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Essay

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音楽のことからニューヨークでの生活まで、分類していないごった煮のエッセイです。
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怒涛の2月

怒涛の2月

お久しぶりです。

2月は本当に怒涛のひと月でした。本当は2月の終わりにこのnoteを投稿するつもりだったのですが、気がつけば3月に……
25歳のこの1年間、ずっと目まぐるしく日常が過ぎていっていましたが、最後の月にこんな大変なことになるとは思わなかったほど怒涛でした。1月がかなりスローだった分、余計そう感じたのかもしれませんが。

1月は結構暇だったのです。そのため新しい練習メニューを試したり、

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2023年に読んだ本。

2023年に読んだ本。

2023年に読んだ本たちです。

大学院卒業、結婚、みたいな一生に一度あるのかないのかというレベルの大きなイベントを立て続けに行った年でした。読書が趣味ですという割には冊数は少ないけれど、卒業演奏の準備などがあったり、いろいろ忙しかったし、何よりニューヨークにいる割には頑張って手に入れられたし、読めたんじゃないかなと思っています。

余は如何にして基督信徒になりしか 内村鑑三
信じる気持ち-はじめ

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無となれるか

無となれるか

演奏する時の気持ちの持ち方、意識の向け方というものを最近はずっと考えている。サックス奏者のImmanuel Wilkinsは自身のアルバムへのコメントに

と言っていた。「無」であるという状態、ここに自分を持っていきたいと思いながら、それはとてつもなく長い道のりであるように思われてならない。

3日前にDizzy'sに行った。夜11時15分からLate Nightのショーをやっていて、比較的若いミ

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さよならルッキズム 2023.07.18

さよならルッキズム 2023.07.18

寝苦しすぎる。

日本のニュースを見ると、連日暑い日が続いているようだ。特に私の地元の埼玉県なんかは、もともと暑い地域ではあったが今年はずいぶんな猛暑であると聞いた。そちらに比べたらニューヨークの暑さは湿気が少ない上にそこまで気温が高くない分マシかもしれないが、それでも最近は大変寝苦しく、朝5時だか6時だかに目がさめ水を飲み、二度寝するという睡眠リズムになってしまっている。

この間はビザの相談を

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書くこと話すこと 2023.07.04

書くこと話すこと 2023.07.04

眠いので短めに。

昔より話すのが下手になったと思う。もちろん話すことは別に上手くなかったが、好きではあったと思う。なんでもないことを何時間も、一方的に話すこともできたと思う。それは対話ではないが、まあ「できる」かどうかでいえば「できた」のだと思うし、好きだったと思う。

でも最近は、どちらかというと「話すこと」がむずかしいと感じることの方が多い。双方的なコミュニケーションがむずかしいとかそういう

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三浦綾子「塩狩峠」感想

三浦綾子「塩狩峠」感想

本との出会いはふしぎなもので、その時々に必要な本、読むべき本というものが与えられているような気がする。今回もとても良いタイミングで、読むべき本が与えられた。

読んだ本は三浦綾子の「塩狩峠」である。名前とあらすじこそ知ってはいたものの、読んだことはなかった。今回夫のご家族——いわば私の大切な家族でもある——が日本からわざわざ買ってきてくれた。元々その本をお願いしていたわけではないけれど、もしまだ読

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何のための音楽か 2023.06.24

何のための音楽か 2023.06.24

今日もレストランギグだった。帰りの電車でこのnoteを書いている。

今、日本からきている友人らが私のアパートに泊まっている。昨日私は予定があったので行けなかったのだが、彼らはImmanuel Wilkinsを観に行ったらしい。そういえばImmanuelの曲でGrace and Mercyが好きだったことを思い出し、今朝聴いていた。彼はもしかしたら(もしかしなくとも、そんなタイトルをつける時点で勘

