「雪下出麦」ゆきくだりてむぎのびる 冬至の末候 冬枯の中、 青く伸びる麦の芽が、 春への希望を見出してくれる。 確実に時は進み 歩み出す。 そんな季節。
七十二候で12/31~1/4頃『雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)』 冷たい雪の下で、春に向けて麦が芽を出している。 表層だけを見ていると、全体を見誤ることがある。 自分も同じかもしれない。 私の内側でも、何かが芽生え始めているのだろう。 今、表面にあることもその続きにある。
毎年見る風景。 同じ、ということはきっと一度もない。 この「全く同じでない」ことを思うといつも、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」を思い出す。 この不思議、かつ真理をこんな短い言葉で表せることが羨ましいと思った気持ちとともに。