じょたろ

京大短歌(18)

じょたろ

京大短歌(18)

最近の記事

  • 固定された記事

青松輝コンプレックス

最初に、退屈だと思うが、俺の半生をすこしだけ書いておくことにする。 小学生の頃、将来の夢は小説家だった。当時の友人と、「ハリーポッター」みたいなファンタジーな物語をジャポニカのノートに書いていた。 中学生になった頃、その友人とは疎遠になってしまい、その夢もどこかへ行ってしまって、スポーツに明け暮れた。読書を頻繁にするわけではなかったが、太宰治とか夏目漱石とか、いわゆる文豪の作品をちょいちょい読んでいた。このまま、「小説家になりたい」って夢を思い出したりしそうだが、どこでひ

    • 青松輝コンプレックス後記

      「青松輝コンプレックス」を書いてはや四ヶ月が経とうとしている。今になって読み返すと、やや浅薄だったなと反省する。でもこうやって過去を振り返って、過去の自分に優越できているとき、その差分が生じていることにすこし安堵してしまう。こういうことは往々にしてあって、これを積み重ねて成長していくんだと思う。思いたい。 * 今の僕にとって、「◯◯コンプレックス」の◯◯の中に入りうるのは今や青松輝だけではない。 穂村弘、宇都宮敦、笹井宏之、佐クマサトシ、阿波野拓也、山口一郎、後藤正文…

      • 大人は左利きにも動じない

        僕は大学1年生で、18歳だ。まだまだ子どもだけど、同時にそこそこ大人でもある。23時を過ぎて外を出歩いていても、警察が近づいてきて年齢を確認されたりはしないし、「あなたは18歳以上ですか?」ってタブが出てきても、「18歳以上ですよ、フフン」ってな感じで自信を持ってエロサイトを見ることができる。 僕にはそれなりに、大人っぽいところもある。音楽はアルバムを通して聴くようになったし、その途中に少し退屈なインストゥルメント楽曲があってもスキップしたりしない。ひとりで美術館や映画館に

        • 今俺が死んだら?

          たまに、ふとした瞬間に、今俺が死んだらどれくらい美しいだろう、って考えることがある。 みんな、どれくらい悲しんでくれるのかなあ。泣いたりしてくれるかなあ。喜ぶようなやつもなかにはいたりするのかなあ。そんなに嫌われてないといいなあ。 * 亡くなった、って言葉が嫌いだ。小さい頃に、死んだ、って言うのは失礼だから、って言われて、ああ、じゃあ、亡くなった、って言うもんなんだなあ、って思いながら生きてきた。 気づいたのは、去年、愛犬のモコが死んだ時だった。癌だった。死ぬ前は呼吸

        • 固定された記事

        青松輝コンプレックス