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遠藤周作「深い河」感想

遠藤周作「深い河」感想

なんでも簡単に答えが出る

ような気にさせられてしまう世の中に生きている。きっと今私たちが苦しんで生み出している音楽も、もう少し時間が経てばテキストから簡単に生成されてしまうのだろう。そんな未来を思うと、今苦しんで、たくさん勉強して、寝ずに作業している私たちって滑稽なのだろうかという考えが頭をよぎる。これだけ時間をかけたり、苦しんだとしても、納得のいくものが出来上がる保証があるわけでもない。きっと

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グッゲンハイムで涼む夏

グッゲンハイムで涼む夏

暑い。

ニューヨークは日本と比べて暑くないとか、湿気がないとか言われるけれどしっかり暑い。毎日溶けそうになりながら過ごしている。

アメリカの大学は6月から8月にかけてバカンスシーズンなので、夏休みがかなり長い。最初は大学院のハードスケジュールから解放され喜んでいたのだが、自由に使える時間の多いこの夏休み、現在残り1ヶ月を切ったところで『この生活に慣れてしまうと残りの2セメスターがしんどくなるの

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また会いたくて、ロックス・ベーグル

また会いたくて、ロックス・ベーグル

ベーグル。

甘美な響きである。ジャムやクリームチーズを挟んだ甘いベーグルもいいし、サラダやアボカドのようなごはん系ベーグルも捨てがたい。ベーグルそのものの生地もゴマがふんだんに使われたものや、レーズンなどが練り込まれたものなどバラエティが豊かで、飽きが来ない。もちもちの生地の中に挟まるさまざまな美味しいものたち、その断面からは形容し難い「かわいさ」のようなものを感じ、写真を撮らずにはいられない。

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もしも、生まれ変わっても

もしも、生まれ変わっても

コストコ、ああ故郷コストコ、こっちではコスコと呼ばれる。メンバーズカードを持っていないからアメリカに来てからまだ行ったことないが、わたしはある時コストコのうしろのバス停でバスを待っていた。コストコの換気扇からむわっと小麦の焼ける香ばしいにおいがしていて、コストコ特有のにおいがわたしを覆った。逆輸入というか、なんともおかしな話なのだがバスに並びながら日本にいたときのことを思い出していた。わたしにとっ

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紙袋のなか、ブロンディひとつ

紙袋のなか、ブロンディひとつ

小学生の頃、土日に退屈だった記憶がほとんどない。

わたしの両親は休日になると朝から出かけたがって、やれフリーマーケットだのやれ科学館だの、色々なところに連れて行ってもらった。だから休日は家にいるものではないと思っていたし、自分がこの年になってようやく、フルタイムで働きながら休日に朝から家族全員を連れて遊びに行っていた両親のパワフルさは異常なものなのだと知った。そうした幼少期を過ごしていたからなの

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僕は孤独に踊り続ける

僕は孤独に踊り続ける

一昨年はわりとよくクラブに行っていた。

当時付き合っていた彼がDJだったから連れられるままに、というのがクラブに行っていた主な理由だったのだが、彼と別れた後でも結構クラブのこと好きだな、となんとなく考えていた。
そして今ニューヨークにいて、ジャズの方のクラブに行くのに忙しくてこちらではまだいわゆるクラブに行ったことがないけれど、踊れるライブも好きだ。一体、集団の中で踊るときに何が起きているのだろ

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それゆけ大豆民族

それゆけ大豆民族

わたしにはすばらしい才能がある。ひとつ目はどこでも眠れる才能だ。眠れなくて悩むことがほとんどなく、飛行機でさえ10時間ほぼ通しで眠れるくらい場所を選ばず眠れる。場所が変わろうが、騒音がひどかろうが、本当によく眠れる。不眠という症状に悩まされたことがなく、おやすみから10秒で眠れるという特異体質でもある。

そしてふたつ目は、なんでも食べられるという才能である。花粉症由来で豆乳だけは飲むと口の中が痒

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