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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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#旅のフォトアルバム

寝台列車に乗って出雲・松江へ行く旅 3日目

島根旅行3日目。前日は下記。 宿泊先の玉造温泉「ホテル玉水」で朝食。 そこそこ大箱のホテルのバイキングを食べるのが久々で、かなりテンションが上がった。 メニューは幅広くも子供舌大歓喜のラインナップが揃っており、(もうここに住む…)と叶わない夢を描きながら噛み締めた。 朝9時に部屋を引き払い、荷物を預けたままサクッと玉造湯神社に参拝。 もう少し温泉街に滞在し20分ほど歩いて駅へ向かう予定だったが、日差しが強くしんどそうなのでホテルの送迎バスが出る時間に合わせた。 玉造温

奈良旅。 |人の手で灯される奇跡、《なら燈花会》を歩く夜

《なら燈花会》とは、1999年に始まった奈良の夏の行事。 世界遺産の古都・奈良で、夏の間のわずか10日間、無数のろうそくに灯りが灯されます。 「燈花」とは、灯心の先にできる花の形をした蝋のかたまりのこと。 仏教で縁起が良いとされる燈花に「会える」場所、それが《なら燈花会》です。 奈良公園に赴くと、そこにはろうそくの花畑が一面に広がっていました。 訪れた人に幸せが訪れるよう願いを込めて、ひとつひとつ人の手で灯されるという、《なら燈花会》のろうそくの灯り。 1万を超え

台風10号に翻弄された京都旅、でも、そのおかげで読書三昧

京都に3泊して帰りも(ぷらっとこだま)の予約をし金曜日の午前中に帰る予定でした。帰る日はゲストのチェックインもありましたので、どうしても帰らなければならなかったのですが、、、 帰る前日、ノロノロ台風はまだ、九州でうろうろしていました。さすがに新幹線は運行すると思っていたのですが、静岡の三島→名古屋まで、大雨で基準値を超えたとで、東海道線は計画運休となりました。この時点で新幹線はキャンセルが決定となってしまいました。 京都から新幹線に乗っても名古屋で足止めされるということで

夏山シーズン、ロッキー山脈をゆく

車は一路南を目指す。 次の目的地はコロラド州デンバー。 コロラド州と聞いて浮かぶのは美しい山々が連なる風景。  州西部には4000メートル級の山々が連なるロッキー山脈を有し、全米一の平均高度を誇るコロラド州。 州都デンバーはアメリカ国内でも有数の大都市でありながら、自然との共生を大切にしている人が多く集まる街らしい。 今回はここからさらにロッキーマウンテン国立公園に向かう。 こんなにもせっせと国立公園をまわっているのは、今年ナショナルパークの年間パスを購入したから。

2024夏の思い出

今年の夏は海とか湖とか山とか、けっこうあちこちウロウロした。 次から次へといろんなところにフラフラしていたので、全く筆が進まない。 というわけで、とりあえずダイジェスト版。紅葉の季節になる前に、旬な写真をアップです。 お醤油発祥の町、和歌山県湯浅町 古い町並みが保存されていてステキなところ。 おすすめは、山の上のホテルです。 駅でレンタルした自転車が役に立ちました。 詳しくは、こちら 築地本願寺 東京に用事があったのでインドの宮殿のような本願寺さんへの寄り道しまし

夏のフランス旅行記⑥|マリーアントワネットを訪ねて、ヴェルサイユ宮殿

この日の目的地はヴェルサイユ! こちらも事前に9時から時間指定の予約をしていたので、朝イチ電車で向かいます。 パリ市内ならスマホに入れてるメトロの回数券を使えるのですが、今回は郊外となるヴェルサイユ宮殿。初めて切符を券売機を使って購入しました。もちろん券売機の使い方は予習済みです。 ここでちょっと困ったのが、マップで示されていた駅名と券売機の駅名の語順が若干違ったこと。おそらくどちらも「Versailles」と「Château」記されているので間違いないのですが「本当に間

