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どこにだってあるものでも こことそこじゃちがうので

どこにだってあるものでも こことそこじゃちがうので
ここにないから どこかにあると思って来ただけです

雑感/柴田聡子

最近、何を思ったか、英語の勉強を密かに始めた。

もうここに書いたら密かでもなんでもないのだけど、ランニング記録も載せているわけで、コツコツと積みかさねる習慣は全部noteでぶちまけてしまうことにした。

あらためて英単語を覚えるために、単語帳をペラペラとめくっていると、なんか聞いたことあるのに意味がパッと出てこない言葉の多いこと多いこと。

そもそも似ている表現多すぎるだろう。「提案する」で何個あるんだ。提案なんて、いろんな意味で一つに絞ったほうがいいだろうに。

でも、そんなことは外国の人も日本語に思っているわけで。「生」の読み方多すぎるだろって、習得の難しさでマウントをとるだけのことはあるわけで。

ここはグッと堪えて勉強に勤しむことにする。それに、英語を覚えること自体は、めちゃくちゃ楽しいから。

最近、ずっと柴田聡子さんの楽曲を聴いている。本当に一生聴いてられる耳ざわりの良さで、永遠に同じアルバムをリピートしている。

昨年、発売された『ぼちぼち銀河』の2曲目に収録されている「雑感」は、まるで独り言のような、うつらうつらとした歌詞が並んでいるようで、静かに燃える確かな怒りを感じるナンバー。

軽やかに歌われているのに、言葉にはしっかりと重みがあって、音への当てはめ方も気持ちいい。

〈片目で歩いているのを偉いって言われるのも妙です〉〈毎日のせいで 涙を見落としているはずだから〉など、すっと向けられた真剣な眼差しに射抜かれる瞬間がいくつもあって。

柴田聡子さんはとあるインタビューで「無意識に書くことがほしいと思って探したり、手を伸ばしたりしている気がします」と答えていて、すごく共感してしまう感覚だなと思った。

タイトルの歌詞も好き。
こことそこじゃ、まるっきり違う。
そう言いたいのに、言えないこともあるから。

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