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選ばれなかった。そして、選んだ。〜高校時代に起きたパンデミックと、それからのこと〜
2023年4月。20歳。
私は、イタリアで暮らし始めた。
海外に行くことは中学生の頃からの夢だった。
外国の人と話すのが好きだったし、日本にはないようなフランクな関係性が憧れだった。
そんな私は、都内にある私立の中高一貫校に通っていた。
大学受験を考え始めたのは、中学2年生の時だった。
尊敬していた部活の先輩が通っているという塾に興味を持って、中学生ながら、受験間近の高校2年生に紛れて、推
イタリア人とコーヒー
イタリアに来るまであんまりイメージがなかったのだけど、イタリア人にとって、コーヒーはパスタやピザやジェラートなんかよりもずっと大事な存在なんじゃないかという気がする。
どのイタリア人の家にも、マキネッタという、エスプレッソを作る小さいポットのようなものが必ずというほど常備されていて、みんな、コーヒーを飲んでから一日を始める。
授業の間には「Buon caffe!」という先生の挨拶で休憩が始まる
シニョーラたちの若さの秘訣/vacanza-3
2023/07/09 10:56
ひとり、ビーチにきた。朝眠れなかった分を取り返すようにまぶたが段々と下がっていって、気づけば早めの昼寝をとっていた。
お腹が空いたな、と思って目を覚ますとすぐ隣のベンチまでも人が埋まりつつあるのに気づいた。
これぞvacanzaだぜ、と興奮しながら、オレンジ色のパラソルの群衆を見回した。
ビーチには私と同世代くらいの若者の集団、ファミリー層と同時に、60代くらいの
ビビりながら海/vacanza-2
2023/07/09 08:36
今日は朝6時過ぎに目が覚めた。海に行かなきゃ。オレンジ色の日差しに染められた水着たちを見て、すぐに思った。
昨日の夜は一連のことであまりに疲れて、海には行けなかった。
ビーチまでの道中、7時過ぎの街はバールに集うシニョーラたちを除けば、朝らしい平和な静けさが保たれていた。
イタリアにはビーチに入るために支払いが必要だと聞いたけど、それは一体どこで、何時から始まるん