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特に読み返したい記事

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記事一覧

ラジオはお前を助けない。

ラジオはお前を助けない。

「ラジオのよさ」について語られたインタビューの記事はどれも内容が似通ったものが多い。あまりにも多すぎる。「救われた」というワードが出てきた瞬間に正直うんざりする。自分の胸に手をあてれば(実際は胸に手をあててなどいないのに、分かりやすくするだめだけに使用する例えってよくないな)これから先どのようなことが書いてあるか大体予想がつく。
ほとんどの記事に一貫して「依存」を感じる。

僕は学生時代、確実に頭

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青松輝コンプレックス後記

「青松輝コンプレックス」を書いてはや四ヶ月が経とうとしている。今になって読み返すと、やや浅薄だったなと反省する。でもこうやって過去を振り返って、過去の自分に優越できているとき、その差分が生じていることにすこし安堵してしまう。こういうことは往々にしてあって、これを積み重ねて成長していくんだと思う。思いたい。



今の僕にとって、「◯◯コンプレックス」の◯◯の中に入りうるのは今や青松輝だけではない

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【感想】Mr.Childrenは「Soundtracks」で完成した

【感想】Mr.Childrenは「Soundtracks」で完成した

みなさんこんにちは。

結構前に地元の蔦谷書店行った時の話です。

僕はその時急激に本を読みたい意欲に駆られて、面白そうな本を探してたんです。ふと新書コーナーに立ち寄ると、僕は急に誰かに見られている気がしたんです。その気配は老練な感じがしながらも、強烈なエネルギーを感じがしました。

KOWAINAaa...KOWAINAaaa...

僕は恐る恐る後ろを見ることにしました。

するとなんてことで

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自分の人生、他人事

自分の人生、他人事

自分の人生なのに、他人事みたいだ。
ずっと感じている。自分の人生をゲームみたいな、本気で捉えていない気がする。

これが正しいのか?大学受験の時もそうだった。今、就活もその感覚になってきている。
心と体を離して考えすぎているというか、心が幸せなら体(肉体、実体、世間体?)はどうでもいい感覚が心のずっと奥にいる。

なんでこういう考えになったんだろうと昨日考えてみたけれど、2つ思いついた。

1つ目

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人生初のパーマ、公務員の父を想う

人生初のパーマ、公務員の父を想う

この前、パーマをかけた。ツイストスパイラルパーマとかいう全体強攻撃を繰り出す呪文みたいなパーマだった。幸運なことに担当してくれた美容師の人には魔法の才能がなかったみたいで、僕は髪の毛をくるくるにされただけで済んだ。僕は人生で初めてパーマをかけたから、施術中は落ち着かないことばかりだった。中でも一番落ち着かなかったのは、3人の大人に囲まれて髪をねじられてた時だ。幼い頃は、親戚の家に行くとみんなが寄っ

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俺は海になりたい

俺は海になりたい

俺がなりたいものになるために必要な自分の強度が足りない。いや、強度のせいにしている。俺はずっと自分のせいにしている。それでいて自分が自分であることを誰よりも認識していない。

俺は海を見る度に思う。ゆっくりと足で砂の感覚を味わいながら海に埋もれていく。脛、腰、胸、口、鼻、目、頭のてっぺんまで浸かっていく。呼吸はできないが苦しくは無い。ゆっくりと自分の枠が壊れていく。馴染んでいく。そうして俺はでっか

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お店のLineアカウント自動返信だと思ったら手動返信だった件

お店のLineアカウント自動返信だと思ったら手動返信だった件

今、私は足ツボのYouTubeを見ることにハマっています。非常に痛そうな足ツボ動画のほうが良くて、「本当にこんなに痛いのだろうか?」と思い、先日初めて足ツボに行ってきました。

私の妹は元々、足ツボにハマっていて
初めて行った足ツボのお店も妹から紹介された店舗でした。

そこのお店も痛いときは痛かったんですが
悶絶するような痛みではなく、拍子抜けしてました。

しかし、妹からは更に痛いお店があると

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BUMP OF CHICKEN『宇宙飛行士への手紙』を読む

BUMP OF CHICKEN『宇宙飛行士への手紙』を読む

(BUMP OF CHICKENは)レベルの高い合格点を超える楽曲オールウェイズ出してくれる。
その中でも屈指の名曲。『宇宙飛行士への手紙』の歌詞について、自分なりの解釈を書いていこうと思います。

〈言葉〉〈時間〉の限界『宇宙飛行士への手紙』は、〈稲妻〉を目撃し、それに感動するところから始まります。

しかし、その感動をうまく共有することができない。なぜなら〈言葉〉には限界があるからです。言語化

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BUMP OF CHICKEN『RAY』10年越しの回想 - 「反撃」の終幕

BUMP OF CHICKEN『RAY』10年越しの回想 - 「反撃」の終幕

未だにバンプを聴いています。中1のときに彼らに出会い、それをきっかけに音楽にハマり、やがて彼らとは似ても似つかない音楽を聴くようになった現在ですら、未だにバンプを聴いています。たぶんこの先も聴き続けるでしょう。果ては葬式でも流してもらうかもしれません。そのくらい、自分の音楽観や人生観に深く入り込んだ存在が、バンプことBUMP OF CHICKENです。

ところがそんな私も、彼らから離れていた時期

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元カレに定期返してない

元カレに定期返してない

マジで結婚するもんだと思ってた!
ぜんぶ一緒だったから。性格も、好きなものも、嫌いなものも、持ってるアレルギーも。

連絡してきてほしい
してこないなら、お前の結婚式のムービーで全部晒す
連絡してこないでほしい
してきたら、お前の結婚式のムービーで全部晒す

女心は複雑なの。自分でもよくわからない。
てか結婚とかしたら殺すから!

風俗行ったこと報告してくれたり、酔ってゲロ食わされたり、時々 ん❓

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幽霊に憑かれたアルバム―cero『e o』

幽霊に憑かれたアルバム―cero『e o』

ceroの5thアルバム『e o』のタイトルは、「cero」から子音を取り除き母音だけを残している。

(c)e(r)o。

「c」と「r」は見えなくなっている。けれども消滅してしまったわけではない。見ることはできないし存在はしないが、気配だけはするので存在しているかのようにも感じられる存在。『e o』はこの非現前と現前の間にある「幽霊」へとわたしたちの思考をいざなう。

1.記憶アルバムは「Ep

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