#読書会
「本と食と私」今月のテーマ:未来―たとえこの世界が滅んでも…
たとえこの世界が滅んでも…
文:竹田 信弥
「未来の食」と言われて、何を思い浮かべるだろうか。
『ドラえもん』に出てくるような、空気中や海中にいる微生物を「ビフテキ」へと生成してくれる、理屈はわからないけど、とにかくすごい料理マシーンか。それとも映画『マトリックス』のベチャベチャのオートミールか。はたまた宇宙食のようなサプリやプロテインバーのような固形物か。
未来の食がどうなっていく
「本と食と私」今月のテーマ:行き止まりなんてなかった―アップルパイという逃避
アップルパイという逃避
文:竹田 信弥
カウンターに積んである林檎を2つ手にとって、流しで洗う。父が出張のお土産でくれた林檎だ。透明のビニールに7〜8個入っていた。林檎が好きなので嬉しい。しかし、実は前日に近所のスーパーで安売りしていたから自分でも買ってしまっていた。合計16個もある。
この林檎たちが傷む前に食べ切らないともったいない。そこで、妻は林檎ジャムを作ってくれた。それでもまだ残っ