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『2040年の日本』(著:野口悠紀雄)~客観的に見て日本の未来は暗い。できることは限られているが本書を読んでから未来を選択して欲しい。~
かなりショッキングな内容です。
日本が数十年後には先進国からの脱落はおろか、世界の二流、三流国になるかもしれない、という。
その根拠が悲観論に基づいたものでないことも辛い…
楽観論と悲観論との間の、ここ数十年の実績から客観的に予測しているんですね。
たとえば、日本の今後の経済成長率はせいぜい1%〜2%です。
実績から考えれば1%が妥当なところ。
もしその成長率を前提に2060年のGDP
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(著:山口周)〜これからの時代は企業も個人も「感性」を加えた判断が求められます〜
いや正直、「世界のエリートはなぜ身だしなみに気を使うのか?」みたいなオシャレに関する話だと思ってました。
タイトルに『美意識を鍛える』ってあるだけに、そりゃオシャレの話だろと。
ところが、全然そんな内容ではなくて、論理とか理性を超えた「感性」についての話で、『美意識を鍛える』というのは「感性」を鍛えるってことでした。
まぁこれがめちゃくちゃおもしろい話です。
山口さんの著書ってビジネスに関
『東京藝大ものがたり』(著:あららぎ菜名)〜挫折と葛藤を乗り越えた先に見えた景色とは?芸術に縁がない私の心も打たれました。〜
漫画家であり、イラストレーターでもある、あららぎ菜名さんの作品。
もともとは、ネット記事で特集されていたのが出会いです。
作者が3浪を経て東京藝大に合格するまでの軌跡を描いています。
芸大進学のための浪人の世界というのは、はやみの周りには芸大に行きたいという人はいなかったので、なかなかに未知のものです。
でもめちゃくちゃおもしろかったです!
試験内容自体が独特で、「デッサン」とか「色彩構
『読書からはじまる』(長田弘)〜読書とは「言葉」を蓄積するもの。でも本が存在しないと私たちは「言葉」を失う。〜
Twitterのフォロワーさんの紹介で本書を知り興味を持ちました。
だって、『読書からはじまる』なんてタイトル、読書好きにしてみたら魅力的じゃないですか笑
「読書」についてどんな新しい意味づけが得られるのか、期待しながらページを開いていきました。
著書の長田弘さんは、詩人であり、児童文学作家であり、文芸評論家であり、翻訳家であり、随筆家といういくつもの肩書を持つ人だそうです。(2015年に亡
『方舟』(著:夕木春央)〜最後の最後までドキドキが止まらない!読後もしばらく物語の世界から抜け出せない自分がいます〜
言わずと知れた2023年本屋大賞ノミネート作品。
Audibleでつい先日から聴き放題に加わったことから早速耳読することに。
いや〜、最後の最後までドキドキしながら楽しめました。
あらすじは、
こんな感じです。
犯人を予想しながら試聴してましたが、いやいや、最後の最後まで誰が犯人なのかわかりませんでした。
すごい展開です。よくこんな展開思いつくな。
自分だったらどんな選択するかなとか
『22世紀の民主主義』(著:成田悠輔)〜本当にAIが政策決定する未来は来るのか?政策判断の基準すらAIに委ねることになっていくのか?〜
2,000を超えるレビューに4.3の評価。
かなりの高評価を得ている本書。
中学生の息子が買ってきたは良いけど全く読もうとしてないのをいいことに私が読むことに笑
内容について考えたところをシェアしていきます。
トランプ前大統領時代の議会襲撃事件とか、ブラジルでも同じようなことが起こってたりとか、アメリカや欧州でのコロナの押さえ込みの失敗とか…
まぁ、たしかに今の民主主義に懸念を抱いている