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トモダチ

そういえばこの間、気づいたら珍しく朝方まで友達とパブにいた。友達といっても日本人。わたしと同じようにイタリアに留学中の子たちだ。

もっといろんなタイプの人と知り合う必要があるんだろうけど、現状、やっぱり特に同世代のイタリア人とはなかなか波長が合わない(合わせるのが大変だ)から、日本人と時々こうして集まってみると絶対的な安心感がある。朝方までチェントロで飲んだのはもしかするとイタリアに来て、初めてかもしれなかった。

そのうちの何人かは来月帰国予定だったので、みんなでイタリアで会えるのはその日が最後だった。

別れ際、みんなのこれからのことも思ったけど、それ以上に、ここに来るまでに私たちを繋げてくれたイタリアに暮らしている日本の大人たちのこと、彼らが私たちに与えてくれた言葉とかを思い起こした。その人たちがいなかったら、この仲間には出会えなかったし、留学中のあれこれも乗り越えられなかったかもしれなかったわけで。彼らが伝えてくれたことは、まだハタチそこら、親の脛をかじって外国にきているような、人生ぺーぺーの私たちにとって、かなり強力なものだったと思う。そういった大人たちには、感謝してもしきれない。

同世代であること、と、イタリアを選んだこと。実際、その二つくらいしかみんなとの共通点はなくて。趣味嗜好はバラバラだし、ここに来た理由とかこれからやりたいこととか、みんな思ってること考えてることはそれぞれ違っていて。ただ時々分かり合えるところもあったりして。まあそんな感じのグループだったんだけど、そのちょっとしたズレが面白かったりして。よく考えたら、本来、友達ってこういう感じで全然良かったよな、なんてことに気付かされた。

こういう出会い方は難しいから、逆に、同じ趣味で繋がったりすることが主流になっているのかもしれないけど。でもこの先、そういう全然タイプの違う友達って作るの難しいだろうから。(わからない、案外大人のほうが知り合いの知り合いとかできやすいのか?もしれないけど。)まあとにかく、みんながどう思ってるかわからないけど、わたしはこの繋がりを大事なものに思っていて。なんなら一生のものに思っていて。また、それぞれの道で大きくなったみんなに会うんだから!と願って、信じている。どうか、元気でいてね。

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