本当に憂慮すべきは「夷狄」ではなく・・・「日本人同士で血を流し合っている」という現実だ 横井小楠
実はな、江戸でがっかりしたことがある。それは将軍直属の旗本が本を読んで丸暗記するだけの勉強しかしていなかったことだ。 実は、旗本よりも諸藩のほうが、人々の暮らしに直結した、本当に役に立つ学問を行なっていたのだ。 横井小楠
しかし(横井)小楠はとても尋常のものさしではわからない人物でかついっこう物に凝滞(こだわり)せぬ人であった。それゆえに一個の定見というものはなかったけれど、機に臨み変に応じて物事を処置するだけの余裕があった。・・・失敗を利用して、これを都合のよい方に移らせるのが常であった。勝海舟
愚かなる こころにそそげ ひらけたる 君の誠を 春雨にして 松平春嶽→横井小楠