まるで空島?!メキシコのマヤ遺跡「チチェン・イツァ」

世界遺産の中には、古代都市の姿をそのまま留めたような、壮大な遺跡がいくつか存在しています。 日本人にも人気の高い、アンコール・ワットがその一例ですね。 このような遺跡は、中南米に多く存在しているようです。 マヤ、アステカ、インカと中南米には高度な文明が発達しましたが、これらの遺跡はミステリアスで保存状態もよく、現代人を強く惹き付けるものがあります。 今回は私が以前に訪れた、メキシコのマヤ遺跡「チチェン・イツァ」についてお話したいと思います。 チチェン・イツァの都市一

【旅】【アート】箱根の彫刻の森美術館で見つけた幸せのシンフォニー

箱根の彫刻の森美術館を訪ねたのは、 まさに四季折々の美しさを感じるためでした。 1969年に開館したこの美術館は、 国内初の野外美術館として知られ、 広大な庭園に様々な彫刻が展示されています。 今回のハイライトは 「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。 このステンドグラスが有名な塔を メインにご紹介します。 まず、庭園に入りバルザック像を右手に見ながら、 箱根の山々を目の前に庭園を歩いていきます。 目指すは「幸せをよぶシンフォニー彫刻」です。 丘を下ったり上ったりしながら、様

京都探訪記 ~古本まつり編~

川口市出身の自称読書家 川口竜也です! 京都旅行4日目。何だかんだ、もう明日には東京に帰っているのかと思うと、やはり寂しさを感じるものがある。 まぁ去年の2泊3日の弾丸旅行に比べたら、プラス2泊もしている時点で、大分精神的に余裕がある。 それはさておき。8月11日は下鴨神社は納涼古本まつりである。毎年これを目当てに京都を訪れていると言っても過言ではない。 とは言え、お恥ずかしながら私は単なる自称読書家。本を緻密に系統的に読んでいるプロの読書家の方々と比べたら、私が選ぶ

旅先を舞台に、暮らしを続ける。

2021年の8月、ちょうど3年前(もう3年前!)、ひとりで住んでいたアパートを解約して、スーツケースとリュックサックにすべてを詰め込んで旅をするように暮らし始めた。「家」という生活の基盤そのものを捨ててしまうのは不安だったし、本当にこのまま進んでしまっていいのか、とても悩んでいたものだ。ワクワク感よりも不安感が多い。そんな旅のスタートだった。 俗にいう旅暮らし、多拠点生活。名古屋から京都、神戸、尾道、愛媛、別府、福岡、唐津、武雄温泉、門司港、岡山、静岡、小田原、秦野、横浜、

ぽん太の散歩道:神奈川県内あじさいのスポット三選

こんにちは。ぽん太です。そろそろ紫陽花の季節となってきました。今回は神奈川県内のおすすめの紫陽花スポット3か所をご紹介します。 1.開成あじさいの里2021年の6月に訪れました。多くの田んぼの畝に紫陽花が植えられており、壮観です。このような形で紫陽花を鑑賞できるところも珍しいです。近くには、わらぶき屋根のある瀬戸屋敷や、瀬戸酒造店などもあり、散歩にうってつけの場所です。 フォト マップ

文学から富山に触れる場所:高志の国 文学館

こんにちは GWに岐阜から富山のルートで回った建築探訪。 伝統的な地域のお話が続いたので、 今回は巡ったうちの一つ、現代建築を訪ねたお話をしていこうと思います。 訪ねた先は富山県富山市にある「高志の国文学館」という公共施設。 そこは存在感が際立つ建築とはまた違った、周囲の環境に溶け込んでいるような建築でした。 それでは、 少しの時間、お付き合いいただけると嬉しいです。 |高志の国文学館とは 富山市街地の中心にある「高志の国文学館」 実際に訪れてみると大通りから中

トロピカルな夫

お酒を飲むと性格が変わる人、ハンドルを握ると人格が変化する人がいるけれど、私の夫はハワイに来ると人格が変わるタイプの人間であることが判明した。 日本にいるときには私にだけ懐いている幻の野生動物みたいだった夫が、ハワイでの滞在時間が長くなるにつれてトロピカルな生物へと変化していったのだ。 ハワイ効果、恐るべし。 ハワイに着きたてホヤホヤの私たちは、チェックインしようとホテルに向かった。 「予約していた〇〇です」 夫が英語で名乗ると、フロントの人は「宿泊は二人ですよね、もうお一

ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta  Apolonia駅へ。こ