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改札は通れないけど空は飛べる
改札は通れないけど空は飛べると吹き抜けて
『仕掛けのないオレンジの方が好き』と
大阪から東京にやってきて、それなりの数のバンドのライブを、それなりの数のライブハウスで観てきた。
新宿、渋谷、下北沢、恵比寿などなど、大阪にいたころも名前は聞いたことのあった地名には、大体有名なライブハウスがあった。
もはや新木場なんて「新木場STUDIO COAST」があったから知っていたくらいだった。
ただ、これだけいろんな場所のライブハウスを訪れていても、どんな外見で、どんな内装だったかをパッと思い出せない。
多分、現場に行けばそのときの記憶が蘇るのだろうけど、結局、記憶の大部分はライブ演奏に持っていかれているので、やっぱりまた忘れてしまうんだろうな。
と、そんな言い訳はおいといて。明日、観にいくのが「Laura day romance」というバンドのライブ。場所はZepp shinjuku。ちなみに思い出せない。
あるはずのない懐かしい記憶の風景が浮かんでくる、白昼夢のような音楽を奏でる彼らを知るきっかけとなったのが『fever』という楽曲だった。
ノイジーなギターサウンドとリズム隊が奏でるタイトな音が響くなかを、ボーカル井上花月の淡々として、かつ芯のある歌声が通りぬけていく。
その名のとおり、熱に浮かされているような、熱にかまけているような、どことなく現実味のない世界観がこの楽曲には漂っている気がする。
ちなみに、歌詞にある〈仕掛けのないオレンジの方が好き〉や〈白い車で許すよ〉は、『時計じかけのオレンジ』とスーパーカーの名曲『cream soda』へのアンサーのようなものらしい。言われてみれば。
それにしても「Laura day romance」っていうバンド名、いっつも口に出したくなる。語感も言葉の組み合わせ方も良すぎる。
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