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編集長24時間366日

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出版プロデューサーであり、書籍編集長である一人の人間が日常活動の中で何を考え、どのように仕事をしているのかをリアルに書いていきます。
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2024年9月の記事一覧

【出版脳のつくり方66】出版をビジネスに結びつける

専業作家を目指す方以外は、
本業やビジネスを続けながら
出版していくという道を選ぶでしょう。

商業出版の本の著者という立場は、
信頼性と権威性において
大きなアドバンテージがあります。

それをどのように活かしていけるか、
活かしていきたいか。
ブランディングとマーケティングの面から
考えてみましょう(つづく)。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版したい人たちに

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【出版脳のつくり方65】出版人生を決めるのは、あなた自身

最後に決めるのは、必ずあなた自身――。
自分の出版人生を考えていく際の
最も大切な原則です。

あなたのコンテンツの魅力や
出版のテーマになりそうなことを、
周囲の人やメンター、
先輩著者に聞くのは良いことです。

でも、それに左右され過ぎるのはよくありません。
他人の意見はあくまで参考です。
最後に決めるのは、
絶対にあなた自身にしてください。
それが後悔しない秘訣です。

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【出版脳のつくり方64】自分の書きたいことを書ける時期

精神的に余裕はないかもしれませんが、
できれば1冊目を出す前から、
3冊分は企画を考えておきましょう。

1冊目に自分の本当に書きたいテーマで
出版できるとは限りません。
出版社や読者があなたに
一番求めるテーマで出版するのが、
通常だからです。

ベストセラー作家になって、
ようやく自分の書きたいことを
書けたという人もいます。

戦略的にベイビーステップを
選んでいく方法も考えましょう。

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【出版脳のつくり方63】自分の「出版人生」を考えよう

どのような本を、どの時期に、
どのような形で出していくか――。
自分の「著者人生」を考えられるのは、
あなた本人しかいません。

出版社の編集者は担当作品には
全力を尽くしてくれるはずです。
でも、あなたの著者としての行程までは
考えてくれません。

ぜひ、1冊目から
自分の理想の著者人生を
構想していきましょう。

(つづく)

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版した

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【出版脳のつくり方62】図書館に寄贈してみよう

「献本はやめるべきだ」
――累計発行部数350万部の
ベストセラー作家・千田琢哉さんが
著書『作家になる方法』で戒めています。

『自ら「本は無料で手に入る」と
宣伝してどうするのか』

その通りだと思いますが、
図書館に寄贈するのはアリです。
あなたの作品を大切に保管・運用してくれますし、
そこから新しい読者やお客さんの開拓にも
つながる可能性があります。

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「出版脳の

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【出版脳のつくり方61】売れている感を出す

売れている本がさらに売れていきます。
売れない本は徹底的に売れません。
ですので、「売れている状態」を
つくることが必要です。

Amazonキャンペーンで
部門別1位を獲る。
書店でまとめて買取り、
ランキングを獲る。
それらの実績を宣伝の文言や注文書に使う。
書店を1軒1軒回って、
1冊~2冊買っていく。

そんな地道な作業が功を奏します。

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【出版脳のつくり方60】外出する際は自分の本を持っていく

意外と宣伝になるのが、
リアル会合やパーティのたびに
自分の本を持っていくこと。

パーティの主催者に紹介されたときに
お披露目して宣伝できますし、
参加者がその場で買ってくれるケースもあります。

新刊ではなく既刊を
タダで配布している著者さんもいました。
その熱心さに感心して、
思わず新刊を買ってしまいます。
リアルならではの効果ですね。

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【出版脳のつくり方59】メディア出演を狙う

新聞・テレビ・ラジオ・雑誌など、
マスメディアで記事やネタとして
取り上げられたら、
嬉しいですよね。

有料で掲載してもらうルートはありますが、
無料で掲載されるのは、
かなりハードルが高いです。

本業で注目を浴びるか、
本自体が売れるか、
その分野の専門家として取り上げられるか、
きっかけは、どれかです。
PR会社や専門家のルートを頼る方法もあります。

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「出版脳の

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【出版脳のつくり方58】ネット広告は低予算で試す

新聞・テレビ・ラジオ・雑誌など、
マスメディアでの広告宣伝。
母数は大きいですが、
費用がかかるわりには
効果測定がやりにくいのが大きな欠点です。

その点、ネット広告は細かく測定できますし、
低予算から段階的に実施できる形式が多いです。

Amazonプロダクトは
多くの出版社が試していますし、
分野によってはメタ広告も効果的です。
宣伝の専門家に最新事情を聞いてみましょう。

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【出版脳のつくり方57】売れてる本をさらに売る

マスメディアでの広告宣伝や露出。
機会があれば、狙うべきです。

影響力が衰えつつあるとはいえ、
リーチする母数が他のメディアとはケタ違いです。
特に新聞は、書籍の読者層との親和性が高いので、
今でもよく出版社の宣伝に使われます。

「売れる本をさらに売るために新聞広告を打つ」
というパターンがほとんど。
Amazon部門別1位や書店ランキングを
広告に入れているケースが多いのは、
「売れてる感」

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【出版脳のつくり方56】出版イベントはどんどんやろう!

発売日前後の講演会、イベント、セミナー、SNSライブ。
絶好の宣伝機会であると同時に、
読者サービスでもあります。

人間心理とは不思議なもので、
すでに購入していても、
著者を目の前にすると
2冊目、3冊目を買ってしまうものです。
その時点で、本が「ファングッズ」化しているのですね。

感謝の気持ちを込めて、
イベント等はどんどん開催していきましょう。

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「出版脳のつく

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【出版脳のつくり方55】書店周りは出版社に情報共有しながら

「書店さんのご担当者にご挨拶したい」
その気持ちは嬉しいのですが、
著者と名乗って行く場合は
勝手に書店回りをしないでください。
トラブルの元になります。

必ず、どの書店にいつ頃行くのか、
出版社と合意しておきましょう。
書店員さんは基本的に忙しいので、
最近は出版社の営業マンも
アポを取っていくほどです。
くれぐれも基本的マナーを忘れずに。

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【出版脳のつくり方54】クラファンはお祭り気分で

出版の際のクラウドファンディング
(クラファン)も盛んです。
お返し(リターン)を考えたり、
告知に手間がかかるのは仕方ありません。

これで実売部数をある程度確保できますし、
宣伝費用に充当できたりします。

1000万円単位の成果を上げる人も出てきています。
サポートする専門家もいますので、
やってみる手はあります。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版したい人たち

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【出版脳のつくり方53】Amazonキャンペーン「2つの目的」

著者が行うAmazonキャンペーンは、
すっかりおなじみですよね。

目的は2つあります。
期間を限定して集中的に買ってもらい、
実売部数を確保する。
さらには部門別1位を獲って、
宣伝や書店への販促に活かすことです。

出版社によっては
「書店での実売が下がる可能性がある」として、
歓迎しない場合もあります。
事前に編集者に話しておきましょうね。

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「出版脳のつくり方」

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