雪下りて麦出る - 冬・冬至のこよみ -
雪下出麦 | ゆき わたりて むぎ のびる
12月31日〜1月4日頃
- 冬の七十二候 -
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雪の下で、麦が芽を出す頃のこと。
ひっそりと静かに眠っているようにみえる世界。
だけど、土の中や木の枝では
命がちゃんと芽吹きの時を待っているのです。
12月31日は、大晦日ですね。
「おおつごもり」とも呼ばれますが、
つごもり とは月が隠れるという意味があります。
ちなみに前日の12月30日は
小晦日(こつごもり)です。
大晦日は、一年の邪気を祓うために
神社で一晩中火を焚くなど
地域によっていろいろな行事があります。
子どもの頃に
パチパチと火のはぜる音と
遠くから除夜の鐘が聴こえるなか、
深夜に神社へお詣りに行くのが恒例で
あの、なんともおごそかな気持ちが
未だに心に残っています。
一年の最後の日は
清々しい心身で
年神様をお迎えしたいものですね。
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今年も残りわずか。
世界的に大変な年となりましたが
無事にこの身体が今ここにある、ということに
まずは感謝して
ゆく年に想いをはせようと思います。
皆さまも、良いお年をお迎えください。
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日本の季節感や暦が
昨日よりもちょっと身近に感じられるような
noteを
時には豆知識をまじえながら
二十四節気・七十二候にあわせて
投稿ています。
四季のうつろいを楽しみ、暮らしを愛おしむ。
せわしない日常の中で
自然の流れを、つと感じてみること。
こんな世の中だからこそ
大切にしたい感覚です。