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表現再考:冬至、12月21日

 朝、家をでてまだ暗い空を見上げたとき、月は半月に近づいていました。望月もすぐに欠けていきます。
 今日は冬至です。陰の極たる冬至ですが、小さな陽のはじまりでもあります。

 本朝の七十二候は、乃東生(なつかれくさしょうず) 夏枯草が芽を出す、麋角解(おおしかのつのおつる) 大鹿が角を落とす、雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) 雪の下で麦が芽を出す、です。

宣明暦では、蚯蚓結 蚯蚓が地中で塊となる、麋角解 大鹿が角を落とす、水泉動 地中で凍った泉が動き始める、ですが、共に末候は、 雪の下で麦が芽を出すと、地中で凍った泉が動きというふうに陰の極点にありながら、すでに陽の兆しがはじまっているそういう形になっています。

それでも、本朝の方は、表面的な変化、つまり身近な変化になっているのも面白いです。

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