大田肇さんの「何もしないほうが得な日本」読んだ。日本は学校も会社も何もしないほうが得な構造である。人の入れ替わりが少ない。そして、組織の内と外で厚い壁がある。同質的、閉鎖的なので報酬も役職も有限。誰かが得をすると誰かが損をする。その為、互いが牽制しあい、結果「出る杭は打たれる」
橘玲さんの(日本人)を読んだ。日本の終身雇用とは超長期有期雇用契約。60歳になれば定年という名の強制解雇が待っている。これは年齢による差別以外の何物でもなく、アメリカやイギリスでは禁止・廃止されている。定年制を法律で禁止し、能力や意欲があればいつまでも働けるようにすべき。賛成。
自虐史観が恐ろしいのは歴史と今を分断して言葉の意味の一貫性を壊すところがあると思う 同じ言葉でも意味が自由に作られすぎれば本来の意味の信用性を失ってしまう 古き歴史からつながれてきた言葉ならば、先人の意味の重みが乗るが歴史を分断してしまえばその言葉の重みは消えてしまう
施光恒の講義によると日本は文化を基軸とした緩い規律で国や組織を作ってきた。対して、中国は権力を基軸とした堅甲なき率で国や組織を作ってきた 日本人に目覚めよと呼び掛けているのは日本人は先祖から受け継いだ感性をもとに国を作ってきたのだから、感性に合う組織作りが日本人にあっているからだ
日本人は頭ごなしの命令を嫌う 故にトップダウンよりもボトムアップ型。ゆるキャラというものが生まれた 理想のリーダー像においても愛着のある円満な組織を望む人を置きたがる傾向がある 決断力やリーダーシップよりも配慮や気配りを 強い人よりも敬愛できる人をリーダーに置きたがる
日本人は鬼軍曹を嫌う。敬愛できる優しいリーダーがトップのほうがいい 自室的な中間管理職が命令役を行い嫌われ役を買う。できれば当番制を好む 互譲互助の関係を理想とする。先に心理的な絆を結びたい 事前調整型の社会システム 傷ついた、傷つけられた日本人は弱い