にとって、法則型が優位のタイプで、 常に冷静で合理的な判断をしている法則型のようになりたいと思う傾向があります。

成功している法則型が築いた地位や権力は社会観察の結果、世の中の仕組みを見抜いて 獲得したものであるように考えてしまいます。

司令型にとって注目型は劣位のタイプである。お世辞に弱く、 頼られるとつい安請け合いばかりするタイプであると評価してしまいます。

注目型に対しての重要な指示は、信頼の上での依頼である点を強調することがポイントです。

法則型の優位劣位

信念を持ち情熱と共に行動していく理想型は法則型にとって優位のタイプとなります。 理想型の感性による成功が、より深い洞察力や広い視野、人生観によるものだと思えるからです。

自分のやりたいことや、こだわりについて熱く語っている理想型を見ると、話に聞き入ってしまいます。 これは理屈っぽいとか人間的な感情に乏しいというコンプレックスを持っているからです。

逆に、法則型にとって司令型は、目先の損得、勝ち負けに惑わされて、真実を見失っていると評価してしまいます。 なぜなら、勝ち負けや社会的権威などは相対的なものとして重要視していない法則型にしてみると、 それに振り回されている司令型が理解できないためです。

司令型に対しては、重要な指示を行う場合は、仕事全体としてどういう価値があるのかを明確にすることを忘れないでください。

理想型の優位劣位

自分の信念にこだわるあまりに理解者が少ない、そんな理想型にとって、成功している注目型は憧れの存在となります。

理想像に近づけない自分の無力感と向き合いながら、こつこつ努力するしか世に出る方法を思いつかない理想型からすると、 大勢の人から慕われ頼られている注目型の存在が眩しく感じる傾向があります。

逆に、理想型にとって法則型は、自分の心で感じずに、理屈で武装された指摘を行うだけの人として評価してしまうため、 あるべき理想の姿を目指して頑張る理想型にとってはそういう法則型が理解できません。

コミュニケーションを行う際には、俯瞰的な評価を求め、改善するために必要な要件として指示を与えることで、 目的を共有化させてください。

対角線の法則

グラフの中で対角線位置にあるタイプ(注目型と法則型、司令型と理想型)は、欲求の価値観が重ならないため、 長期的に良好な関係を持つことができます。

このため、対角線位置にあるタイプとのコミュニケーションは、中間位置に当たるタイプのメンバーと一緒に行い、 相手型の考え方に対する解説者を加えることで円滑に進めるとよいでしょ

誰とでも仲良くは無理!

誰だって苦手な人はいます。誰からも好かれる人なんていません。苦手な人から好かれるように頑張る必要もありません。

関係性の基準は自分が決めていいんです。でもそれを相手に押し付けてはいけません。相手には相手の価値基準があります。

それが多様性を認めるということです。

ただ、自分の意見として主張することや、価値について話し合うことはとても重要です。口にしなければ伝わらないことがあります。

相手の意見に同意できなくても、否定はしないほうがいいです。自分の意見も聞いてもらえなくなるので。

納得はできなくても、理解できるようにすることが社会では大事です。

お互いの違いを認め合い尊重することができない人は、自分も相手も生きづらいでしょう。

だから世界にはいろんな国や地域があります。国内でも、いろんな考えごとにグループになって、最低限の協調と、必要以上に関わらないことをルールにして、お互いに距離をとっています。

仲良くするのも、関わらないのも、それぞれの自由です。

おわり

価値観や行動は、傾向があります。その傾向でグループ分けをすることで、相手への対応を適切にすることができます。

そのために必要なのが知識です。知識の量と行動の量で生きやすさが決まります。この記事が集団生活での助けになれば幸いです。


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