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覚えきれぬ言葉より 抱えきれぬ教科書より 知りたいと思うこと

覚えきれぬ言葉より 抱えきれぬ教科書より
知りたいと思うこと

くせのうた/星野源

夏の暑さが和らいで、秋の涼しさを喜んでいたのも束の間、すっかりと肌寒い風に移り変わってしまった。

今は季節の変わり目。実際、ものの見事に風邪をひき、夜のランニングもしばらくお休みしていた。今週末にはもうハーフマラソンを走るというのに。

久しぶりに外へ走りに出かけると、あまりの寒さに半袖のウェアを着てきたことを後悔した。つい10日前とは大違いだった。

いつものように河川敷を走りはじめると、いつもより鼓動が速まっているのがわかる。明らかに鈍っている。

休んだ分を取り戻すには、その3倍くらいがんばらないといけないのだと誰かが言っていたことを思い出した。

ところで、今週末のハーフマラソン大丈夫なんだろうか。ちょっと走っただけで、とんでもない息切れの仕方してしまったけれど。

最近、読みおわった星野源さんのエッセイ。来月、続編の2冊目が発売されるということで、まだ読めていなかった『いのちの車窓から』を手にとった。

エッセイで語られるのは、ミュージシャン、俳優、ラジオパーソナリティ、文筆家など、さまざまな顔をもつ星野源さんが日々、生活するなかで出会う人や風景。

星野源さんが紡ぐ言葉は、素朴で心の奥まで染みこんでいく。そして、文章で語られる人物は遠い存在なはずなのに、柔らかく手触りがある。

車窓から覗く景色を横に座りながら眺めていると、たまに自分の心の声かと思うくらい似通った感情が通り過ぎていって、気づけば「うんうん」と頷いていた。

そういえば、両親がいるそばで寝たふりをして、会話を盗み聞きしたことあったなって。

しかも、そんな心地いい文章を読みながら、本に登場する音楽も聴ける。なんて贅沢な話。今回は大学の後輩が大好きだと言って教えてくれた歌を添えてみた。

この頃、よく聴いている歌。

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